エスニック

インドは行った方がいい!!


十五章   Indian Airline

 私は猛烈に怒っていた。そしてそれと同じくらいひどくがっかりしていた。
「こんな事ってあるの〜?!」
その日は今回の新婚旅行の最後を締めくくるべく、インドからモルジブに入国する日だった。私たちの心はもうすでに、世界一美しいと言われている島、モルジブへと移っており、燦々と降り注ぐ太陽のもと、インドで疲れ切った体をのんびりと休ませている図を想像していた。
 「やっとゆっくりできるわ〜。これこそ新婚旅行!!もう、インドみたいに、いつ騙されるかなんて心配をしていなくてもいいのね。それに、もう毎日鼻の汚れ掃除をする必要もない。」 (ちなみにインドでは、埃と排気ガスがものすごくて、夜、ホテルに帰ってきてからの私の日課はティッシュをよじって鼻につっこみ、掃除することだった。) インディアンエアーラインのチケット
 私たちはすでに日本で、モルジブのホテルを予約しており、代金も払っていた。・・・というのも、モルジブはいくつもの珊瑚礁の島々からできており、空港のあるマーレからそれぞれの島へは高速ボートで1時間近くも乗らないとたどり着けないのである。
 その高速ボートは、宿泊の予約がないと迎えに来てくれないので、空港に到着してから、いざホテルを予約しても、ボートが迎えに来てくれるのは翌日になってしまうのだ。 モルジブへは、シンガポールやタイを経由して旅行代理店から沢山パッケージが出ているが、なにせ、私たちはインドからの入国になる。ということで、もちろんそんなパッケージはなく、かといってモルジブは旅行代理店を通さないと予約がとれないらしい。
 ということで、私たちは"モルジブのことならお任せ下さい"と銘打っている旅行代理店にお願いして、普通の日本から行くパッケージより、かなり高いお金を払って、モルジブのホテルを予約をしたのである。一人1泊17,000円という値段で・・・。
 この日程を立てるのだって、すっごい苦労した。なんせ、シンガポール、インド、モルジブと3カ国を 12日間で回るわけで、しかもインド北東にあるベナレスから、インド最南端のトリヴァンドラムを越えて赤道直下のモルジブまではすごい距離がある。もちろんベナレスからモルジブまでは一発では行けない。
 私たちはいかに無駄なく、行きたい所を回ろうかと、ガイドブックやインターネットを駆使して調べたのだが、どうしても乗り継ぎがうまくいかない。ここが良くてもあっちがうまくいかない、という感じで私たちはケンカまでして何度も何度も日程や行き先を練り直した。そして今回の旅行はそうした挙げ句にやっと決まった日程であった。
 ところが・・・。な、なんとバンガロールの空港で、飛行機がdelayしているというのだ。もう少し分かりやすく説明しよう。
 カルカッタからモルジブまでは1度では行けないので、この日は、カルカッタ→バンガロール→トリヴァンドラム→モルジブ(マーレ)と乗り継ぎを繰り返して行く予定だった。
  私たちは朝3:30に眠い目をこすりながら起きて、カルカッタ→バンガロールの飛行機に乗った。
”今日は1日がかりの移動だけれど、あと2回飛行機に乗れば、今日の夕方にはモルジブの美しい海を見ながら優雅に食事でもしていることだろう。”
そんなことを思いながらバンガロールの待合いロビーで掲示板を見ながら、トリバンドラム行きのフライトをチェックしていると・・・。
「なに〜?! delay?!」  10:10 a.m.の予定が 13:30 に変更になっているではないか!!
 その瞬間私たちは青ざめた。私たちはすぐに悟ったのである。
 今日モルジブには行けないということを。
 何故なら先程も言ったとおり、今回のスケジュールは私たちが考えに考を重ねた末にできあがったものであり、どう考えてもこれ以外の乗り継ぎは不可能であった。もちろん、私たちは日程の途中で何かあった時のために、スケジュールに余裕を持たせてはおいたが、最後の最後のここにきてこんな事になろうとは想像もしていなかった。
 3時間以上遅れてトリヴァンドラムに着く頃には、モルジブ行きの飛行機はすでに出発してしまっているだろう。
 私たちがIndian Airlineのカウンターに問い合わせをすると、Duty Managerの所へ行けと言う。行ってどうなるわけでもないかもしれないが、とにかく何か良い案があるかもしれない。
 私たちが事情を説明すると、そのDuty Managerは、たいして悪びれもせず平然とした調子で、
  「天候が悪いためデリーから順次遅れています。トリバンドラムに着いても、もうモルジブ行きの飛行機はありませんから、モルジブ到着は明日になりますね。」
と言ってのけたのだ!
 "そんな、ひどいよ〜。本当に天候のせい?だって外はこんなに晴れてるじゃない!今日モルジブに行かなかったら、1泊17000円×2人=34000円はどうなるのよ!ううん、お金の問題じゃないわよ。3泊のところ、2泊しかできなくなっちゃうのよ!これは、新婚旅行なのよ!!"
 そう言おうとした瞬間だった。突然、後ろからものすごい勢いで、1人の白人が怒鳴り込んできた。
「あんたの所のAirlineはいっつもこうだ!!これで、3度目だ。1度目はストライキ、2度目は・・・etc。そして5年ぶりに今回乗ったら又これだ!!!これがオレが乗る最後になるだろう!!(もう2度と乗るもんか!)とにかく他のAirlineを手配しろ!!」
「他のAirlineの乗り継ぎはありません、sir.」
「なんだと?!」
「天候不良のため、デリー発→○○○→○○○→○○○→○○○と順に遅れているのです。」
「遅れたのは仕方がないにせよ、こういう旅客のために(とここで、私たちの方を指しながら)フライトをcomplete(完全なものにする)させるのがAirlineの役目だろ!!何故、そう言うこともせず、『NO,できません。』 しか言わない?!!」
 聞いていた私はもっともなことだと思い、強い見方を得たとばかりに、
 「そうだそうだ、その通り!!」
と言ったが、誰も私のそんな言葉は聞いておらず、しかも私が英語でそんなことを言ってもまったく迫力がなかった。とほほ・・・。
 そのうちその白人は私たちに向かって再びいかにこのIndian Airlineがいい加減な悪い会社かをとくとくと説明し始めた。
 「このAirlineはインド国内線唯一の大手だから、まったくprogress(発展・前進)しようとしない!! 5年以上も前からずーっとこうだ!!なにも変わってない!!」
 そのうち彼は他の係りの人とどこかへ行ってしまった。 私は考えれば考えるほど頭に来ていた。モルジブ1泊分の34000円がパーだ。一体このお金はどうしてくれるんだ!Indian Airlineが払ってくれるのか?
 私はホテルの代金の明細を見せて、1泊分を私たちに払うように要求したが、
「いいえ、それはできません。」 の一点張りだった。
 もちろん、私だってそんなことをしてくれるはずはないとは分かっていたが、この怒りをどこにぶつけていいのか分からなかったし、向こうの平然とした態度がますます私の怒りを増長させた。
 Duty Managerは私に、
「モルジブのホテルにはもうdelayの件は連絡しておきましたから。」
と言っていたが、とりあえず、ホテルの方でお金を返金してくれるかもしれないと思い、私はモルジブのホテルへ国際電話をかけた。
「いいえ、Indian Airlineからは何の連絡も入ってませんよ。そうですか、今日はキャンセルなんですね。えっ?お金の返金?お金のことについてはお客様と旅行代理店との事ですので、私共は分かりませんので、日本の旅行代理店に言って下さい。」
という返答が返ってきた。
”なにー? Indian Airline のほうからホテルに連絡をしたというのは嘘だったの?ひどい!!” とりあえず、私は日本の旅行代理店に連絡をした。
「すでにホテルへの料金の支払いは済んでいるので、返金は不可能です。でも、Indian Airlineにクレームを出せば、そっちのほうで払ってくれると思いますよ。」
 その言葉を聞いて、私たちは
”こうなったら何が何でもIndian Airlineにお金を払ってもらうぞ!!”
と決心した。でもたとえ、お金が戻ってきたとしたって、失った1日は帰ってこない。
あ〜あ。モルジブの海が・・・。魚達が・・・。
 私は再びDuty Managerの所へ行き、
「ホテルへ連絡なんかしていなかったじゃないの!!」
と問いつめた。すると、
「でも結局今連絡したんでしょ?じゃあ、それでいいじゃないですか?」
と言われてしまった。ますます頭に来た私は、しつこいくらいにホテル代の変換を要求した。すると、彼はとうとうこう約束したのだ。
「O.K。分かった。じゃあ、その件に関しては、モルジブに着いてから、モルジブのIndian AirlineのDuty Managerに言ってくれ。ここはインドだから、モルジブのホテルの代金については詳しいことは分からないから。モルジブのIndian Airlineのオフィスに連絡を入れておきます。あそこできっと返金してくれると思います。」
そして、今日トリヴァンドラムに宿泊するためのホテル代も会社の方で出すと約束してくれた。
”なんか、あやしい。こんな風に一応言っておいて、結局たらい回しになるんじゃないの?” でも一応彼はそう言ってくれたし、もうそれ以上、なすすべもなかったので、私たちは取りあえずその場を離れた。
 それにしても、今思えばよくもまあ、Duty Managerは私のクレームに長時間つき合ってくれたものだ。こんな小娘の、しかもただでさえ英語が流暢でないのに、怒っているもんだからさらにいい加減な英語になってしまい、途中つっかえつっかえ話していたというのに・・・。迫力も何もあったもんじゃない。なのに、ちゃんと耳を傾けてくれた。しかも言葉の最後には必ず、"マダム"と私に敬意を表してくれた。これが、欧米だったら絶対鼻であしらわれていたに違いない。
「英語を勉強してきてから文句は言いなさい。」ってな感じに。
 さて、13:30に変更になっていた飛行機はその後14:00、15:15とさらに遅れ、結局5時間半遅れの15:30に離陸した。
 約束通り、その日のホテルを手配してもらうべく、トリヴァンドラムのDuty Managerのところへ行くと、案の定なにも聞いていなかったらしい。
 まったく!!
 初めは、ホテルなんか手配できないと拒否していた彼も、私が事情を話すと、バンガロールのDuty Managerに確認の電話を入れ、すぐに話は通じた。彼はある紙に自分のサインをして、
「O.K.この紙を持って、タクシーで○○○ホテルへ行きなさい。タクシー代もホテル代もホテルでの夕食代も、明日のタクシー代もすべてうちで出します。この紙をホテルに出すだけでいいから。夕食はなんでも好きなものを頼んでいいから。」
と言ってくれた。現金な私は、彼の対応にすっかり気をよくし、ようやくちょぴり元気が出てきた。
 さて、私はもちろんバンガロールでの飛行機のdelayに対して頭にきていたが、実は夫に対しても ちょっぴり怒っていた。
 というのも、この日のバンガロール空港でのDuty Managerとのやり取りはほとんど私が一人でやり取りをしていた。もちろん、夫よりも私の方が英語が話せるので、私が話した方がいいのかもしれなかったのだが、それにしても一緒に怒ってくれてもいいではないか。なのに、夫はただ私の後ろで黙ってやり取りを聞いているだけで、まったく何も手伝っこのような家は南国ならでは。ぞうりやか・・・。てはくれなかった。まるで、「我、関せず」のごとく。
 日本語でだって、誰かに文句を言うという行為はエネルギーを要する。ましてや英語で何時間もやり取りするのは本当に疲れることだった。
”なんで2人の新婚旅行なのに、私だけがこんなに一生懸命やって疲れなくちゃならないの?”
 夫は、 「あきよがいてくれて、ホント助かった。」 と言ってはくれたが、私の中ではほんの少しわだかまりができていた。
  さて、トリヴァンドラムは同じインドでも、ベナレスやカルカッタとはがらっと変わって南国ムードただよう素敵なところだった。椰子の木が生い茂り、家々は椰子の葉っぱを編んでトリバンドラムの市内作られていた。とてものどかだった。私は少しずつではあるが陽気な気分になってきた。  でも街の中心地へ向かうに連れて椰子の木も少なくなり、家も煉瓦造りに変わり、 通りは排気ガスと人々で混み合ってきた。やはりここはまだインドであった。
  トリヴァンドラムのDuty Managerは、
 「ここら辺でも有名なvery good ホテルだよ。しかも君たちにはスイートルームをとってあげよう。」
と言っていたが、確かに悪いホテルではなかったが、スイートルームではなかったし、なんと言っても、本来ならモルジブのもっとずーっといいホテルに泊まるはずだった私たちには、どんなホテルをもってしても満足のいくものではなかった。
 おまけに、部屋に入るなり、見たこともないような大きなイモリが壁をはい回っており、ホテルの人を呼んでの駆除作業という一騒動があった。
  イモリ事件が落ち着いて、さて今日はこれから何をしようかと考えているときだった。ふと夫の顔を見ると、彼は額に冷や汗をかいており、とっても調子が悪そうだった。
”えっ?どうしたの?”
そう聞く間もなく夫はトイレに駆け込み、苦しそうに嘔吐を始めたのである。夫の背中をさすりながら私はとてもビックリしていた。聞くと、お腹の痛みと下痢と吐き気がひどいらしい。こんな苦しそうな夫の姿を見たのは初めてだった。こんな体調では、観光どころではない。私は夫にしばらく寝ているように勧めた。いつもの彼なら、私を気遣って、
「大丈夫。遊びに行こう。」 と言うだろうに、この時は 「ごめんね。あきよ一人で遊びに行ってきていいよ。」 と言いながらベッドに横になってしまった。
 よっぽど調子が悪かったのだろう。 夫が寝ている間私は一人で何をするでもなくソファーに座っていた。なんかとっても悲しい・・・。涙が溢れてきた。いったん出てくると、もう止まらなかった。拭いても拭いても流れてくる涙を私は抑えることが出来なかった。
 何がそんなに悲しいの?
 一つは今、モルジブではなく、こんな所にいるという事。
 一つは今日一生懸命バンガロールのDuty Managerと掛け合って心身共にとても疲れてしまったこと。
 一つは今しーんとした部屋にひとりぼっちでいること。
 そして何より悲しいのは、夫の調子が悪いことを知らずに、正確に言えば夫はバンガロールの空港にいる時から、気分が悪いと言っていたのに、それ程悪いとは思わず、でも夫はずっとそれを一言も言わずに我慢していて、なのに私は夫が空港で何も手伝ってくれなかったことを責めていただけで、彼の調子を気付いてあげる優しさがなかったこと・・・。
  夫は”あきよ一人で遊びに行ってきていいよ。”と言ったが、一人で遊びに行って何が楽しいの?あなたがいなくちゃ何も楽しくないのに・・・。あなたが調子悪くちゃ何も楽しくないのに・・・。早く元気になって、いつもの笑顔を見せてよ・・・。



十六章  
トリヴァンドラムのホテルにて


 2〜3時間して夫が目を覚ましたとき、外は既に夜だった。少し気分が良くなった夫は外に出掛けようと言ったが、それはやさしい夫が私に気を遣って言っているのだと分かっていたので、私は部屋でゆっくりすることを主張した。
 夫はまだあまり食欲がなかったようだが私はお腹がすいていたので、ルームサービスを取ることにした。そう言えば、トリヴァンドラムのDuty Managerは
「You can take every food.」
と、やたら"every"を強調して、なんでも好きなものを好きなだけ食べていいと言っていたので、ここぞとばかりに私はメニューの中から高いものばかり9品もオーダーした。トリバンドラムのホテル手配書
だがルームサービスのおじさん曰く、140ルピーまでしかとれないと言う。
”まったくー。なにが every foodだよー。140ルピーまでなんて言ってなかったじゃない。うそつき!!”
 仕方がないので、私は140ルピーにおさまるべく、オーダーを減らそうとしたら、おじさんが、
「O.K.チェックしてきてあげるよ。そしてもし140ルピーを越えるようだったら、また連絡するよ。」
と言って電話を切ってしまった。
 待つこと15分。遅い。もう一度電話をすると今作っているので待ってくれとのこと。
”えー?作ってる?だって140ルピーまでしか駄目なんでしょ?あの9品全部作ってるの?あれは、 ただだと思ったから注文しただけで、自分で払うなら9品も要らないよー。おじさん、電話くれるって言ってたのに!!店の利益のために騙されたのかしら?”
 そして、数分後おじさんがスープをもってやって来た。私がどうして作ってしまったのか問いただすと、なんと140ルピーにおさまるべく私の注文の品をうまくアレンジしてくれたらしい。どう見てもその後次々と運ばれてきた料理は140ルピーは越えていた。
 それだけではなかった。おじさんはお腹の調子が悪い夫にライムソーダを持ってきてくれ、 「これはお腹にいいよ。」 と注いでくれたのだ。とっても優しく、紳士的な人だった。夫も嬉しかったのだろう、チップとともに謝辞も付け加えていた。 「It's our kindness.」 ??????どういう意味?「それは私たちの親切です」?? ここぞという時、いつも訳の分からない英語を使う夫であった。
トリバンドラムのホテルの部屋から外を見る そんな風にして私たちは心温まる食事を終えた。今日はゆっくり寝よう。明日こそ本当にモルジブだ。そう思いながらテーブルの上を片づけ始めた時だった。私は発見してしまったのである!!テーブルの下にうごめく大きな真っ黒い毛虫を!!
 「ギャーッ!!!助けてー!!!」
 何故いつもこういうものを発見してしまうんだろう?夫ではなく私が・・・。  実は私はこの世でなによりも毛虫や青虫といったにょごにょごしたたぐいのものが怖いのである。その恐怖感といったら言葉では表せない。なぜ、これほどまでに恐怖を感じるのか、幼児体験に何かがあったのかは分からないが、数カ月おきに、毛虫に取り囲まれる夢を見てうなされる程である。
 だから八百屋さんに行くのも怖いのである。キャベツを買う時は、その棚の周りに青虫が這っていないかをまず確かめてから、今度は1個1個の吟味に入る。たとえ、表面にはいないと分かっても、裏側にいるんじゃないかとか考えただけで、もう怖いのである。怖い怖いと思っていると、何でもないただのゴミまでもが虫に見えてきて、血の気の引く思いを何度したことか。
 その毛虫は夫が取って、外へ放り投げたからいなくなったが、もう私は怖くて怖くて眠れそうになかった。さっきのイモリといい、毛虫といい、そう言えばここは南国なのであった。ってことはモルジブにもいるのだろうか?それにしてももう、こんな所、いたくない。絶対よく探せばあと2〜3匹はいるに違いない。
 こうしている間にも、この部屋のどこかでうごめいているのだ。そう考えたらおちおち寝ていられ ない。寝ている間に私の体を這っていたらどうしよう?寝ているときならまだいい。朝目が覚めたら、目の前を這っていたら?こんなことをどんどん考えているうちにますます怖くなって眠れなくなってきた。
 明日はやっとインドともお別れ。でも昨日もそう思っていたんだよな〜。本当に明日こそモルジブにたどり着けるのだろうか?
 それに私たちにはモルジブでまだ課題が残っていた。
 モルジブの空港の Indian Airlines のDuty Managerにホテル代の変換を要求するという課題が。はたして、バンガロールで彼が言っていた通り、返してくれるのだろうか?
まだまだ車は少ない。南国の木々が覆い茂る。

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