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か行の用語の定義
翻訳者注釈:太字の用語は,この規格で定義された術語であることを示す。


か行の用語案内

か(ka) き(ki) く(ku) け(ke) こ(ko) 用語案内へ戻る。 の用語の案内 (30) 解釈済み引数表記(interpreted parameter literal) (31) 回避文字(番号)[shunned character (number)] (32) 外部識別子(external identifier) (33) 外部実体(external entity) (34) 核具象構文(core concrete syntax) (35) 仮想文字集合(virtual character set) (36) 型定義(type definition) (37) 活性連結型(宣言)[active link type (declaration)] (38) 活性文書型(宣言)[active document type (declaration)] (39) 間隔(space) か行の用語案内へ戻る。
(30) 解釈済み引数表記(interpreted parameter literal)
引数表記に対して,表記区切り子を取り除き, 文字参照及び引数実体参照を置換して得られる 文字列。
(31) 回避文字(番号)[shunned character (number)]
具象構文によってその構文を用いた文書の中では使用 してはならないと識別された文字(番号)。システムが誤 って制御文字として扱う可能性がある文字を対象とする。
(32) 外部識別子(external identifier)
外部実体又はデータ内容記法を識別する 引数
備考 システム識別子及び公開識別子 の2種類がある。
(33) 外部実体(external entity)
実体宣言中にその文を直接含まない実体。 そのシステム識別子及び(又は)公開識別子を 代わりに指定する。
備考 文書型又は連結型宣言は, 宣言部分集合のすべて又はその一部を含む外部 実体の識別子を含むことができ,その外部識別子は, 同時に実体宣言及び実体参照となる。
(34) 核具象構文(core concrete syntax)
規格参照具象構文から短縮参照区切り子を 除いたもの。
(35) 仮想文字集合(virtual character set)
図形文字符号拡張における中間的な文字集合の一つで あって,JIS X 0202のGO集合,G1集合,G2集合又はG3集合。
(36) 型定義(type definition)
文書型定義
(37) 活性連結型(宣言)[active link type (declaration)]
システムが活性状態と識別している連結型(宣言)
(38) 活性文書型(宣言)[active document type (declaration)]
システムが活性状態と識別している文書型(宣言)
備考 SGML実体は,活性化した文書型に 従って構文解析され,特定の文書型を活性化していなけ れば基本文書型及び活性化した連結型に従 って構文解析される。
(39) 間隔(space)
具象構文で割り当てられ,間隔を表現する 機能文字
(40) 規格参照区切り子集合(reference delimiter set) (41) 規格参照具象構文(reference concrete syntax) (42) 規格参照予約名(reference reserved name) (43) 規格参照容量集合(reference capacity set) (44) 規格参照量集合(reference quantity set) (45) 記述的マーク(descriptive markup) (46) 機能文字(function character) (47) 機能文字識別引数(function character identification parameter) (48) 記法識別子(notation identifier) (49) 記法宣言(notation declaration) (50) 記法属性(notation attribute) (51) 記法名(notation name) (52) 基本SGML文書(basic SGML document) (53) 基本文書型(base document type) (54) 基本文書要素(base document element) (55) 共通識別子(generic identifier) (56) 記録(record) (57) 記録開始(record start) (58) 記録境界文字(record boundary character) (59) 記録終了(record end) か行の用語案内へ戻る。
(40) 規格参照区切り子集合(reference delimiter set)
この規格で定義し,規格参照具象構文の中で使われる 区切り子集合
(41) 規格参照具象構文(reference concrete syntax)
この規格で定義し,すべてのSGML宣言の中で使われる 具象構文
(42) 規格参照予約名(reference reserved name)
この規格で定義した予約名
(43) 規格参照容量集合(reference capacity set)
この規格で定義した容量集合
(44) 規格参照量集合(reference quantity set)
この規格で定義した量集合
(45) 記述的マーク(descriptive markup)
実行されるすべての処理から独立し,システムに依存しない方法で, 文書の構造及び属性を記述するマーク。特に,要素構造 を表現するために,タグを使用する。
(46) 機能文字(function character)
具象構文によって割り当てられ,マークとして 認知された上でSGML機能を果たすマーク文字。デー タが許される文脈でマークとして認知されない場合はデータと して扱う(記録終了RE及び記録開始RS機能文字の場合 のように,言語が特別の扱いを指示する場合を除く。)。
(47) 機能文字識別引数(function character identification parameter)
記録終了RE,記録開始RS及びSPACE機能 に割り当てられた文字を識別するSGML宣言の引数。更に追加機能 を定義することができる。
(48) 記法識別子(notation identifier)
記法宣言中でデータ内容記法を識別する 外部識別子
備考 記法公開であれば,公開識別子 とできる。そうでなければ,記法を解釈するためのプロ グラムを呼び出すのに十分な記述又はその他の情報とできる。
(49) 記法宣言(notation declaration)
名前記法識別子に結合するマーク宣言
(50) 記法属性(notation attribute)
要素の内容データ内容記法を識別する 記法名を値とする属性。
備考 明示的な内容参照がある場合には,要素 の内容が空となるので,記法属性を用いてはならない。
(51) 記法名(notation name)
記法宣言によってデータ内容記法に割り当 てた名前。
(52) 基本SGML文書(basic SGML document)
規格参照具象構文,規格参照容量集合並びに マーク最小化機構SHORTTAG及びOMITTAGを使用し た適合SGML文書
備考 基本SGML文書は,規格参照具象構文 を使用するのでSHORTREF機構も使用することになる。
(53) 基本文書型(base document type)
前書きの中の最初の文書型宣言によって指定 された文書型
(54) 基本文書要素(base document element)
文書型基本文書型である文書要素
(55) 共通識別子(generic identifier)
要素型を識別する名前。
(56) 記録(record)
文入力装置上の入力行に対応するSGML実体の区分であって, 記録開始文字及び記録終了文字によって区切られる。
備考
  1. 文の書式付けによって作成される出力行と区別するために, 行ではなく記録と呼ぶ。
  2. SGML実体は,複数の記録の文,一つの 記録の文又は記録境界をまったくもたない文(そ れは,文書中のどこか別の場所で記録境界文字が出現するか否かに依存し て,)記録の一部分又は記録の外側と考えることができる。
(57) 記録開始(record start)
具象構文によって割り当てられる記録の開始 を表現する機能文字
(58) 記録境界文字(record boundary character)
記録の境界を表現するマーク
備考 記録境界文字は,記録開始(RS)文字 又は記録終了(RE)文字からなる。
(59) 記録終了(record end)
具象構文によって割り当てられた記録の終了 を表現する機能文字
(ku)...(gu) (60) 空対応表(empty map) (61) 空白列(blank sequence) (62) 空連結集合(empty link set) (63) 区切り子(文字列)[delimiter (string)] (64) 区切り子機能(delimiter role) (65) 区切り子集合(delimiter set) (66) 区切り子集合引数(delimiter set parameter) (67) 区切り子文字(delimiter characters) (68) 具象構文[concrete syntax (of SGML) ] (69) 具象構文引数(concrete syntax parameter) (70) 群(group) か行の用語案内へ戻る。
(60) 空対応表(empty map)
すべての区切り子が対応付けされていない短縮参照 対応表。
備考 空対応表は,明示的には宣言できないが, 規格参照具象構文中で“#EMPTY”と表記されている 予約名によって参照できる。
(61) 空白列(blank sequence)
SPACE文字及び(又は)SEPCHAR文字の連続した列。
(62) 空連結集合(empty link set)
すべての結果要素型が暗黙的に決まっており,それらの 属性が一つも指定されていない連結集合
(63) 区切り子(文字列)[delimiter (string)]
具象構文によって区切り子機能に割り当てら れた文字列。
(64) 区切り子機能(delimiter role)
抽象構文によって定義され,具象構文によって 割り当てられた文字列で表現され,マークの部品の識別又は(及 び)データマークとの区別を含む機能。
(65) 区切り子集合(delimiter set)
抽象構文区切り子機能に割り当てた 区切り子の集合。
(66) 区切り子集合引数(delimiter set parameter)
SGML宣言具象構文引数の中にあって,宣言 した具象構文区切り子集合を識別する引数。
(67) 区切り子文字(delimiter characters)
具象構文によって区切り子機能に割り当てら れた文字列の中に出現する名前文字及び機能文字 を除くSGML文字の種別。
(68) 具象構文[concrete syntax (of SGML) ]
特定の区切り子文字,,マーク宣言名 などを抽象構文に結合する構文。
(69) 具象構文引数(concrete syntax parameter)
文書要素及び(通常)前書きの中で使われる 具象構文を識別するSGML宣言の引数。
備考 構文参照文字集合,機能文字, 回避文字,命名方法,区切り子 使用法,予約名使用法及び的特徴を識別 する引数群からなる引数。
(70) 群(group)
区切り子のgrpo及びgrpcの均衡対又は 備考 名前群,名前字句群,モデル群, データタグ群及びデータタグひな形群の5種類が ある。名前,名前字句又はデータタグひな 形群は,を含むことはできない。 しかしモデル群モデル群を含むことができ, データタグ群データタグひな形群を含むこと ができる。
(ke)...(ge)の案内 (71) 結果文書型[result document type (of a link)] (72) 結果要素型[result element type (of a link)] (73) 結合記法(名)[associated notation (name)] (74) 結合要素型(associated element type) (75) 原始文書型[source document type (of a link)] (76) 原始要素型[source element type (of a link)] (77) 現属性(current attribute) (78) 現対応表(current map) (79) 現付番(current rank) (80) 現要素(current element) (81) 現連結集合(current link set) か行の用語案内へ戻る。
(71) 結果文書型[result document type (of a link)]
連結処理の結果として生成される実現値の文書型
(72) 結果要素型[result element type (of a link)]
結果文書型宣言の中で定義される要素型
(73) 結合記法(名)[associated notation (name)]
その引数によって,対応するマーク宣言の対象と結合され ている記法(名)
(74) 結合要素型(associated element type)
その引数によって,対応するマーク宣言の対象と結合されて いる要素型
(75) 原始文書型[source document type (of a link)]
連結処理の元である実現値の文書型
(76) 原始要素型[source element type (of a link)]
原始文書型宣言で定義した要素型
(77) 現属性(current attribute)
現在値(すなわち,最近指定された値)が省略時値となる属性。
備考 開始タグは,現属性をもつ要素 の最初の出現に対して省略できない。
(78) 現対応表(current map)
要素内容又は連結型定義の中で短縮参照使用 宣言によって現要素と結合された短縮参照対応表
備考 現要素対応表と結合されていない場合, その直前の現対応表が新しい現対応表として継続する。
(79) 現付番(current rank)
共通識別子を得るためにタグの中の付番核 に付けられた10進数。
備考 開始タグの場合,現付番は,同一の付番核 又は同じ付番群の中の付番核をもつ最新の要素の 付番である。終了タグの場合,現付番 は,同一の付番核で最新の開いている要素付番 である。
(80) 現要素(current element)
開始タグが新しく出現し(又はマーク最小化によっ て省略された)開いている要素
(81) 現連結集合(current link set)
要素内容又は連結型定義の中で連結集合使用 宣言によって現要素と結合された連結集合
備考 現要素連結集合と結合されていない場 合,その直前の現連結集合を新しい現連結集合とし て継続する。
(ko)...(go)の用語案内 (82) 公開識別子(public identifier) (83) 公開文(public text) (84) 公開文記述(public text description) (85) 公開文言語(public text language) (86) 公開文種別(public text class) (87) 公開文指示シーケンス(public text designating sequence) (88) 公開文表示版(public text display version) (89) 公的公開識別子(formal public identifier) (90) 公的公開識別子誤り(formal public identifier error) (91) 構文解析対象文字データ(parsed character data) (92) 構文参照文字集合(syntax-reference character set) (93) 固定属性(fixed attribute) (94) 小文字名前開始文字(lower-case name start characters) (95) 小文字名前文字(lower-case name characters) (96) 固有選択字句(inherently optional token) (97) 合計容量(total capacity) か行の用語案内へ戻る。
(82) 公開識別子(public identifier)
公開文を識別する最小表記
備考
  1. 文書中の公開識別子は,公的公開 識別子として解釈可能としてもよい。
  2. システムは,公開識別子からシステム識別子 への変換に対して責任をもつ。
(83) 公開文(public text)
単一文書の文脈又はシステム環境の範囲を越えて既知であり,公開識 別子で使用可能な文。
この規格,登録された文書型定義,実体集合, 要素集合,データ内容記法又は他のマーク構成 要素
備考
  1. 公開文は,出版済みの文と等価ではない。す なわち,制限なしの開かれた使用との関連はない。特に,公開文 の所有者は,他人にそれを販売・供与,単一団体への使用の制限などの選択が 許される。
  2. 公開文は,文書の構成を共有し,実際に交換する文書 の量を縮め,誤りの可能性を少なくして,使用を単純にする。
(84) 公開文記述(public text description)
公開文を記述する文識別子の一部分。
(85) 公開文言語(public text language)
公開文の中に使われている自然言語を特定する文識別子 の一部分。
備考 データ,注釈及び(又は)定義される 名前に使う自然言語を公開文言語とできる。
(86) 公開文種別(public text class)
公開文が適合するSGMLマーク構成要素を識別する 文識別子の一部分。
(87) 公開文指示シーケンス(public text designating sequence)
公開文の中の文字集合宣言のときに 使われ,文字集合を指示するJIS X 0202に規定するエスケー プシーケンスを含む文識別子の一部分。
(88) 公開文表示版(public text display version)
提供される装置機能又は使用される符号化方式を記述すること によって,共通の公開文記述をもつ公開文ではないこと を示す文識別子の一部分。
備考 もし省略した場合,公開文は装置依存ではない。
(89) 公的公開識別子(formal public identifier)
その所有者識別子及びその文識別子の構成要素が 識別できるように,この規格に規定している規則に従い構成された公開識 別子
(90) 公的公開識別子誤り(formal public identifier error)
公的公開識別子の構成の誤り又は使用法誤り。ただし,最 小表記が適正でない場合を除く。
備考 SGML宣言で構文表記“FORMAL YES”を指定した場合に だけ公的公開識別子誤りが起こる。最小表記とし ての公的公開識別子の誤りは,それを指定しない場合でも起きる。
(91) 構文解析対象文字データ(parsed character data)
解析され,マークが認知されている文の内容中に出 現する0個以上の文字であって,解析中にマークとして認知されない ので,データ文字として分類されるもの。
(92) 構文参照文字集合(syntax-reference character set)
具象集合によって指定される文字集合であって,構文 のすべての潜在利用者に既知であり,すべての重要なSGML文字を含む もの。
備考 構文参照文字集合は,一緒に使う特定の文書又はシステ ム文字集合に無関係 に具象構文を定義することを可能とする。
(93) 固定属性(fixed attribute)
指定値(もしあれば)が省略時値と同じでなければならない属性。
(94) 小文字名前開始文字(lower-case name start characters)
具象構文によって追加された小文字の名前開始文字か 2らなる文字種別
(95) 小文字名前文字(lower-case name characters)
具象構文によって追加された小文字の名前文字からな る文字種別
(96) 固有選択字句(inherently optional token)
次のいずれかのモデル群字句
1)opt 又はrep 出現標識をもつもの
2)一つの字句が固有選択であるor群
3)すべての字句が固有選択であるand群又はseq群
(97) 合計容量(total capacity)
すべての対象体容量の総和の限界。
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