NY最新「食・住」繁盛小売店舗視察2004(part1)

吉田繁治氏主催 Cool-Knowledge 海外セミナーシリーズ第5回 「NY視察・研究ツアー」参加記録です。
期間:2004年5月26日〜6月1日
場所:ニューヨーク

part2part3 作成:2004.6.7
最終更新日:2004.6.17


Google
part1

5月26日(水) 第1日


■成田出発
荷物検査に時間が掛かるので9時過ぎから並んだが30分程度で終わった。
全日空NH10便成田発12:00
海外旅行は1998年Florida Orlando以来6年振り。パスポートは10年だったのでまだ使えた。

エコノミー全席に液晶ディスプレイがあり、番組はデジタルなので好きなとき見ることができる。
映画館で一度見た"The Last Samurai"を見た。日本人はアメリカ人に言われないと判らない。武士道までアメリカ人に教えられるのも皮肉。この映画のヒットで本屋に新渡戸稲造の武士道の本が沢山でてきたのは良いこと。矢内原忠雄の格調高い訳本は前から持っているが、今回対訳本を購入した。この難しいテーマをこのような格調高い英語で書いた新渡戸稲造の使命感と執念のたまもの。ちなみに日本にくるアメリカ人はこの「武士道」と「五輪の書」を勉強してくる。ところが日本人はほとんど読んでなく、外人に「武士道」と「五輪の書」を講釈して貰う。なさけなし...「老子」も英訳が多いのでアメリカでも一部の間で読まれているようです。

右窓側の席で、以前長期出張で滞在していたミネソタ州ツインシティ上空を通過したので街が見えるかとカメラを構える。天気も良くミシシッピーが右側に見えたがダウンタウンは見つからず。

ニューヨークJFK着同日10:30AM 約12時間の旅で日本とは丁度昼夜反対。

■入国検査
「目的は?」と聞かれたので定石どおり"Sight seeing"と答える。
次に「初めてか?」−"No."、「前回は?」予想外の質問でしばらく考え"1998"と答えるとパスポートを確認し、次に何と「O・HAYO・GOZA・MASU」と日本語できたので私もあわてて「おはようございます」と答えると"Oh, You are a Japanese."とにっこりとして無事パスポートにスタンプを押してくれ、やれやれでした。

■ホテルに到着
セミナ会場のMarriot Merquis Times Squareホテルに到着、荷物を預ける。

南北に斜めに走るBroadwayという幹線道路と7番街が交わるTimes Squareという繁華街に位置する巨大ホテル。内部は8Fロビーから上が巨大な吹き抜け。2000室近くもある巨大ホテル。
チェックインまで3時間ほどホテル周辺を探索。




早速Deliにチャレンジ。沢山あり、あまりきれいでもなくドアも開いているので自由に入って見学しても怪しまれません。丁度ランチタイムで満員ですがセルフサービスなので中に入って見ているとサラダバーみたいな感じでプラスチックの容器に適当に好きなものを入れて行けばよいようです。値段の仕組み良く判りません。レジでお金を払い、2階にあるテーブル席で食事します。飲み物も買っていかないと水もありません。面倒なチップも不要で、日本のファーストフード店と同じ感じです。何軒か覗いてみましたが、テーブル席が1階にある店と2階の店がありました。こういう店、日本にもあると良いですね。



日本でもおなじみのHERSHEY'Sの店を発見。外装がチョコだらけという派手な店です。早速土産を探すが、ほとんど日本でも売っているものです。実際NYでしか手に入らない土産物を見つけるのは難しい。少なくともHERSHEY'Sの名前の入ったビニールの袋は日本ではないでしょう。

ケーキやさんを発見し早速チャレンジ。ケースを除くと中の人が"Can I help you?"ときたので"Just a second"と言うと、まあゆっくりご覧くださいという意味の英語をいったようで、しばし思案の上おもむろにひとつ指差しました。self serviceの店のようなのでコーヒーを貰って適当に座わりました。こちらのコーヒーはSサイズで日本のMサイズ位です。

■チェックイン
15:00チェックインして受付で電話使用を申し出る。クレジットカードを事前登録しておかないとインターネットのための外線接続ができない。外線接続は$1.25/3分で結構高いです。ちなみにtoll-freeでも加算されます。
部屋は広く快適で、ベッドも巨大で縦と横が同じ位。

11Fの部屋の窓から下を覗くとTimes Squreを見下ろす位置です。TaxiだらけでYellow cabが道路の大半を占めています。





早速スーツケースの荷物を開き、インターネット接続にしばし苦戦する。ローミング先はNY市内なのに1+市外局番が必要なのがみそ。他のホテルに泊まった旅慣れた人の話だとインターネットつなぎ放題がホテル代込みだそうです。

■夕食
18:00 Stanford留学中でたまたまNY出張中のMMさんとロビーで落ち合う。
日本のように携帯で連絡できず不安だったが、事前にMMさんがホテル受付に確認メッセージを残してくれたので一安心。ちなみにこのメッセージは、電話使用を申し出たときにメッセージを受付嬢から口頭で伝えられました。念のためメモを要求すると、すぐにプリントしましょうと言ったのはいいのですがあまりプリントしたことがないようで、そのあたりをあっちこっち行ったりきたりでやっと出てきました。

MMさんの上司にSOHO Spring通りのOyster Bar "AQUAGRILL"に連れて行って貰い、NY到着早々生牡蠣とワインの食事。牡蠣の種類が10位あってさっぱり判らず。アメリカで感じたのですが、同一カテゴリの品に対して製品の種類が実に多い。多くの選択肢から決断を迫られる、どれでも適当にとはいかない。自由には責任が伴う...という場面を何度か感じました。ちなみに品川駅東口再開発ビルにもOyster Barがあるそうですが、日本にはこんなに牡蠣の種類があるとは思えませんしシーズンオフはどうしているのでしょう。そのうちチャレンジして見たいと思います。

SOHOまで地下鉄に乗ったが切符は1枚$2。自動販売機に$10札を入れると$6以上はだめの表示があり、$5札に取り替えると切符と$1コイン3枚が出てくる。「悪化は良貨を駆逐する」の見本みたいな1ドル硬貨です。以前10年前に見たずっしりと立派な1ドルコインはどこに消えた?塩野七生氏の「ローマ人の物語」にもローマの衰亡と比例して硬貨のサイズ、質の悪化が挙げられていたことを思い出す。

さて改札から入る人を観察していると切符はリーダーにさっとすばやく読ませている。ところが何回やってもエラーで後ろの外人が(我々が外人?)見かねてやってくれたがやはりだめ、振り返ると駅員が手招きしていたので切符を渡すとチェックもせず破り捨てる。呆然としていると横から入れと手招きする。電動ロックを外したドアから入った。出口はノーチェックで出られる。これじゃラッシュアワーはたまらない。日本の自動改札はすばらしい。

ちなみに地下鉄は8番街42St.から6番街Spring St.まで5駅10分程度でした。


5月27日(木) 第2日


セミナーは13:00からなので午前中周辺を散策。
マンハッタンの地理はわかり易い。ほぼ碁盤の目で南北に走るアベニューと東西に走るストリートが数字の順で、南北1ブロックは80m徒歩1分、東西1ブロックは240m徒歩3分。交差点には必ずxxAve. / xxSt.の表示があり地図があれば迷うことはない。外人の観光客も多く、町中武装警官だらけで特に危険な感じはない。

YOSHINOYAを発見、ちなみにBeef Bowl $3.59とあります。



Chryslerビルを見学。残念なことに周りのビルに埋もれてこの銀色に輝く尖塔を持つ美しいビルが遠くからほとんど見えません。1Fロビーは自由に入れます。中は薄暗く、教会のように天井画が描かれていて70年前の世界にタイムスリップです。アールデコがなんだか定義は良く知りませんがアールデコの精神のようなものを感じます。




Grand Central 駅見学。古びた木のドアを手で押して中に入るとまたまた90年前にタイムスリップです。映画のロケにも使用される懐かしさにあふれた雰囲気です。アメリカ人は意外と歴史保全に力を入れています。東京駅丸の内のレンガつくりの駅も是非残したいですね。
私が住んでいる東京JR蒲田駅は今年で開設100年になるそうです。昔の面影はゼロです。








Grand Central 駅地下に1913年から営業している老舗Oyster Barがある。
中を覗いているとまだ昼前で準備中であった。そのうち数名の親子連れらしきグループがやってきてランチタイムのメニューを見ていた。

JR品川東口再開発で新しくできた駅ビルアトレ品川にオープン。



ガイドブックにあったベーグルの店"Ess-a-Bagle"にチャレンジ。例によりベーグルも沢山の種類があって判りませんが「どれでもよい」という注文はできません。「一番やわらかいのを」と注文するとひとつ取ってくれましたが、次に中に挟むものを指定しなければなりません。実際選択肢が多いというのは嬉しいことですが面倒なときもあります。一番かんたんな"ham"にしました。ドトールのサンドイッチのように「A, B ,C3つから好きなものを選択せよ」といってくれた方がよいですね。まったく。セルフサービスの店なのでコーヒーを貰って適当に座ります。ベーグルはおいしいのですが、ちょっとサイズが大きく苦戦しました。ハンバーガよりたべづらいです。

St. Thomas教会を外から見学してホテルに戻る。
教会もビルも少しでも天に近づきたいとに上に上に延びていこうとしているようです。

13:00−18:00ホテルのセミナールームで主催者の吉田繁治氏の講義。
数字に裏付けられ説得力のある氏の独特の世界観に圧倒される。氏の近未来予測があたるか...これから明らかになります。

Wal-Martが世界1になりKmartが没落したのは何故か?
そのWal-Martに対抗して善戦している店の強みは何か?

日本は衣食住の衣はUNIQLO効果もあり大分良くなってきた。食・住はまだアメリカにヒントがある。
今回見学した小売店舗は入って楽しい、活き活きしている、好奇心をそそられる。あるいはFortune働きたい店Best100に入っていて、成る程店員も活き活きしている。そんな店が延びる。(後述)

19:00 中華料理店で懇親会。
Dynastyというクリントン前大統領もくる有名店だそうです。



part2


当視察ツアー主催の吉田繁治氏著書です。

利益経営の技術と精神―現代のリテール・マネジメント




オブジェクト指向と哲学
http://www1.u-netsurf.ne.jp/~Kawai/
object@dp.u-netsurf.ne.jp

オブジェクト指向/UML教育
(有)オブジェクトデザイン研究所
ObjectDesignLaboratory,Inc.
http://www.odl.co.jp/
object@odl.co.jp