タイトル■とるしえの実験室
     
〜怒濤のワールドウイニングイレブン6はW杯の夢を見る、のか?〜
書き手 ■
ロビー田中

サッカーのコンテンツです。このコラムでは
「ワールドウィニングイレブン6」というゲ
ームを使ってシミュレーションしながら日本
代表の戦い方を占ってみたりします。またサ
ッカーに関するいろいろな投稿も募集してい
ます。いろいろの人の参加、お待ちしてます!


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最終回「ブラジルはやっぱりブラジル」

日本と韓国で共同開催された
アジア初のワールドカップは、
ブラジルの優勝で幕を閉じました。

試合後のカーンの表情が印象的でしたね。
あのリバウドのシュートをこぼしていなかったら、
結果はどうなっていたか分かりません。

カーンは後半立ち上がりの接触プレーで
右手薬指と小指の靱帯を痛めていたようですが、
それでも、スポーツで“たら・れば”は無しです。
やっぱり勝ったブラジルの方が強かったということでしょう。

ブラジルが先制した後、
ここからドイツの不屈の闘志が見られる…、
と思ったんですが、
一番、身体がきつい時間帯でしたね。

1ヶ月で7試合目の後半20分過ぎですから。
あそこで怒濤の反撃ができなかったのは
致し方ないでしょう。

それにしても、前半のプレーなんか見てると、
本当にこの人たちってサッカーうまいなあ、
と思いましたね。

パス、トラップ、パス…、
その連続を見てるだけで幸せな気分になれました。

今回のブラジルは大陸予選の時に
史上最弱のチームと言われていましたし、
ドイツは主力の多くをケガで欠いて
2軍とも言われていたチームでした。

それでも決勝であんな試合をするのですから
やっぱりドイツはドイツ、
ブラジルはブラジルということなんでしょう。

今回の大会は
フランスが開幕戦で負けたり、
アルゼンチンやポルトガルも1次リーグで敗退したり、
イタリア、スペインが韓国に負けたり、
番狂わせが多い大会だったような気がしますが、
ドイツとブラジルが決勝まで残って
最終的にブラジルが勝つなんて、
もしかしたら今までで一番、
番狂わせがなかった大会だったのかもしれません。

自分の生まれた国で開催されたからというだけでなく、
内容的にも印象深い大会となりました。

● ● ● ● ●

さて、次回は2006年のドイツ大会。
この大会をとことん楽しむには、
2006年までの経緯を知っておくことです。

今回、日本代表に選ばれた選手が、
このあと、どんな活躍をするのか。
新たな代表にふさわしい選手は
Jリーグのどこのチームにいるのか。
ジダンやベッカムやロナウドは
欧州のクラブチームでどんな活躍をするのか。

そういうことをちゃんとチェックしておくと
2006年の本大会がまた一段と楽しく観戦できます。

とりあえずの注目は、
稲本がオランダのフェイエノールトに移籍することが
ほぼ決まったようなので、
小野とどういうコンビを組むのか、というところ。

この大会、4得点を挙げたデンマークのトマソンも
小野と同じフェイエノールトの選手でしたが、
彼は来季からイタリアのACミランへ移ることが決まっています。

ということは、
小野がトマソンのいたトップ下に入って、
稲本がボランチ?
みたいなことを確かめなくてはいけません。

セネガルのディウフは
オーウェンのいるリバプールに行くという情報もあります。
ディウフとオーウェンの2トップ。
めちゃくちゃ早そう。

まあ、そんな感じで
この大会、気になった選手のその後を追いかけてみるだけで
また新しいサッカーの魅力に出会えるかもしれません。

ちなみに、代表チーム同士の試合より、
クラブチーム同士の試合の方が
ハイレベルな戦いを見ることができます。
(ヨーロッパのトップリーグなら)

選手同様、こちらもじっくりと準備して
また4年後の大会を楽しみたいですね。

ではでは、
「とるしえの実験室」はこれでおしまい。

(今日の名言)

  タイムアップのホイッスルは、
  次の試合に向けた準備のホイッスルだ。

         デットマール・クラマー







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