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がま口弘美の日記 がま口塾便り


28,2004年10月29日号 
『思わず言ってしまった失言』      
 23号台風や地震による被災地の皆様に心からお見舞い申し上げます。最も必要なものは、暖房とゴミ処理、お年寄りの受け入れ先だと、あるTV局取材記者が言っていました。お年寄りの皆さんをがま口塾にお招きしたいくらいですが、自家用機でお迎えにもいけず、現地から離れて暮らしている縁戚の皆さんも本当に歯がゆく思っていらっしゃることでしょう。被災地には申し訳ないような、秋の陽だまりのおしゃべり。7人・・・イヤ、夜間超遅刻生が1人。8人の出席でした。

●忘れちゃってるかもしれないが、特に失言した記憶がない。苦し紛れに考えたことは、孫は小さい時、嫁の両親とマンションの上下階というほぼ同居に近い暮らしをした。お誕生日会などに行くと、私も一人前におばあちゃんのつもりなのに、孫はいつもひざに座っているおばあちゃんの方にどうしても行ってしまう。自分勝手だが、私はそれをとても寂しく感じた。向こうのお母さんがそれだけ手をかけてくださっているのだから、当たり前のことだと自分に言い聞かせているのだけど、孫の顔を見ると、私の所へも「おばあちゃん」と言って来てほしいと思ってしまう。
 友達と5~6人で旅行した時のおしゃべりで、「男の子の親って寂しいね」って言ったら、娘の孫の面倒をそれはそれはよくみているMさんが怒って、「女の子の親はそれだけ孫に手をかけてるってことよ」って言った。その場の雰囲気がちょっとこわばった。私は心無い悪いことを言ったなあと、旅行中ずっと悩んだ。その後も半年ほど『悪いこと言っちゃった、悪いこと言っちゃった』と失言を苦に思っていた。

 もう一つ。お隣のご主人が亡くなった。葬式から帰ったばかりで、あわてて出た電話で息子と話した時、「Mさんは今火葬場行かれたよ」と言う筈のところを、ほんとに失礼だけど、どういうわけか間違えて・・・ごめんなさい。「焼却場」って言って・・・(爆笑)ごめんなさい(笑い)息子が「あんた、どういう失礼なことを!いい年して!」(笑い)後ですっごく反省して・・・だって焼き捨てるっていう意味。息子はびっくりして私を叱った。それで息子にも「ごめんなさい。お母さん、間違えました」。バカなことを言った。(笑い)

●私の場合は思い出せないのではなくて、たくさんありすぎてこれと言うのが出て来ない。近い人に対してはやっぱり言ってるかな。家族には数限りなくあると思う。すごく昔のことはよく覚えていて、でも言う勇気がない。とんでもない奴だと軽蔑されそう。(よけい聞きたいね)(軽蔑準備完了!)(笑い)
 小学校の頃に母親に言った言葉。農家でまだ機械化になっていなかった。田植え、稲刈りのはざかけ等を手伝わされた。◇県は、田植え休みや稲刈り休みというのがある。昔から子供も労働力で、今でも覚えているのは、田んぼに牛の糞をまけと言われたこと。弟は嫌だと言って無罪放免になって、私には言ってくれなかった。素手でやるので、とても気持ちが悪く、嫌で嫌でし方が無かった。『同じ兄弟なのにどうして弟だけ逃れられるの』と言うのもあった。
 ある時、学校で先生が算数の問題を出して、母に聞いて、次の日答えたら、それが間違いだった。又社会の勉強で、「町の税金を決める人は誰か家の人に聞きなさい」という宿題が出た。母は「民生委員だ」と言ったので、翌日、私はあまり手を挙げないのだけど、答えるために皆と一緒に元気に手を挙げた。他の子が当てられて「町会議員」と答えた。私は、皆が違う違うって言うと思ったのに、誰も違うとも言わなかった。当てられなくて幸いだった。又そこで母親に対して落胆して、もう絶対こんな人に聞いてもしょうがないって気持ちが出てきた。
 ちょうど梨の収穫の手伝いをさせられている時だったことをはっきり覚えている。母は中卒。戦争中で学校へ行っても勉強ができなくて、芋掘りばかりさせられていたとか、防空壕を掘っていたとか、そういう話は聞いていた。昔、学校に家庭調査書を提出する時、親の最終学歴まで書かされた。(あったね)(今なら人権問題だよね)その時、中学卒って書くのが恥ずかしかった。宿題を聞いても間違っていて恥ずかしかったし、いつもいつも私だけ手伝いさせられてムカつくというのもあって、何かの拍子に、やっぱり農作業中に「なあにい。中学しか出てないくせに」って言ってしまった。さすがにその時は大失言だと自分で反省した。今でもよく覚えている。焼却場と火葬場の言葉間違いどころのさわぎじゃない。うまく反発できなくて、そういう言葉になって出てしまったと思う。失言にしては重すぎ、今回、それを思い出して、思い出しても心が沈む。

●その時、お母さんはどういう反応?黙ってらした?
●.「わし達の頃は戦争中だから行けなんだからしょうがない」と言ったような気もする。
●でも、偉いよね。その事が、小さいながらに『傷つけた』と思える子供だったんだもの。
●小さい時はすごく思ったんだけど、今はそれほどでもない(笑い)もっとひどいこと思っている。(笑い)小さい時はすごく馬鹿正直だったから、言った後、何度も何度も夢に出てきた。

●私も失言だらけで、ありすぎて決定打がない。若気の至りっていうのはいっぱいある。失言というのは、ささいだけど、相手をすごくグサッっと刺すんだよね。その一言が人生を変えてしまったとか、そこまでの失言は、自覚していないだけかもしれないけど、たぶんやってこなかったと思う。非常に身近な人に、これだけは言ってはいけないと思うことを、ポロッと言ってしまったとかってことは、数多くある。
 うら若き頃。私は大学時代のボーイフレンドと早く結婚した。30歳くらいの時に独身の友人2人と3人で旅行した。あの時代は女の人が30で独身というのは、いくら仕事で充実していてもやっぱり周りからヤイノヤイノ言われる時代だった(そうよね)。その2人はすごく仕事が充実していたし、旅行もすごくしていたけど、親からも色々結婚を言われていた。で、3人ですごく楽しく旅行していたけど、独身の2人は男の人の話題ばっかりにになる(笑い)。私は幸い、子供を生まなければいけないとか、家に縛られるというような事が全然ない、人も羨む自由な、幸せな結婚をしていたので、それを吹聴してはいけないという自覚はあったのに、それにもかかわらず、つい、「あんた達2人は男の人のことしか話題にならないのね」って言ってしまった(うーーーーん)でも、その2人はとてもいい人たちで、私もいいかげん大人だったから、「そりゃ、あなたから見ればそうよね」と言ってその場は収まったけど、1ヶ月くらいしてから又違うメンバーを交えてお茶を飲んだ時に「旅行に行ってこんなこと言われたんだよ」って皆の前で言われてしまった(笑い)。それだけあの2人は大人だったんだよね。根に持たなかったから言えたと思う。でも、その2人に対しては未だに頭が上がらない思い。下手したら友情をだいなしにしてしまった失言だった。

●私はどっちかというと平和主義者で小さい時から波風をたてるのが好きでなかった。姉は高校の頃、何てことないのに母とやり合っていて、私は冷めた気持ちで見ていた。今でも例えば「女の子の方がずっといいよね、子供は」というのも、相手に女の子しかいないような人にしか言わない(笑い)。
 私の子どもは手に負えないくらい活発。自分は夫に当てつけるっていうことではなくて「なーんだろね、あの性格は。私には全然似ていない。イヤになる」って言ったら、「俺のちっちゃい時にそっくりだ」。ということは、夫を責めたことになるから、それからは、もうそういう言い方はしないようにしている。いつも夫の性格がイヤで、そう言おうと思っていたことではない。そういう類の『しまった!』ってことはいっぱいある。

 友達でもポンポン、失言じゃないかと思うことを言う人がいるけど、私は言われてもそう傷もつかない。デビ夫人はテレビでボンボン、失言じゃないかなってことを言う。失言通り越して、相手が反省したりして、それはそれでいいかなあと思ったり(笑い)。仕事では、会社では、こういうことは絶対言ってはいけないと言われていて、話す時はとても考えながら接する。パッとは言わない習慣が2~30年でついてしまった。友達同士でも『しばらくぶりで会ったんだから、もっと別の話をしようよ』と思う時はたくさんある。でも、その中の1人が「もうあなた、自分の家の話は、いい加減やめてよ」と言ったりすると、その人は初めてそこで「そうだね」と言う。お孫さんができると、やっぱりお孫さんの話ばっかりしている人がある。(うんうん)いない人は「もういい。もうやめて」ってちゃんと言える人がいるっていうのはいい関係ではないか。すぐ話が別の方向に行く。

 世の中で失言は山ほどあるし、失言がちょっといくと暴言。政治家で一番新しいので「操縦が上手」「最小の被害」(そうそう!)これなんか、思ってることが出るんかな(確信犯かどうか・・)普段思ってることでしょう。この程度。暴言ってこと周りで分かってても言わない。暴言に対してはきちっと言わなくっちゃっていつも思う。自分もどこかで失言してるかもしれないけど。

●自分が思わないと失言じゃないんだよね。デビ夫人も失言であっても、周りがそれを喜んでいる。(デビ夫人もある程度計算して)テレビ局がそれを求める。視聴者も求めるわけでしょ。
●聞いてスカッとすることもあるけど、やっぱりちょっと言いすぎじゃないのって言うのもある。細木数子もすごい。それが嫌な人はその人から離れるし。(ズバリ言うわよ?)
●そういうキャラが必要とされるんだよね。(視聴率をあげるため)バックに言い返せる知識を持っているから強いんだろうけど。相手は強い人も繊細な人もいっぱいいるから、お互い考えなくちゃね。
●風潮として、威勢のいい事を言う人に対して、拍手する雰囲気がだんだん多くなってきた気がする。(石原さんなんか)(うんうん)。すごくイヤ。

●だから、逆に家の中っていうのは安心して言うところがあるけど、子供に対して「おまえなんか要らない」って事までは言わなかったが、その一歩手前ぐらいは言いたくなる時がある(笑い)。家族は一番リラックスしたい所だけど、言ってはいけない事を守るのは大切だと思う。

●言葉の間違いで一件。22歳くらいの時、短大の同級生3人で横浜へ旅行に行った時、外人男性が話しかけてきた。船員さんだったけど、私「フィッシュマン」って言ってしまった。(爆笑)友達が、「違うよ!セーラーだよ」(笑い)そうだったと思って。その時は、単語の間違いをした事が恥ずかしいというのが先にたって、その方に対して失礼だったというのが、全然飛んじゃってた。
 家族の話が出たけど、きっと私が母に言った事は超えてはいけない事だったと思うけど「頼んで生んでもらった訳じゃない」(笑い)(よく言うね)よく言う?(あんまり親が煩い事言うとね)。20過ぎくらいに言った覚えがある。
●自分が親になると絶対に言わん言葉だよね。(笑い)
●上の女の子は黙ってしまうけど、下の男の子は弁がたって言い返してくるので、こっちも抑えているけど、この子に「頼んで生んでもらった覚えはない」って言われたらどうしようと(笑い)ちょっとビクビクしている。
 主人の母だけど、ちょっと痴呆や物忘れがある。意思疎通に時間がかかって「さっき言ったでしょ」「思い違いしてるんじゃない」って、言っちゃいけないんだろうけど、ついつい・・・。言葉に出さなくても、私がたぶんしかめっ面しているっていうのがある。「お母さん、大丈夫?しっかりしてよ」って言ってしまう。あんまり言っちゃいけないと思いながら。姑も「同じ事ばっかり言ってごめんね」って言うので、わかってるんだなと思うけど、そうやって呆けていく。なるべく優しくしてあげなければと思ってやっているが。

●土下座して謝りたいような失言ばかりで、2つくらいは今でも本当に悪い事をしたと思っている。1つは、まだ独身で通勤バスに乗っていた時、友達と噂話で「Iちゃんは、結婚してる?」みたいな話になって、「離婚したことがあるそうよ」って言ってしまった。他でそんな事話題にした事もなくて、本人とその事を言った事もなかった。でも、バスを降りる時、彼女がすぐ後ろの席に座っていた事がわかった。(聞こえた?)もちろん。その日の夜、彼女の家を訪ねて玄関で土下座して謝った。彼女も「もういいよ」と言ってくれたけど、生涯忘れられない、あるまじき失言。それ以来、夫は存在を確認してから悪口を言うけれど(爆笑)、それ以外は、周りの人の気配を確認して話すようにしている。(笑い)

 もう1つは親友との間におきたこと。長い間、彼女とは心を許して色々打ち明けて話をし合ってきて、私はトコトン彼女を尊敬していて、天地神明に誓って、悪意は全くなく、同情というか、心に寄り添うつもりで、どこかで「彼女は貧乏くじをひくんだよね」と言ったらしい。よく覚えていないくらいのさりげなさで、彼女をかばう気持ちで言ったと思う。でも、それを伝え聞いた彼女が、「あなたは私が貧乏くじをひくって言ったそうだけど、私は自分の人生で貧乏くじをひいたと思ったことはない」と、言われ、もう言い訳ができなくなった。言葉を返せば、返すほど、真意は伝えられず、こじれると判断したので、手紙で、あなたのことを悪く思って言ったことは生涯一度もないって手紙には書いて、黙って「ごめんなさい」だけにして、交流をほとんどしなくなった。今の段階でまだ許してもらってないと思っている。(彼女がいる時に言ったの?)それが覚えがないの。

●「そうなの。私いつも貧乏くじひいてね」って言ってくれたらそれで終わるんだけどね。暴言を吐く人が、自分が言われた時、繊細になるという事はあるけど。
●本当に幾つになって私はダメ。でも、伸介も今日、テレビで謝ってた。(殴ったって話?)そう。相手の女性も吉本の上司に対して敬称をつけなかったりという失礼な点もあったと感じたと、伸介は説明してたけど。失言は世の中に色々あるなと思った。失言を受けた覚えもいっぱいある。それは心の中で処理しているけど。
●言った人が思わないと失言じゃないよね、きっと。相手がグサッときてもそれは失言じゃないって事かなあ。
●言う人はそれほど考えていない。
●だから、ある意味自覚があれば、まだ救われる。(そうそう)
●でも、10くらい失言している人が、1個言われると、すごくそれに歯向かうことは間違いない。
●何でそんなに過敏に反応して、そこまで言うかというくらい言ってくる。そういう人は。

●今朝のテレビで将棋の米永さん(見た見た! )の園遊会の発言で「私は学校で日の丸・君が代を徹底するのが仕事です」って言って「強制にならないように」という天皇の言葉に「素晴らしいお言葉」。何秒かの間にまるで自己矛盾した言葉を言っていた。米永さんは失言だと思ったかな。このニュース、感動したもん私。(私も!)
●大威張りで言った。(米永さんは、褒めてもらえると思って言ったんだよね)(そうそう)
●普段思っている事を立場的に言えないから、ああいう時にポッと言ってもらうといいね。
●最近皇室っていいなと思った。
●でも、保守派の人には嫌われるって田原さんが言ってた。戦後の民主教育を受けているからね。
●さて、これからどうなるでしょう。
●知事もちょっとおとなしくなるといいね(元気だもん)。だって処罰してる。(おかしい)(威張ってるよね、1人で)。
●でも、選び続けるんだもの、都民が。(300万票、自分は背負ってるって思ってるから)
●失言の自覚がないよね。(全然)(自分は失言だと思っていない)
●自分の考えをストレートに言う。(期待してる人がいるんだってね)
●周りでは言えなくて困っている人はいっぱいいるのではないか。早くどうにかしてほしいと。
●言ったら飛ばされると思うと周りも言わなくなるよね。

●北京で仕事をしている。先週の金曜日に中国のバンドを三つ連れて東京に行った。東京でちょうど国際映画祭というイベントがあるが、それに合わせてアジアミュージックマーケットというイベントがあったので、アジアの音楽を紹介するということでライブをやった。大阪から北京に戻る前に名古屋のがま口塾に来た(爆笑)(拍手)(平均年齢がグッと下がったね)(笑い)
 中国で5年もいると、頭の中に中国語が先に出てくる。それを直接日本語の音読み、訓読みにして読んじゃおうとする。なかなか言葉が出て来ない事が多い。ラジオで話もしてるけれど、変なおかしな日本語を普通にしゃべっていて、後から、「あれは中国語じゃないの」って言われて(爆笑)。(それぐい中国に溶け込むっていいね)。いやあ、かなり問題だと思う。ガードマンのことを向こうでは「保安」って言う。それを日本で「あの、保安の人・・」って言っちゃったり。後は地名の呼び方が音読み、訓読みの他にもう1つ中国語読みのカタカナ読みみたいなのがあって、一番言い易いので、言っちゃったり。(視聴者が混乱するかもね)多分、わかんない事が多いと思う。(間違えると手紙が来るよね)
 後は性格が、すごく中国人に影響されて、ストレートになっちゃって、昨日、大学のサークルの先輩に会って、つい「年取りましたね」(爆笑)。でも、フォローのしようもなく(笑い)「僕も年取りました」(笑い)。
●何て言えばいいの?深みが増した?
●大学を卒業後、和太鼓の鼓童のような、TAOというグループに入って3~4年やっていて、やはり今後の進路を考えているようで、かなり疲れが顔に表れていたので(笑い)、会ってすぐそれを言ってしまって、ますます申し訳なかったと。(お疲れのようですね、ぐらいだったら良かったかもね)そう。でも、渋みは増してた。

●嘘でもますます若いねって言われると、分かっていても、嬉しいもんね。
●女の人には言わないけど、同級生の男の人に「わあ!お爺さんになったねえ」とか、つい言っちゃう。
●高校の同級生同士でカップルになった子が2人でクラス会に来てたけど、男の子の頭が本当に「えーっ!」って言うくらい薄くなっていて、何も彼には言わなかったけど、女の子は全然変わってないので、結婚して苦労したのかな(笑い)。

●先日の記念会で、張り切って真っ白のブレザーでおしゃれして、お供をつれて来て下さった友人の画家に、バタバタしていた休憩時間に、20数年のお付き合いでとっても親しいので、「どこのおじさんかと思ったわ」(笑い)って言ったら「僕はそういう老人扱いする奴は嫌いだ!」ってえらく怒られて、そそくさと逃げた(笑い)。その後へ友人が、スタッフでないけど、親切でコーヒーをもって行ったら、「砂糖は入っとるか」って不機嫌に言われてびっくりしていた。後でわかったけど、「おじいさん」って聞こえたらしい。
 そのあと、定光寺で彼の個展があったので、点数を稼がなくっちゃと思って、ギックリ腰で安静にしているべきところ、体を引きずるようにして出かけた。(爆笑)JR中央線の定光寺駅で、とにかく降りた。崖っぷちの無人駅で、ものすごい階段を下りて、トンネルくぐって又急階段。『おじさんって言ったばかりに・・』と泣けてきた。
(爆笑)。ちょっとご機嫌は直ったけど。今は完全に元に戻って仲良くなった。もう言わない。

●渋みが増しましたね。(笑い)(年輪を重ねましたね)(笑い)(用意しとかなくっちゃね)
●でも、あんまり作ったような、普段使わないような言葉を使われちゃうと、乾いちゃうような・・。
●同級会だったら「なーんだ、お前、年とったなあ」でもいいような気がするんだけど」
●同じ事を言っても、その人のキャラクターで違ってくるし。言う人のキャラクター、受ける人のキャラクターで変わる。どこまで言っていいのかは。そんな事、いちいち考えていたら、人の前で話せなくなってしまう。家の中で、ものすごく神経を遣って話すってのは(親密だからこそ、何を話してもいいって事ではない)
●私もそれは感じる。首の、ここまで言いたくても、子供にも夫にも、これを言ったら、離婚届出したり親子の縁切らなきゃいけないかなって言うのがある。(笑い)

●子供には言う。うちは娘がバンドをやってる。けっこう主張の激しい娘で、あっちも言うので、こっちも「勉強しないでこっちばっかり」と言う。それは失言だと私も思っていない。
●先日、スーパーの姓名判断で見てもらった。的を射たことを言ってくれたので、もう一回あくる日に行って、家族全員で見てもらった。息子について、「くってかかる暴言は18まではあるけど、その後はなくなる」って言われて、ちょっと子育てのアドバイスをもらって落ち着いた。自分自身の子育てに自信がないというか、相談したい人が忙しかったりしてなかなか掴まらない。姓名判断なんてあんまりしないのに、その50代半ばの人は、私にとって助けになる事を言ってくれて良かった。

●娘とは、いっぱいあったけど、生き方は根本的にはしっかりしてるなとは思った。(具体的には?)中3の時に新聞配達するって言い出して、親としては「何言ってるの、受験でしょ」って一般的に言っちゃう。「したいのはしたい」って言う訳。過激に話し合うけど、主張を曲げない子。それから7年くらいやった。(へーえ)(それはすごいよ)中3の夏休み。やるならやってみなさいって感じ。大学受験の3ヶ月だけ休んで朝夕刊やった。最初、1週間でダメだろうと思った。(信用できる子だったのでしょ)言い合っているからかえって良かったかも。
●私、夕刊だけやった事あるけど、あれは大変よ。
●癪だけど、だいたい本人の思うようになっている。大事な所で掴んでいれば・・(具体的には信用してるって事?)、そうだけど、親としては、大学行かないって言われると心配だった。「じゃいいよ、行かなくて」と言ってしばらく様子を見る。11月になったら「やっぱり行く!」。かなりこっちは彼女の言う事を飲んでる。子供に対しては、「要らない」という失言ではなく、ギリギリのところ。ドラムをやっている時の顔はすごく楽しそう。
●そういうエネルギーの強い子、人っていうのは、押さえつけたら、かえって反発がすごいもんね。

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●小6の時、封建的な雰囲気の残る里の家で、涙する母の姿を度々見ていた私は、祖母に向かって「クソババア」と言ってしまった。(笑い)女の子の言葉ではないと思いつつ、つまり言い過ぎたかという反省もあった訳だが、数日後、私の一番好きだった、父の妹である叔母がやって来て「Kちゃん、言葉に気をつけなさい!」。こんな頃から失言は一向に直らない。
 
 息子が結婚まもなくの頃、皆で小旅行を計画したが、当日の朝、嫁が風邪ぎみなのでと電話をもらい、中止した。私は電話をして彼女に「妊娠初期に風邪薬は良くないので、気をつけて下さい」と言っているうちに返事がなくなり、電話を切った後、どうも変だと考えて電話をかけ直して「いけない事を言ったようね」と、まず謝ってみると、かなり憤慨している様子。その時、薬剤師の嫁に言う事ではなかったと強く反省(爆笑)。後日、娘を持つ友人達曰く、「嫁に妊娠や出産の話は絶対禁物よ!」だった。
 
 その後、初孫が生まれた時の話。中学校の講師をしていたので、休み時間にひょっとしたらと思って自宅に入った留守電を呼び出したら息子の声。「只今○時○分男子出生いたしました」。思わず「ヤッター!」と小躍りして、クラスにとって返して、言わずともいいのに「今、先生ち、初孫が生まれたよ」。生徒達がいっせいに「ワァ!オメデトウ!」。1人の男子生徒が「僕達なんかの授業より、人間の誕生の方が数倍重い事じゃない?先生、早く行ってあげたら」と言ってくれて(サボりたかっただけじゃん)と思いつつも(笑い)「ありがとう。でも、授業は授業だよ」と。それでも早めに病院に駆けつけた。
 嫁は「お母さん、男の子でした」て言ったのかしら。よく覚えていないが、その後自分が言ったことはよく覚えている。「おめでとう。良かった、良かった。でも、女の子だったとしても一向に良かったのよ」。これがよけいだった。(笑い)「デカシタ」とでも言っておけばすんだものを。彼女は私が女の子を望んでいたと思ったらしく、次男が3年後に生まれる直前に「死ぬ思いだった」と告白され、どれだけ驚いた事か。気を廻した返事が残酷な一言になってしまって、これは本当に大大失言だった。

●お嫁さんとの間ってやっぱり難しいんだねえ。
●娘が従妹とメールのやりとりをしていて、「男の子で良かったね。私は女の子だった」って書いてくる。家の娘は「なんだこりゃあ」って言ってた。

(ファックス参加)
●失言は沢山あるが、今でも思い出すのは、まだ結婚して1年目位の時、主人(23歳)が具合が悪くなり、私が上司に休みの電話連絡をすることになった。主人は部長さんを尊敬していて、いつも家で苗字で親しくTさんと名前を言っていたので、私は電話で「T部長さんお願いします」と言うつもりだったのに、、相手が電話口に出たら、緊張してしまって「Tさんお願いします」と思わず言ってしまった。それが又ご本人で、私は失礼を詫びる事もできず、休む事を告げてそそくさと切ってしまい、それを主人にも言えなかった。今なら「すみません。主人がいつもTさん、Tさんって家で話を聞かせてくれるものですから・・・」とか何とか謝る事もできるが、今でも主人に、まだ言っていない。(笑い)主人には、文句や愚痴、何でも今はドンドン言いすぎるほど言うのに、あの頃は言えなかった!!

●今のはいいんじゃない? Tさんで。
●役職をつけなかった事を悔いてるの?
●「T部長さんお願いします」と言うべきところを「Tさんお願いします」と言ったの。
●昔は「さん」づけはしたけど、今はしなくなったね。(会社によっては、むしろつけないようにしようとしてる)
●昔は役職づけで呼ばれないと腹がたつということを聞いた事がある。
●私が勤めた時代も役職をつけないと叱られる時代だった。(間違えて叱られたり)

●中国ではあまり敬称つけて呼ばないね。
●でも、老師って目上の人にはつけるんじゃないかな。(誰にも先生ってつけるの?)知らない人で、自分よりちょっと目上の人かなって言う場合は「先生」ってつける。日本語で言う「さん」ではなくて、老師という、先生という意味の敬称をつける。
●日本語の先生という意味ではなくて、敬うという意味で、先生と言う言葉を避けるの?
●.そう。自分の上司であっても先生とつけて呼んでいる人もあるし。相手の立場がよくわからない場合の電話では「先生」とつけてくる人が多い。でも、それはあまりにも形式ばっていて、親しい間柄の呼び方ではない。(親しくなると)何もつけない。
●1つおかしかったのは、「オバサン」って言われてる人がいた。私より先輩の方だけど、皆が「オバサン」って日本語で言うの。当人も「ハーイ」ってニコニコ。何でああなっちゃったんだろう。
●日本語でオバサンは嫌な言葉なんだけど、中国語でオバサンはすごくいい言葉だから。
●年をとっている事を何とも思っていない。むしろ自慢。(すぐ年齢も聞くもんね)。だから、中国語の感覚で、日本語を直訳して使っていたのだね。そこへ外部から日本人が入ってくるとびっくりする。そろそろ変えた方がいいよと言ってたんだけど。(あれはあれで本人が喜んでいるから、いいんじゃないかと・・・)

(手紙参加)
●40数年の教員生活の中で、又、それから離れて以来の日々の中で、昔の教え子と交流する機会は最も嬉しいことの一つとして挙げることができるが、同時に又反省の機会にもなる。
 現在は50代半ばになる昔の教え子の同級会に、昨年出席した時の帰り際、一人が私を追いかけて来てこう言った。「私は先生に赤点をつけられました。再試験で合格した時『箸にも棒にも掛からない訳じゃないのね』と言われました。(爆笑)ずっと忘れません」
 本試験でひどい点だったのに再試験では良い点で合格したので、多分私は「やればできるじゃない。これからは初めからしっかり勉強してね」とか「よく頑張ったのね」と言う積もりで、若気の至り(?)でそういう否定的な表現をしてしまったのだろう。発言者は言ったことすら覚えていないのに、(笑い)言われた人は一生忘れず怨念をもって折に触れ、胸のうちで繰り返す言葉がある。私にもいくつかあるが、私がまさにその発言者であったことを突きつけられた経験は初めてだった。多分自分ではまったく気づかずに人を傷つける言葉を吐いたことは、他にもあったかも知れない。

●あるよね、先生に言われて、腐って忘れられない事。
●うちの子も高校の時、「あなたって意外とできるのね」って先生に言われた。成績が前は悪くて、そのあと、ちょっとよくなったのだろう。あんまり言わない子だけど、「ああいう教育者はダメだ」って言ってた(爆笑)。先生の本音でしょうけど、生徒には残るよね。
●クラスに対してだけど、何の教科の先生かは忘れたが、雑談風に授業やっていて「俺に言わせれば一人っ子はカタワだわ」って言った。(エエーッ!)やっぱりその時、クラスの全部が固まったもんね。(うーん)今はほとんど一人っ子に近くなってる。「カタワ」って、なんちゅうことを言うんだ、この人と思って。
●その人は他でもきっとそれに近いことは言ってるね。誰も注意しなければ。
●今の子だったら、そういう時、もう少し言い返すかなあ。(どうなんだろう)(そうとも思えない)(うーん)

●高校の体育の授業で、私1人逆上がりができなかった。、その時、先生が皆の前で、私の事を「足が短いからできないんじゃなくて、頭が悪いからだ」って笑った。そりゃ、ほんとかもしれないけど、今でも絶対忘れない。でも、おかげで、チビでも頭を動かせば何とかなるんだわ、ナニクソと思って今日まで来ている。「チビ」という事は何度も人生で言われている。私も人にいっぱい同類の失言はしていると思うし。
●言った方は、自覚がない事が多いんだよね。

●お友だち同士親しい間柄で、「どうしようもない学校だよな、あそこは」って言ってた。「あ、うちの娘、そこなのよ。勉強好きじゃないのでね」とその場で言った。「ごめんごめん」って言った。あまり気にしない方だけど、これは、これから付き合うのに言った方がいいなと思った。その人がこれから気をつければいいよね。
●だから、言い方だよ、問題は。
●それを!『もーうっ!』って思わないように言わなくっちゃね。(そうそう)
●言わないと今度はこっちが根に持つよね。『あんな事言いやがって』って、もう一発私は言いたい。でも、この人はこれ以上言って、もっと激しいやりとりになってしまうだろう。関係を切るか、そういう人だと思って付き合い続けるかだと思ってしまう。でも、ひいちゃった後でも、鬱々とずっと根に持つ(笑い)
●私もそう。けっこう言えなくて、ずっと根に持ってる。多分棺桶の中まで持っていく。(笑い)そこで、上手にやんわりと言えれば、解決できるんだけど。
●政治的な事、思想の違いは、この人とはここまでと、それ以上言わない事はある。

●何かで読んだけど、人は皆自分の中に辞書を持っていて、発した言葉はその辞書によって理解される。だから、その人の思惑と違う風にとられるって事は、きっと沢山あるんだよね。
●人間の数だけ皆国語辞典は持ってるんだね。(うんうん)(そうだね)
●修正のきく、幅のある国語辞典をお互いに持っていたら(爆笑)いいけど、思いも寄らない正反対の反応が返って来ると、この人ダメと思っちゃう部分あるよね。
●でも、さっきの「箸にも棒にも・・・」は、きっと励ますつもりで言ったんだよね。でも、生徒の方はそんな風にはとれなかった。言った方は忘れているし、言わない方は、ずっと忘れられない。

●がま口塾の話し合いでも、随分昔、「あそこの高校はうちの子供滑り止めに受けたんですけどね」って言われて、心の中で『うちの子行ってる高校だけど』と思った事ある(笑い)(あーあ)ニコニコして聞いてたけど、その人の辞書にはうちの子の行ってる高校は、レベルの低い高校って載っている。
●そそっかしいミスを、ついついする人っている。先日、何人かと一緒に旅行した時、つい「ちゃんと持った?」とか、「きちんとやった?」とか、大失敗を前にしてるんで、皆で言う。そしたら「私はそういう事を言われるのが大嫌いだから、もうそういう事を言うのは止めて下さい!」って大きな声で言ったの。じゃ、気をつけようという人と、言われるのがダメな人がいる。でも、やっぱり又チョイチョイやる。(笑い)そういう時はもう近づかない。(笑い)

●私は家族だからこそ言ってはいけない事と、考えて考えて言葉を発さなければいけないって事は、思ってはいるけど、なかなか守れない。でも、皆さんも色々苦労しているんだと思ってちょっと安心した。
●私は夫には何でも話している気がする。嫁との関係は一度壊れたら修復はきかないと聴いているので、色々気を遣っている。息子も結婚したその日から、嫁に貰ってもらった、差し上げたという感じ。息子にももう充分な事は言えないとつくづく思う。その反動で夫には何でも言えてしまう。きっと主人は傷ついている事も沢山あるかもしれない。夫といえども節度をわきまえなくっちゃと思った。
●相手にもよる。何でも「ハハハ」って笑い飛ばしてくれる人ならいいけど。(そういう人だったらいいけどね)

●テーマから外れるけれど、私がこれでよかったかとずっと悩んでいる事がある。ある仲良し5人グループがいつも楽しく旅行などをしていた。その内のAさんの娘さんとBさんの息子さんが結婚して、2人が親戚になる事になった。その時にBさんが、「少しづつ、皆さんとおしゃべりする機会を減らしていく」と私に言った。何故なら、どうしても、集まると嫁・姑の話になって、ウンウンとうなづいただけでも、お互いに自分の子供の事ではないかと気になるから、無駄な誤解や、痛くもない腹を探られる事を避けたいという事だった。それで、私もなるほどと感じ入って、自分も息子達の結婚を機会に、いつもお茶を飲んだりしていたPTAの仲良しグループと自然に遠ざかる事にした。嫁を紹介して、挨拶は問題なくしている。

 嫁とはとてもうまくいってるけれど、昔の仲間とは冷ややかな挨拶程度になっているから、これで良かったかなと思って、息子にそう言ったら「そんな世間の狭い事はしないで。それでなくても友達の輪はだんだんなくしていくのだから、もっともっとこれからは友達を増やすようにしなくちゃだめだよ」って言われた。家の中はとってうまくいってるのだけど、そういうのはどう思うか?

●我が家の両親は、政治的に誰かとおしゃべりするって事は好きだったけど、近所とべたべたの付き合いは一切しなかった。それで良かったと思っている。それなりに最後も迷惑をかけないで通したところがある。
●これから広げていけばいい。
●自分を律するというつもりだったんでしょ?偉いなと私は思うけど。
●嫁が地域と積極的に交流していくこには、束縛するつもりはない。
●問題なく来ていたら、それでいいんじゃない。今日の話し合いで、私は、「想像だにしない風に受け止められる」っていう事がよく分かった。(笑い)言葉を発した、その人の思惑とは全然別の話になってしまう事があるから。
●永遠のテーマと言われている嫁と姑の話で、人の話題になるだけは避けたいと思ってしまう。

●今回の震災を見ていて、ある地区は、ものすごくリーダーシップをとる人があって、結束して、それぞれの特技を持ち寄って共同生活をうまくやっている。皆家族同然なんだからって。それで、若い栄養士の免許をもっている女性がリードして、健康も考えて、皆の食事作りの指揮をとってたので感動した。(すばらしかったね)普段の交流って大切だなあって思って、よくよく自分の暮らし方を反省した。上の階の方が2週間ほど前にひっこされたけど、3日前に挨拶に来られてびっくりするくらいの淡々とした関係のご近所。都会的。
●私も引越しが多かったから、そういう付き合いに徹底してる。
●M中学へ避難したって、私はどなたも知らない。(急に親しくしたりして)(笑い)都会と村の生活の良い面、悪い面というのがあると思うが。
●かつて三宅島もそうだったって。住めなくなった時に、すごい統率力で皆が精神的に繋がった。だからこそ東京でバラバラになって寂しいかも。
●密度の高い人間関係から東京に行ったら、もう、孤独で孤独でしかたないかもね。とは、思うけど。私は姑と同居していて、お婆ちゃんから近所の話をすごく聞く。どうしてこんなことまで知ってるの?って感じ。(笑い)おばあちゃんに喋ったら皆に言われてしまうなと思ったので、御婆ちゃんによけいな事は喋らないという予防線
を張る生活をずっと続けてきた(家の嫁は喋らないと言われたりして)(笑い)。

●でも、失言を恐れるあまり人間関係を作らないって言うのも寂しいね。
●幸い自分は自分でご近所と仲良くしているので、そういう能力はあったかな(笑い)と思っているけど。
●孫の話や近所の話に深く立ち入らないと、自分を律する事でうまくいくといいね。
●自分を律するという事がなかなか偉いと思うよ。世間ではそうしない事の方が多い。
●パーフェクトにはなかなかできない。
●人生、両方の選択やってみるって事はできないもの。

●息子さんいかがですか?(爆笑)
●息子と嫁は、意思疎通が既に出来上がって結婚していると思うけど、そこから姑さんとの関係を作っていくっていうのは、お互いが努力していかないとできないと思う。そういう意味では、息子さんも非常に感謝していると思う。
●ほんとに近所でも評判。(爆笑)

●この間、母と母の妹と、私とその叔母の娘、つまり私の従妹の4人で2泊の旅行をした。ホテルの部屋での話しはやっぱり、母親の悪口(爆笑)。母達姉妹は皆、母親が嫌いで、祖母が仏様のように大好き。従妹が、昔、お婆ちゃんに「あんたは外孫だから」と言われて、家に帰って「外孫ってなあに」って聞いて、意味を知ってショックだったと言う。何十年と経っているのに心の傷になっている。何かおばあちゃんの悪口大会になってしまった。(爆笑)
●内孫って可愛いかなあ?夫の妹の子を「家の子」って言って、私の子を「あんたとこの子」って言われた。(爆笑)そこらへんの節操がないというか・・・(笑い)。イギリスに妹一家が行っていて、一時帰国して、1ヶ月いたから、そのせいだったかもしれないけど。

●私とMさんは、幼馴染。今までずっと仲良くし続けているが、Mさんは、両親が結婚して10数年後に初めて生まれた子で、もう溺愛ぶりはすごかった。生涯子供を叱ったことが無い人達だった。それで私との対抗意識もすごくて、我が家とMさんの両親は、お互いの娘に関して競争心むき出しだった。私の父は死ぬまで「Mちゃんのお父ちゃんは『あんたとこのH、うちのMちゃんって、自分の娘にはチャンをつけて、うちのHにちゃんをつけなかった』って怒り続けていた」(笑い)失言だよね。
●言った本人はなんとも思ってないかもね。
●思ってない、思ってない。近年、私がMを応援する形でやった、ある演奏会の客席で、2人の母親が一緒になった。その時に母がものすごく憤慨していた。Mの母に「あんたとこのHちゃんはうちのMちゃんのおかげで新聞に名前が出た」(ひえーっ)(大爆笑)(でも、面白い関係だね。)(笑い)
●さすがにMちゃんには私はまだ、そのことを言っていない。一発いつか言ってやろうと思っている(爆笑)。
言っても、たぶんMちゃんは大笑いだろう。(笑い)思わず、普段の頭の中の事が、言葉になってしまう。冷静に考えれば失礼なことなのに。

●だから、本音なんだよね。(笑い)だから、よけいに腹がたつってことなーい? いつもはすごく言葉に気を遣っている人が、ポッと言う失言って本音だよね。(それは本音だと思う)(怖いね)。
●孫同士のこと。海外駐在から帰ったばかりの、小さい孫の方にちゃんをつけて言っていたら、孫から「どうして私のことはAって呼び捨てて、Bちゃんだけ、ちゃんをつけるの!」って怒られた事がある。
●私は子どもや孫はちゃんをつけないで呼び捨てにしている。
●統一していないといけないね。
●孫はお願いだから、1週間おきに来て。一緒に来ないで。(爆笑)

(超遅刻夜間塾参加)
●失言はあまりしていないと思う。私は人に言ったらいけない事は言えない性格。だから、反対に意思の疎通がこっちから逃げちゃったりで、黙ってしまう。しいて言えば、夫に「洋服片付けてよ」って言った時に、どうも私の言い方が、彼のお母さんの躾が悪いというように感じられる言い方をしたらしい。それから自分の事は絶対自分でするようになった。(それは良い事でしょう。失言じゃない)『これは助かったな』と思った(笑い)夫は自分の親の悪口を言われるのは絶対嫌だろうなって思ったし、親戚の悪口も言ったらダメみたい。私はそんな風に言った覚えは全くないし、彼のそれに対する反応も特別に無かったけど。どうしても喧嘩できない家族。鈍感だけかもしれないけど。(笑い)

 ある1年生の子が、学校の読書感想文で学校代表に選ばれたんだって。お母さんは、ものすごく丁寧に子供に言葉かけをして育てている。作文の中で「胸が張り裂けそうな思いがした」っていう表現をしたら、先生が「これはお母さんの言葉かな」って言って、コンクールに出すのに直されてしまったんだって。その子は「まあ、先生の言う事は聞いといた方がいいかなって思って直した」と言った。本当は僕がこう思ったんですとまでは子供は言えないから、先生のアドバイスに素直に聞いてきてしまった。意外と今の子たちは言葉が豊富なので、小さい子がこんな事言うはずはないという事は無い。大人の言葉そのまま真似して成長するから。幼稚園児同士でも、誰かが可愛い表現をすると「ぶりっ子」なんて言い合っている。子供が言うっていう事は大人が言うって事だと、私は理解する。子供は悪くない。外国人労働者の事も、子供たちが悪く言っていると、『ああ、親が言っているんだな』って思う。自分の子育ての中で失言は気をつけなくちゃと思っている。


<今後の予定>

11月23日(火・祭日)「 誇りとは」

12月22日(水)「片づかない家・落ち着かない家・大型ゴミ」

午前10時~12時 時間厳守・土産厳禁・出欠連絡不要。どなたでもご自由にどうぞ。

〒468-0057 名古屋市天白区御幸山2112-14-201 пEFax 052-834-9457
坂東弘美 bdk@dp.u-netsurf.e.jp 
がま口塾  http://www1.u-netsurf.ne.jp/~bdk/