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機会や場を求めてる人はきっといる


うおりゃー!
ウェブマガジン作るぞ!!!
しかし問題がふたつ!

●お金にならないこと
●参加してくれる人がいるのかどうか?
…というのが、前回まででした。
そのつづき。

でも、お金については仕方がない。

名もなき人間がつくる
ウエブマガジンなのだから
有料にすることなど無茶な話。

生活費は他の仕事で
稼げばいいでしょう。

しかし
毎日更新するような
ウェブマガジンを運営するとなると
実際問題、時間と労力は
かなりかかるはずです。
それによって、
稼げる仕事の量も減るかもしれません。

でも、やりたいことをやるためには
収入が減るのも
覚悟しなけりゃいかんだろう。
そう思いました。
でなけりゃ
サラリーマンを辞めた意味がないしね。

リスクなき挑戦などあり得ない。
暮らしていけるだけあれば
とりあえずいいではないか。
明日死ぬかもしれないわけだし、
後悔のない人生を送るべし。

まあそこまでリキまなくても、

そ〜のうちなんとか 
な〜るだろぉぉぉぉ♪
…の無責任男精神だ。

迷わず行けよ
行けばわかるさ
…の猪木魂だ。

ソフトを作り続けていれば
何かお金になる話もあるかもしれないし、
そんなうまい話はなかったとしても、
面白ければそれでいいじゃないか。

…とか考えました。

まあ、それでもさすがに大人でもあるので
現実的にいろいろ考えてみてもいますが、
そのへんの話は、今回は省略。
とりあえず、これで問題はひとつクリアです。

で、もうひとつの問題。

タダの媒体なので
当然ギャラなど払えないわけで、
他に人にもタダで参加してもらうしかない。
それでもやってくれる人は
いるのだろうか?

ただ可能性はあると思いました。

というのも
僕みたいな考えをもっている人は
少なくないと思ったんです。

なにか書いてみたいけど、
機会や場がない。
キッカケがない。
プロとして仕事しているけれど、
何か物足りない。
もっと好きなことを
書いてみたい。
なんでもいいけど、
もっと面白いことがしたい。

機会や場を求めてる人は
きっといるはずです。

また以前に糸井重里さんを
インタビューした時に
「動機があれば人はタダでも仕事できる」
という話を聞きました。

それは僕の経験でも
実感のある言葉でした。

会社時代にとてもお世話になった先輩が
やめることになり、送別の品として
「本」を作って渡したことがあったんです。

その「本」というのは、
編集者、ライター、イラストレーター、
カメラマン、デザイナーなど
総勢数十名にもおよぶ
1人1ページずつのメッセージ集で、
それぞれが得意分野をいかして作った
一種の作品集にもなってます。

それに加えて、
彼女が特にお世話になった人への
インタビュー記事や後輩による座談会、
特別コラムや編集記事も追加。
さらには編集部員による歌を録音したMDまで
おまけに付けた異常に分厚い超豪華本でした。

その先輩に人望があったからこそ
実現したことですが、
お願いすると、
みんな快く作品や記事を作ってくれました。
もちろんタダで。
編集作業も通常の仕事以上に
大変だったのですが、
みんなすすんで、
しかも喜んでやってくれたのです。

また、その後に別の同僚が転勤する時には
「今度はビデオだ!」
と映像作品を作りました。

これも何十人もの人のメッセージや、
数々のスペシャルインタビュー、座談会に、
こっそり御両親やルームメイトまで取材して、
とことん泣かせることにこだわりました。
芝居がかったメイキングや
転勤先の人を取材した予告編も加え、
編集にも凝りまくった力作です。

これまたタダな上に、
何日も徹夜するような
ハードワークだったのですが、
「動機」があったので
楽しい作業でした。
というか、普段の仕事以上の
充実感を味わえました。

もともと
「何か作る仕事がしたい」
「おもろいことがやりたい」
と集まった人間達ですから、
面白いことができれば、
あまりお金は関係なかったのです。
(もちろんお金も大事ですけど)

そういう経験があったので、
「動機」に共感してもらえる人がいれば
快く参加してくれるはずだ。
そういう確信がありました。

文章を書いて
お金にすることが仕事の
プロの人達は難しいかも
しれないけれど、
そういう業界で仕事はしてないものの、
書いたり作ったりしたい
と思っている人は
きっと参加してくれるはず。

また、そうは思ってなくても、
頼まれたら面白がって
やってくれる人だっているだろう。

何人かの知り合いの顔を
思い浮かべながら、
「彼だったら、こういうのを
書いてもらったら面白いな」
とか考え始めると、
次々に企画が浮かんできます。

いけるぜ!

もし万が一誰もいなくて、
最初は自分ひとりで始めたとしても、
いずれインターネットで
誰かと知り合えれば、
参加してくれる人が現れるかもしれない。
そうも考えました。

ともかくやろう。
さあ、まずはスカウト活動だ。

そんなある日、
後輩のSと飲む機会がありました。

彼は前述した本やビデオを
一緒に作った仲間です。
特にビデオ制作では、
僕が機械ド音痴だっため、
ダビングや編集作業を一人でやってくれた
メカに強い、頼もしい男でした。

「どうよ、仕事?」
そんな話から始めたんですが、
彼は「ヒマなんですよ」
なんて言い出します。

「ヒマなこともあって、
 仕事がいまいち面白くない」
 とも。

で、将来もこの仕事つづけていきたいの?
と聞くと、
「ウェブデザインとかもやってみたいんですよね」
なんて言うでありませんか。

キラリ!

僕の目は光りましたね。
獲物を見つけたハンターのごとく。

「俺、ウェブマガジンを作ろうと
 思ってるんだけど、デザインとか
 システム作りとか協力してくんない?」

さりげなく
を心がけて聞いてみました。
結構キンチョーします。
すると…

キラリ!

彼の目も光りましたね。
同じく獲物を見つけたハンターのごとく。

「面白そうですね!やりたいです!
 いや、ぜひやらせてください!!」

うっかりしていましたが、
機械ド音痴の俺がどうやって
ホームページなんて作るんだ?
という大問題があったわけですが、
これで一気に解決です。
仲間もできました。

やっぱり機会や場を求めて
いるのは俺だけじゃなかったんだ!

確信は現実に変わったのです。

(突如ナレーション風に)
このようにして
ウェブマガジン構想は
その大いなる第一歩を
踏み出したのである。
しかし、その後、
思いもよらぬ展開が…!?

            (つづく)

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