タイトル■とるしえの実験室
     
〜怒濤のワールドウイニングイレブン6はW杯の夢を見る、のか?〜
書き手 ■
ロビー田中

サッカーのコンテンツです。このコラムでは
「ワールドウィニングイレブン6」というゲ
ームを使ってシミュレーションしながら日本
代表の戦い方を占ってみたりします。またサ
ッカーに関するいろいろな投稿も募集してい
ます。いろいろの人の参加、お待ちしてます!


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第14回「歴史的な戦い」

今回のW杯決勝は、
ブラジルVSドイツというカードになりました。

フランス、アルゼンチン、ポルトガルが
1次リーグで姿を消しても、
イタリアやスペインが韓国に負けても、
これでこの大会は永遠に歴史に残るでしょう。

ニュースや新聞でも伝えられている通り、
この対戦カードは、W杯史上、
一度も実現したことがないカードです。

ブラジルは優勝4回、
ドイツは優勝3回、
こんなにも強いW杯常連国にも関わらず、
この2チームは決勝はおろか、
1次リーグやトーナメントを含めても
1度も対戦したことがなかったんです。

これはW杯におけるミステリーのひとつでした。
過去のW杯の決勝カードとスコアを書き出してみましょう。
左側が優勝国、右側が準優勝国です。

第1回(1930年) ウルグアイ  4−2 アルゼンチン
第2回(1934年) イタリア   2−1 チェコスロバキア
第3回(1938年) イタリア   4−2 ハンガリー
第4回(1950年) ウルグアイ  2−1 ブラジル
第5回(1954年) 西ドイツ   3−2 ハンガリー
第6回(1958年) ブラジル   5−2 スウェーデン
第7回(1962年) ブラジル   3−1 チェコスロバキア
第8回(1966年) イングランド 4−2 西ドイツ
第9回(1970年) ブラジル   4−1 イタリア
第10回(1974年) 西ドイツ   2−1 オランダ
第11回(1978年) アルゼンチン 3−1 オランダ
第12回(1982年) イタリア   3−1 西ドイツ
第13回(1986年) アルゼンチン 3−2 西ドイツ
第14回(1990年) 西ドイツ   1−0 アルゼンチン
第15回(1994年) ブラジル 0(3-PK-2)0 イタリア
第16回(1998年) フランス   3−0 ブラジル

第3回と第4回の間にブランクがあるのは
第二次世界大戦が行われていたからです。

戦後の第4回以降を見てみると、
第11回大会を除いて、
必ずブラジルかドイツのどちらかが
決勝に進んでいることが分かります。

それくらいこの2ヶ国は
常に大会の最終日まで残っていたチームなのです。
なのに今まで一度も対戦したことがない。
ミステリーと言われても当然です。

本当に世界一強いのは
ブラジルか、ドイツか。
この直接対決を見ることは
世界中のサッカーファンの夢でした。

もちろん親善試合では対戦したことがあります。
ただ、親善試合とW杯では意味が違います。
日本代表の試合を今年に入ってからでも見ていた人は
5月のスウェーデン戦やノルウェー戦と
W杯のベルギー戦やロシア戦とでは
まったく違うものだったことが分かるでしょう。

つまり、国の威信をかけて
真剣に両国がぶつかったことは
過去に一度もないと言ってもいいのです。

そんな対戦が実現した今回のW杯決勝。
まさに歴史的な1日になりそうですね。


● ● ● ● ●

では、もうトルシエのトの字も出てきませんが、
ブラジルVSドイツをシミュレーションしてみましよう。

【WWE6 シミュレーション 12】

まず、ブラジルを私が操作してみたところ、
前半25分、ロナウジーニョのシュートが
バーに弾かれたところを
ロナウドが押し込んで先制。

その後もブラジルが押し気味に試合を進めますが
ドイツの堅守を破れず、
そのまま1ー0でブラジルが勝利しました。

次に、ドイツを操作してみたところ、
前半22分、28分と、
続けざまにリバウドにシュートを叩き込まれ、
30分にはロベルト・カルロスが直接フリーキックで得点。
後半25分にはルイゾンにまで決められて
4ー0でまたしてもブラジルが勝ってしまいました。

自分が操作したチームがこんな大敗をしたのは久しぶり。
これはもうブラジルの優勝か?

やはりドイツはバラックの出場停止が痛いです。
大量得点は望めないでしょう。

あとはブラジルがドイツの堅守を破れるか。
1ー0ならドイツ、
それ以上点が入ったらブラジル、
という気がします。

明日の日曜日、中継はNHKが担当します。
もし通常通り「利家とまつ」が放送されていれば
“本能寺の変”が描かれるはずでした。

反町隆史(信長)が炎に包まれるのも早くみたいですが、
ここはひとつ、歴史的な戦の生き証人になりましょう。

(今日の名言)

  我々はいつだっていい試合をする。
  でも最後に勝つのはいつもドイツだ。

            ヨハン・クライフ(元・オランダ代表)

  たとえ勝っても私の銅像は建ててもらえまい。
  しかし、負ければ殺されるだろう。

            ドウンガ(元・ブラジル代表)








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