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スカウト活動開始!


さてウェブデザインしてくれる人も現れ、
本格的に書き手のスカウト活動開始です!

スカウトする条件として
とりあえず考えたのは、
タダでやってくれることは前提として

@自己表現の機会や場を求めてる人
A本職以外に何かやりたそうな人
B時間的に余裕がありそうな人
C面白そうなネタを持っている人
Dいい人

@Aがまず基本条件。
動機のない人にはお願いできないし、
共感してもらえなければ
参加してもらえないだろう。
すでに機会や場を持ってる人は
むずかしそうだ。

で、共感してもらえても
現実的にできるかどうかという部分で
Bも重要。

だからといって内容は
なんでもいいわけではないので
Cもデカイ要素。

面白いかはどうかは
僕の主観にすぎないけど、
それでも約10年間、
毎週、商業誌で編集記事のネタを
考えつづけてきたわけで、
それなりに選球眼は磨いてきたつもり。
主観と客観、
ふたつの視点で判断できるはず。
まあ自分が編集長なわけだから
僕が面白いと思えるネタであれば
ノー問題なのだが。

Dも大事な部分。
漠然とした判断基準だけど。
公的な媒体にするからには、
「便所の落書き」にはしたくない。
文章は特に人間性がにじみでるものだから、
人を不快にさせるような文章は
できるだけ避けるようにしたい。
とか言ってる俺が
果たして「いい人」なのか?
という問題はありますけど…。

なんとなくだけど
そんな基本条件を自分なりに考え、
それに該当しそうな人に
声をかけていくことにした。

季節は夏。世間的には夏休み。
(フリーだと、そういう意識は希薄だけど)

帰省もかねて信州は塩尻に飛んだ俺。
この地には、スカウトしたい人材が二人いた。
一人は中学の同級生K。

彼は10年以上
勤めていた食堂を辞め、
プーになりたて。
で、コックをしていた彼ではあるが、
もともと何かを書くシゴトにも憧れを
持っていたのは知っていたので、
たぶん喜んでやってくれるはずだ。
また彼は、特撮ヒーローについて
異常に詳しかったので、
ぜひ書いてもらいたいネタがあった。

ゴレンジャーやガオレンジャーなど
いわゆる「戦隊シリーズもの」と呼ばれる
ジャンルについての連載だ。

僕もめっきり見てないけど、
子供のいる友達と話していると
現在でもその衰えぬ人気ぶりは伺える。
で、親も一緒に見てるから
お母さんなんかでも
楽しんでみてるようだし、
ホットな話題なようだ。

で、同じジャンルの
ウルトラマンや仮面ライダーは
最近、大人を意識した作りの作品にもなっていて
(難しいストーリー展開とか)
新たにブームみたくなっており、
大人を対象としたムックや評論本も
じゃんじゃん出ている。
けど、この「戦隊シリーズ」ものに関しては、
なぜかそういう書籍を見かけない。

「大人を意識した」作りに浮気せず
しかも長い期間、放映してない時期もあった
ウルトラマンや仮面ライダーより、
ゴレンジャー以来、25年(?)休むことなく
作られ続け、人気を保ち続けている
このシリーズはある意味、
偉いんじゃないかと思ったりするのだ。

毎回同じようで
ちょっとだけ違うというものを
作り続けていることは、
仕事として考えると
非常に頭が下がる思いというか、
匠の心を感じるというか、
何か自分達の仕事にも通じる
学べるものがあるんじゃないかと。
ほとんどの仕事って
ルーチンワークをどう自分なりに
楽しんだり工夫したりするかが
重要なことじゃないですか。

そう考えると
このシリーズ、
なかなか大したものではないか?
と思えてくるんだけど、
きちんと評論されたり
評価されたりする機会が少ないようだし、
「子供もの」「オタクもの」として
大人が語るようなものではない、
と低い見られ方をしている気がする。
何か応援する連載はできないかなと。

どんな世代でも
どれかは見てるはずだから
「なじみ」もあるし
誰にでも入っていきやすいネタでも
あるはずだ。
「デンジマン、懐かしい〜」
なんてね。

ただ、イメージとして
「オタクもの?」とかって偏見を
どうクリアするかって問題は課題だよなぁ。

で、この友人Kは
今でも見てるし、詳しい。
きっと面白く愛情もこめて
書いてくれるはず。
しかも会社辞めたてで
時間的余裕はバッチリ。

ウェブマガジンの主旨、
お願いしたい企画内容を伝えた。

するとすかさず
「やる!」と。
実は自分も何か表現活動したくて
ホームページを
作ろうとしていたんだけれど、
このウェブマガジンを間借りして
そういうことができるなら
ぜひやりたい.!
そう言ってくれた。
このネタも「面白い」と。
参加決定だ! おっしゃーっ!!

で、二人目は高校の同級生N。
彼はある有名な会社(?)で
保険などを売る仕事をしている。
で、営業成績の全国ランキングで
常に上位に入賞しているらしい。

Nはクラスでも中心人物で
スポーツもでき、頭の回転もいい。
女にもモテる人気者タイプだった。
(少々、変わった男でもあるが)
遊びもなんでもこなし、しかも懲り症。
かつては競馬、今は株に夢中だが、
常に独自の理論を生み出し、
信頼性の高い(そうな?)情報を
提供してくれる人物である。
今回会った時も、
株に関する、俺にはわけのわからん
莫大なデータをまとめたグラフを
巨大な模造紙に書いたもの見せられた。

そういう人間であるからして、
仕事でも活躍してるのは当然だろう。
で、人間10年も同じ仕事していれば
それなりの哲学などがあるものだ。
まして彼なら、独特かつ
実用性の高い考えを持っているはず。

そんな友人Nに
「モノを売ること」について
いろいろなケースの経験談や
仕事上の哲学などを書いてもらえれば、
ビジネスのヒントであったり、
モノを売るという
「シゴトの基本中の基本」
が学べるコラムに
なるんじゃないかと。

ただ、書いたりすることが好き、
というタイプではないので、
はたして「やる」と言ってくれるかは
心配でもあった。

しかし聞いてみると
「そういう話ならいくらでも書けるぞ」

あっさり快諾。
飲みの席なんで安心はできないが、
とりあえず参加決定!
やったぜ!!

インターネットなら
住んでいる場所に関係なく
一緒に何かができる。
こんなことはこれまでは
考えにくかった。
それができるのは
嬉しいことだ。

まずは2つ、連載コラムが決まった。

しかし、まだまだ声をかけたい人はいる。

実体を見せながら忍びよる白い影、
恐怖のスカウトマンと化した僕は
ナンパ師のごとく、
次々と声をかけていくのであった。

            (つづく)


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