「SCW 蓼科ツアー2002 〜 私を女神湖に連れてって 〜

第14章 エピローグ

この章を書いているのは2003/5/12です。
なぜあれから半年以上経ってエピローグを書くのかは私にもわからない。
しかし書こうと思ったままずっとほったらかしにしてた旅行記を終わらせたいという
気持ちはずっと持ち続けていた。
最近「今年の旅行はどうしよう」という話題も出始めた。
多分それがきっかけだろう。

・・・

翌日、当然のように死にかけの数人を含めた俺たちは意識朦朧したまま朝食を食べ、
あまりちゃんと覚えていないがなんだかんだでペンションを出発。
風呂に入り昼食にはまずいそばを食べて岐路に着いた。

ここからが俺の書き残したかった部分に当たる。
記憶が定かでないが完全に忘れてしまう前に書いておこうと思う。
全て実話なのでよく読んでほしい。

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それは帰りの高速。

俺たちの3台はマーチ、マーチ、パジェロ。
当然パジェロを運転する大ちゃんはマーチに負けるわけにはいかないと本気でアクセルを
踏んでトップを快走した。
大人の俺はクロちゃんカーの後を走ることにした。

俺の車には助手席にオッチー、後部座席にはマッツンが乗っていた。
高速に乗る前に渋滞を考慮してどこやらのサービスエリアで集合する手はずになっていた。
名前を忘れたのでこのSAを仮にジダンSAとしよう。

しかし高速に乗って情報を見るとジダンSAまでに渋滞が始まっていそうな雰囲気だ。
確かこの日は3連休2日目、中央道上りは大渋滞が当然だ。
キャプの乗る大ちゃんカーに連絡を取り、一つ手前のベッカムPA(仮名)で集合することにした。

だがここで問題が発生する。

運転席:クロちゃん
助手席:セロ
後部座席:シバクン

のクロちゃんカーに連絡がつかないのだ!!
後で聞いたところクロちゃんの携帯が壊れていて呼び出し音が鳴らなかったらしい。

キャプと相談したが、既に大ちゃんカーはずっと前にいる。
つまりクロちゃんカーと連絡を取るためには俺たちがなんとかするしかないのだ。

といってもどうすればいい??
高速で前に向かって手を振っても恐らく気づかないだろう。

俺たちは話し合い、クロちゃんカーの前に出てベッカムPAの手前で早めにウィンカーを出して
誘導するというグッドアイデアを思いつき実行に移した。

数分後、右斜線に出てクロちゃんカーを抜き、無事に前に入り込むことに成功!
抜き際に携帯を見せて電話に出ろという合図をしたのがうまく通じなかったものの、彼らの前に
出ることができたのだ。

これで一件落着!になるはずだった。。。
しかし奴らは俺たちの創造を絶するアホだった。
やつらは俺たちを抜きにかかったのだ!!

だが俺たちはやつらのアホを逆手に取り機転を利かせた。
抜かれ際に、高速で走る車の窓から携帯を出すというリスクを犯してまで電話に気付けという
合図を出した。
あの時のオッチーとマッツンの勇敢さを今思い出しても涙が出る。

しか〜〜〜〜〜し、やつらは俺たちの創造をさらに絶するアホだった。
こんなにリスクを犯してまで合図しているのに、抜き際にセロはこの世で最高の笑顔で手を振った
のだった・・・
どうやら携帯を見て俺たちが写メールを撮ろうとしていると思ったらしい。
有り得ない・・・

こうなるともう実力行使に出るしかない。
俺はアクセルをいっぱいまで踏んだ。

情報によると大ちゃんカーは既にベッカムPAに到着している。
ベッカムPAまではあと1キロちょっと。
時間がない!!

徐々にクロちゃんカーに近づく!
メーターを見ると130キロ!マーチの限界に近い!
それでも俺はアクセルを離さなかった。
もうちょっとでクロちゃんカーを抜ける!
しかし運悪く別の車が邪魔で抜くことができず一旦後ろに戻ることを余儀なくされた。

ベッカムPAまであと少し!
俺は最後のチャンスに賭けた。

そしてなんとかクロちゃんカーに並びかけ、助手席のオッチーが窓を開けて大声で携帯に出るよう
呼びかけた。
それが通じたのだ!!

即座に電話をかけ、ベッカムPAに入ることを告げる!
アホたちもついに理解したようだ。

だが気付いたのはカーナビによるとPAと本線との分岐点の90m手前。
無理にハンドルを切れば入れていたかもしれないが、クロちゃんカーは本線を選択した。
確かに他の車もいたので左に急に曲がるのは危なかったかもしれない。

ここまで努力して結局ジダンSAで大ちゃんカーを待つことになったのであった・・・

当然だが大ちゃんカーの連中は俺たちの努力を知らない。
当然のように非難される俺たち・・・
自分で言うのも何だが可哀想だった。


ここからは大渋滞。
夜中の1時まで待つという選択をしたマーチ2台と下道を強行突破することを選んだパジェロ。
どっちが早かったかはキャプの旅行記を見ていただきたい。

ついに終結した旅行記でした。
今年はどんなハプニングが待っているのか・・・