ITアーキテクト vol4,2006
ソフトウェア・パターン活用の手引き
part1.アナリシス・パターンの「賢い」学び方

はじめに

 1995年GoFのデザインパターンが発表されたのに触発されて以来約10年ソフトウェアの世界で様々なパターンが発表されてきた。デザインパターンは書籍・雑誌など紹介記事も多いが、その他のソフトウェアパターンの紹介はやや少ない。今回はその中でアナリシスパターンについて紹介する。
 本稿はパターンカタログを示すことではなく、アナリシスパターンとは何であるか、その考え方に焦点を当て、どのようにして作られたのかを簡単なモデルから一歩ずつ具体例で確認しながら複雑なモデルへと発展させ、難解なアナリシスパターンを初心者にも理解できるようにすることが目的である。
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技術評論社『まるごと図解 最新オブジェクト指向がわかる』より

はじめに

「どこでもオブジェクト(ubiquitous object)」−TRONプロジェクトを主宰されている坂村健博士の「どこでもコンピュータ(ubiquitous computer)」のビジョンをもじったものです。ちなみにこれはドラえもんの「どこでもドア」が元祖のようです。

JavaUML、デザインパターン、分散オブジェクト、オブジェクト指向分析・設計...最近オブジェクト指向の考え方があちらこちらで実を結びつつあり、全くどこでもオブジェクト状態です。これらに共通する基本的考え方を、図や例を入れて初心者にも分かり易く表現することに、浅学ながら努めたつもりです。この入門書をきっかけに、ひとりでも多くの方がオブジェクト指向の考え方に興味を抱いていただければ筆者の望外の喜びです。

2001年10月

河合昭男

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技術評論社『まるごと図解 最新UMLがわかる』より

はじめに

 UMLは、ソフトウェア業界に身を置くものとして避けて通れないものになってきました。それを反映して、UML関連の書籍も多数出版されています。初心者はどれから読み始めてよいのか迷います。
 UMLを理解するためには、オブジェクト指向の考え方と基礎知識は必須条件です。またデザイナやプログラマにとって、UMLのダイアグラムとJavaなどのプログラミング言語とどのような関係があるのかを理解することが大切なポイントです。
 本書は二部構成で、第一部ではUML理解に必要な最低限のオブジェクト指向の考え方と基礎知識を一度整理してから、UMLダイアグラムの基本となる部分を図と例で分かり易く説明します。第二部では、具体的な例題としてレンタルビデオショップを取上げて、UMLで分析モデル、設計モデルを作成してJavaに落とし込みます。Javaのプログラムは、一部実際に実行できるところまで示します。
 本書をきっかけにして、UML、オブジェクト指向の世界へ更なる探求心を抱かれ、開発への実践に活用されることを期待します。

2002年10月

河合昭男

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