ライヴレポ
もう一生、こんな体験は二度と出来ないだろうと思った。そんな体験をした。新居昭乃ライヴ2004「エデンにて」。
2004年10月10日(日)。場所は東京ビッグサイト国際会議場7階(この場所でのライヴは昭乃さんで初めてとのことだった)。同伴して貰った友人に「泣くでしょ」、「いやいや、泣くでしょ」、「泣くよね?」と畳みかけるよーに言われながらも(笑)、今回の自分は「泣かないように頑張る」と一応の決意を固めて来たのだった。自分は今回で3度目の昭乃さんライヴながら、何しろ1回目、2回目ともに、どうしようもないくらい泣いてしまった身なので、自信はなかったのだが・・・・・・今回は事情がある。
席はA-27(事前に友人に渡した分はA-26)。ひょっとしたら1列目かも、ひょっとしたら真ん中辺りかも・・・・・・という期待はあった。まぁあんまり期待し過ぎてガッカリするのも馬鹿らしいので「そうかも(>_<)」くらいで抑えておいたのだが(<いや、期待してんじゃん・笑)、ともあれそんな(少なくとも1列目ではあるだろうと思われた)ワケである以上、昭乃さんの目の前で泣くのは恥ずかしいから、という「事情」により、頑張って泣かないようにする、という心構え(?)をしたのだった。
結果その1。先頭・中央・真正面。会場の中心線が、即ち僕の身体の中心を通っていた。目の前に電源プラグ差込口コンセントが。その上に左右対称に置かれたスピーカー。その奥にステージ。1ミリもずれることなく(<意味不明)真っ正面だった。
結果その2。最初から最後までボロっボロに泣き通し(^^;)。泣かずに聴くことの出来た曲が僅かに数曲、という感じだった。ささやかで愚かな決意は、絶対者である昭乃さんの歌声の前に脆く潔く(?)砕け散ったのだった。ちなみにライヴ開始0.3秒くらいで(笑)。
世界中の、誰よりも(しばしばステージのメンバーよりもだ!)いちばん近くで昭乃さんと向かい合って歌声を聴くなんて、想像できようか?
今回もまた、ライブ後しばらくは昭乃さんの歌を聴くと泣いちゃうので、聴くことが出来なかった。いや、ホントは聴きたいのだが日常生活に支障が出るので(笑)。で、例の如く、どうにか泣かないで居られる程度の時間が過ぎてからのライヴレポ執筆・公開ということになった。しかもちょっとずつ書いて、今頃(11月も終わりだ)になってまとめてる辺りどーしようもない。
近頃、忙しさその他にかまけてネット上での活動が出来ていない。自分のウェブページ運営も、大切なつながりである方々との連絡も疎かになってしまっている。今回は限定的な活動の追加というカンジ(復活とか再開と言えないのがもどかしい)になった。このまま昭乃さんのライヴがあるたびに更新されるサイトになったら面白いかな(いや面白くないって)。
翌日の追加公演も行きたかった・・・・・・。「Little Wing」を演奏されたよーで。
<演奏曲目>
01,Roundabout Drive
02,New World
03,虹色の惑星
04,夜気
05,懐かしい宇宙
06,バニラ
07,Trance Transister Table Radio
08,N.Y.
09,VOICES
10,花かんむり
11,美しい星
12,WANNA BE AN ANGEL
13,Reve
14,鉱石ラジオ
15,パンジー
16,ガレキの楽園
17,神様の午後
18,砂の岸辺
--encore--
19,きれいな感情
20,Tune
21,エデンにて
ミュージシャンたちがステージに登場し(今回もコーラスは野口郁子さんだ!)、正面のスクリーン(というか壁に投影)にメンバーの名前が映し出される。ステージはグランドピアノを挟んで上下2段になっており、昭乃さんは上のステージ、階段の上に姿を見せた。逆光で、まだ顔は見えない。
オリジナル4thアルバム「エデン」の1曲目は「New World」である。だから今回のライヴも1曲目はそうなるだろうと思っていた。そしたら。「枯〜れた〜♪」である。なんと(?)オープニングは「Roundabout Drive」。もともと昭乃さん(逆光)を目の当たりにして動揺している頭が更に混乱し、え、そんなまさか、ここで「Roundabout〜」なんて、とかワケの判らないことを考える。「枯れた」の「か」の瞬間。ライヴ開始0.3秒(概則)で敗北する僕の涙腺(笑)。昭乃さんはゆっくりと階段を降りて来て、僕の正面に。信じられない。本当に信じられない。今でもちょっと幻だったんじゃないかって思うくらいだ(笑)。マイクとスピーカーのバランスが悪いのか、短いハウリングが何度か入ってしまう場面が見受けられつつも(昭乃さんもたまに眉をひそめちゃったりして)、僕個人としては問答無用に幸せな開演。
ようこそ、と言う昭乃さん。たくさん歌おうということが基本姿勢にあるっぽいと知り、もう嬉しくて嬉しくて(てへ)。
続いて、今度こそ、「エデン」のオープニングチューン「New World」。自分の中では「裏鉱石ラジオ」という位置づけの曲である(意味不明?)。初めてアルバム「エデン」を聴きながら「鉱石ラジオ」を思い出し、さらに歌詞で引用されている氷の女王のハナシとかと共鳴?させながら重層的に楽しんでしまった記憶が甦るヨユウなどなかった(笑)。だって、目の前に昭乃さんがいるのだ。目の前で昭乃さんが歌っていて、それが耳に届いているのだ。ゴメンなさい、こればっかで(笑)。「まだ融けない哀しみ 投げかけるその世界へ〜」のところとか、もうボロボロでした自分(TT-TT)。「悪いこと」ってナニ?ってのが気になって夜も寝られないのデス(・・・・・・)。
続いて昭乃さんが階段を少し上ってグランドピアノのところへ行ってしまわれる(ちょっと記憶がアイマイなんですが、ピアノのとこへ行ったのは「New World」のときだったっけ?)。でも別に幸せじゃなくなるわけじゃない。手元とかは見えないけど、お顔は見えて安堵してみたり(笑)。インターネットライヴのときには昭乃さんから「エデン」の中でも明るくて気に入っている曲、との紹介があった「虹色の惑星」。これも「エデン」の代表曲だよなぁ、と思いライヴでも聴けるのを楽しみにしてたデス。愛に満ちた歌。慈愛、とでも表現すればいいのか・・・・・・とても大きくて柔らかな愛情と、少しの哀しみ。
引き続きピアノの前に座った昭乃さんがイントロを奏でる。たららった〜ん、ぴろり〜ん♪「夜気」だ! とっ、飛ばしすぎですよぅ、昭乃さん! そんなペースでは僕の涙腺がっ(>_<)。などと本気で考える自分(じゃあ何の曲なら飛ばしてないとゆーのか・笑)。「Fly me to the moon♪」と歌い始める昭乃さん。「fly」の「ラ」を伸ばす瞬間の声の伸び具合がたまらないのですじゃ。「あなたは微笑んで 私を幸せにしてしまう 一瞬で」。それは昭乃さんのこと。昭乃さんは僕を一瞬で幸せにしてしまうのデス。ところで「吐息が粉々に砕け散る 耳元で」ってフレーズから「凍る砂」を連想した方はどれくらいいるでしょう(どうでもいいですが・笑)。「(甘い眠り)寝静まる街(鳴かない鳥)上空を通る〜」って部分が野口郁子さん(Kukoさん、もしくはIkukoさん、とも)との掛け合いになることは予測済みだったので、「甘い眠り」の瞬間、郁子さんの方を向く自分。そして「寝静まる街」のときには昭乃さんに視線を戻す。挙動不審だ自分!(笑)
それから「懐かしい宇宙」。人類史上初の昭乃さんによるOP曲であることについてアピールがなかったのが今にして思えば残念な気もするのだが(笑)、ライヴの最中の自分は気付かなかった。細海魚さんによるアレンジのヴァージョン。魚さんってことでどんなコトになるのかと思ったのだが(ここの意味がわからない方は是非コンセプトアルバム「鉱石ラジオ」他をご参聴ください。コレクションアルバム「RGB」の「Little Wing」や「白昼夢」とかもいいかな?)、意外にも(<笑)原曲よりもスタンダードな印象の編曲だった。おぉっ、魚さんが普通の編曲してる! みたいな逆の新鮮さが。でもこのアレンジだとやっぱりビミョウな差でEDに使われてたかも知れないかな(笑)。
この「懐かしい宇宙」で昭乃さんは何箇所か歌詞を間違えてしまわれた。別にそれはライヴならではのハプニングなので楽しい(ゴメンなさい)ことなのだが、最前列に座ることの出来た今回、更に楽しいことが待ち受けていた。次の曲の準備のために昭乃さんのところへギターを持って来たスタッフの方に昭乃さんが小声で一言。「いっぱい間違えちゃった」・・・・・・もー、幸せ(すいません)。
で、初めて魚くんと作った曲です、と紹介があって、「バニラ」。2年前に初めて昭乃さんの奏でるギターを耳にした。まだ練習を始められたばかりの頃の(もちろん曲は「ポーリーヌ、ポーリーヌ」だったデスよ)。たどたどしくも魅力的な音だった(この日「たどたどしい」というコトバを口にしたとき、今回同伴してくれた友人が一言「そこがイイんだろ」・・・・・・すいません、そこも確かに良かったです・笑)。今回は、確かな成長の跡が見受けられて(ってエラそうですが)、なんか幸せだった。この歌、「薄い木のスプーンですくえば」って部分、何も考えずに聴くと日本語に聞こえない気がする辺りとか好きです。あとアルバム「エデン」でこの曲の最後の「小さく」って部分を聴きながら、昭乃さんがどんな表情で歌ってらっしゃるかとかが頭に浮かんで切なくため息をついていたのですが(ゴメンなさいすいませんこんな奴で・笑)、今回のライヴでそれの現物を目の前で見ることが出来たデス(>_<)。
それから「鉱石ラジオ」より「Trance Transister Table Radio」。意外にも(?)昭乃さんのみヴァージョン。とてもサイバーだけど静かな(どんな?)編曲だった印象がある。「T,T,T,T,TR〜,T,T,TR〜」というコーラスその他、声の重なる部分はカット。前回のライヴで野口郁子さんのコーラスに一目惚れ(一聴惚れとゆーか)した曲なので、せっかくだし今回も聴きたかった気がするが、まぁこれはこれで! ってカンジ(・・・・・・)。最後に「Trance Transister Table Radio」と昭乃さんが繰り返し歌うのが新鮮なアレンジだった。しかし「知らない猫と目が合う」って部分、何度聴いてもドキっとするなぁ(いいから!)。
続いて「N.Y.」。野口郁子さんとの掛け合いになるだろうと事前に勝手に予測して楽しみにしていたのだが(笑)、意外な演出だった。ステージのスクリーンに昭乃さんのお顔がでっかく映し出される。ヴァーチャル昭乃さんと、実際にステージに立つ昭乃さんによる共演。
アルバム「エデン」の告知なりジャケで「N.Y.」ってタイトルを目にした瞬間、レクイエムなのだと多くの人が知っただろう。僕もその一人だ。その瞬間、今回のアルバムがどういう雰囲気になるかがわかった気がした(そしてその直感は当たっていたのだが)。いわゆる「9.11」を体験した我々の時代に生きるアーティストは、一度は通る道。避けて通れない道。TMNetworkも坂本真綾も、やっぱり避けて通らなかった(作品にどう出すかはそれぞれながら)。それと向かい合うことは、とても重要なのだとわかる。昭乃さんから感じたのは、深い深い哀しみ。あたりまえの感情。根源的に、抱かなくてはならない感情。そこからどのように生きるかは人それぞれだとしても。
昭乃さんはピアノの前に座った。そして、「ひとつめの言葉は夢〜」・・・・・・「VOICES」である。ぞくぞくぞくっ! と鳥肌が立ち、涙が(以下略)。昭乃さん以外のミュージシャンの方々はステージ上にいない。そして昭乃さんがピアノの前にいる以上はピアノ弾き語りになるはずなのだ。しかし「ひとつめの〜」の部分が歌われ、「ふたつめの〜」が始まる瞬間まで、え?え?と混乱する自分。そんなバカな〜・・・・・・とか自分は無闇に混乱していたが(笑)、演奏されたのは、「マクロスプラス」のサントラの2に収録されているアコースティックヴァージョンに近い編曲(そのままではなかった)。昭乃さん、絶対ピアノ巧くなってます(>_<)。前から(ご自分では「ヘタ」と言っていつつ)もちろんお上手でいらしたけど、なんかこぅ、迫力のよーなモノが。
昭乃さんの歌の中で今でも(<推定)最も多くの人に聴かれたことのある曲であり、多くの昭乃さんファンにとって特別な歌。自分にとっても、死ぬまで聴き続ける1曲であると確信する歌。「とけていった悲しいことを数えるように〜」もうダメっス自分(TT-TT)。
続いて弾き語りで「花かんむり」。直前の部分を読んでいただければ判るように、「VOICES」でもう相当に「来て」いるわけだ。そこへ「花かんむり」である。昭乃さんがピアノでイントロを奏で始めた瞬間、うわー、やめて〜、いや、厭ってイミじゃなくて、止めて欲しいわけでもなくて、でも、うわ〜やめて〜、とか意味を成していない言い訳を含む内容が頭に渦巻いた(笑)。「パンをかじる私の耳をかじる〜」ボロボロと涙があふれる。そして、「子供の目をしてあなたは私が〜」のところでは、もう何も考えることも出来ずに震えながら涙を流すしかなくなった。そのとき僕が子供の目をしていたかは不明だが(謎)、子供のように泣きじゃくってしまった。成人男性泣きじゃくるの図は、どう考えても客観的には気持ち悪いのだが(笑)、どうしようもない。
そしたら今度は「美しい星」である。もうっ!昭乃さんっ!? 僕をどーするつもりですか(笑)。2年前と同じく、弾き語りヴァージョン。うーん、やっぱり昭乃さん、ピアノが格段に上達してる気がする。この歌は昭乃さんにとっても特別なものなのだと思う。今後もライヴの定番になってくれると嬉しいにゃ〜、と切に願う。前もライヴレポに書いた気がしますが、セルフカヴァーして欲しいなぁ。あ、ついでに「花かんむり」弾き語りヴァージョンも!(笑)
ミュージシャンの方々が再入場し、それぞれの位置につく。あー、郁子さんも相変わらずお綺麗〜、とかバカなことを考えつつ、ワクワク待機。メンバー紹介が始まった。野口郁子さんがまた楽しい宣伝トークとかしてくれるかと思ったのだが、あっさり終わっちゃって残念(笑)。まぁ、最後のアンコールから退場する際に少しやってくれましたが(^^)。
間もなくドラムの田中さんがカウントダウンし、始まったのはなんと「WANNA BE AN ANGEL」だ! これは驚愕。この曲を生で聴くことが出来るなんて思ってもみなかった(実際にはライヴで演ったのは初めてじゃない様子ですが)。冒頭の「Ah〜」の瞬間、もう鳥肌が全開。涙も当然フルスロットル(笑)。ここでは特に郁子さん大活躍だった。「Grace of the Earth」で見せた多彩な声の表情は、健在どころか磨きが掛かってるカンジ。相変わらず隠れファンです(隠れるな)。
ライトを客席に当ててくれるよう依頼し、「緊張してますか〜?」と問いかける昭乃さん。してないわけないじゃないですか〜、なんて言い返すことの出来る余裕はない(笑)。みんなで楽しんで貰おうと思って、と言い、あんまりそういう曲はないんですけど、と、はにかんだ様子で笑う。自分の家にいるみたいにリラックスして、そこらへんに寝転がったりして・・・・・・ってそりゃムリですがなアナタ(笑)。ひたすら可愛いです昭乃さん〜(<おバカなファン丸出しですね自分)。
で、予想通りの曲。「Reve」。明るい曲、では実は全然ないと思うんだけど(短調の曲だしね)、昭乃さんの曲の中で最も踊れるものは今のところコレだろう。昭乃さんもステージで踊ってくれるので幸せである(笑)。今回泣かずに聴くことの出来た、数少ない歌。いや、泣くことが良いとか悪いとかのバロメーターではないのでどうでもよいことですが(笑)。
それから「明るい感じ」繋がりだったのか、「鉱石ラジオ」。つまりこっちが「表鉱石ラジオ」とゆーか「裏New World」とゆーか(なんのことですか)。これは生で聴くのは初めてである。大好きな歌なので嬉しい嬉しい。最後の「まだ守ってる? 約束 誰にも言わない秘密」ってとことかもうたまりません。「愛と尊敬をね」ってことはつまり「worship and adore」であり「Fly Me To The Moon」とか思い出す。スタンダードの曲の中で昭乃さんがカヴァーしてくれるとしたら歌って欲しい上位かな>「Fly Me〜」。間奏の、ぱらっぱっぱっぱっぱっぱ〜、の部分(<わかりにくい)は昭乃さんがピアニカで演奏されました。
そこから一転して(?)「パンジー」。「N.Y.」、「バニラ」などと並んで「エデン」の精神性の中核を為す一曲だと思う。遠くにもある哀しみ、身近な儚くも大切な存在。皮膚が凍えて裂けるような、切実な痛み。「アトムの光」や「人間の子供」は昭乃さんの曲の中では苦手な方で(いや、「たまらなく大好き」の中の「ちょっと苦手」なので一般の基準と照らし合わせるとアレなんですが)、これは同じ流れと言える歌なんだけど、こっちは苦手ではなかった。うーん不思議。昭乃さんはご自身を「自分の内側に向けて歌う」と評しているが、このときはまさにその性質が全開だったカンジ。抱きしめたくなるくらい痛みを抱えた、いとおしいたましい(TT-TT)。
昭乃さん、ギターを抱える。そして「ガレキの楽園」。考えてみれば今回のアルバムは「エデン」でライヴタイトルも「エデンにて」だから、楽園つながりで順当にも思えるのだが、十分に不意打ちだった。ノックアウトである(意味不明ですね)。何しろ昭乃さんの歌の中でも1番好きなもののひとつなのだ。「1番」と「ひとつ」が論理的には矛盾してる気がしますが、そーゆーモノです。1番がすごーく沢山あって、その次に「2番目に好き」が、やはり沢山あって、3番目くらいまで辛うじて存在するかも知れないがそれ以降の順位はないのである(笑)。つまり僕にとって、昭乃さんの歌の中で最も好き順位が低いものであっても、それは「3番目に好きな歌」。ぐあぁ(<?)。ハナシ逸れてますが(笑)。
今回の「ガレキの楽園」で昭乃さん、歌い出しのタイミングを間違えてしまわれて(直後のコードを間違えた可能性も?)、冒頭の「君は見つめている」が2回あった。いや、昭乃さん的には「失敗しちゃった(>_<)」ってカンジなんだろうけど、僕としては1フレーズ・1音でも多く昭乃さんの声に触れられたのでかえって幸せでした(笑)。
それから「神様の午後」。あぁ、もうすぐこの時間が終わっちゃうのか、という寂寥が押し寄せる。「神様の〜」は、アルバム「エデン」内で、問答無用にクライマックスな一曲だ。だから。
もう相当に喉も体力的にもお疲れだと思うのだが、昭乃さんは歌ってくれる。こんな幸せがもうすぐ過ぎ去るなんて。
この歌では、「ほら天使のPeace Parade〜」のところとかクセになっちゃうのです。あと、最後の方の「低く地上〜を掠〜め飛ぶ鳥〜」のフレーズとかはすべてが極上です。これ以上は存在し得ません(断言)。つまり「これ以上」を創り出せるのは昭乃さんのみとゆーか(またナゾなコトを)。
最後の曲です、と告げる昭乃さん。「砂の岸辺」。これもほぼ予想通りの位置に来たカンジかな。通常演目の最後か、もしくはアンコールの最後だろうと思っていたので。こういう歌って昭乃さんの専売特許なカンジがしてしまう。なんていうか布袋寅泰の「スリル」みたいな(どーゆう例ですかそれは)。最後の「光が」ってフレーズを聴きながら本当にしみじみしてしまった。
--encore--
みんなでグッズ(Tシャツとパーカー)を着て出ようね、と決めていたというアンコール。僕が会場に着いた頃には売り切れちゃってたパーカーを着た昭乃さんはフツウのおねいちゃんで可愛かった(笑)。郁子さんもTシャツの柄を客席にアピールしたり。売り切れてるってことを聞いて動揺し、「じゃ、じゃあコレを」と脱ごうとする昭乃さんと郁子さん(^^;;;)。買えなかったことに特に悔いはなかったんだけど、このアンコール前の時間でちょっと欲しくなっちゃう自分(笑)。・・・・・・通販するって言ってたっけ(<あっ)。
1曲目は「きれいな感情」。すべての初恋に捧げられた、果てしなく透明な歌。まだ涙があるんかい、ってくらいに泣く自分。
ここで他のメンバーが退場(郁子さんの楽しいトークが聴けたり・笑)。
続いて「Tune」。ピアノ弾き語り(プログラムに昭乃さんの手書きの楽譜付いてました♪)。アルバムタイトル「エデン」の誕生のきっかけとなった曲だという。夢の歌。スクリーンに映し出される不思議な落描きたち(昭乃さん画)。テキトーに描いたっぽく見えて、しっかり立体になってるあたりさすが美大出身(笑)。あぁ、終わっちゃうよう。昭乃さん、もっと一緒に居たいです〜(だだをこねるな)。
そして最後の1曲は、なんと新曲。ギター弾き語り。ライヴタイトルと同じ「エデンにて」という名の歌。音源化されるのかな、という小賢しい思いを片隅に追いやって、声に溺れる。エデンは楽園。でもエデンはこの世界。悲しいことも痛いことも隠し切れない罪も内包して、全部でエデン。
ただただ幸せだった。今回のライヴの時間こそ僕にとって楽園だったと思う。これからも、ひょっとしたら、許されるなら、色々な幸せに出会うことが出来るかも知れない。でも、今回のライヴと同じ幸せは、もう二度と手に入らない。だから魔法のかかった2004年10月10日が終わったとき、僕はパラダイス・ロストしたわけだ。原罪ってコトバはキリスト教的で、僕はあまり共感できない。でも僕は僕にとっての「原罪」にあたる感覚を有していて、罰を受け、贖罪しようとしながら毎日を過ごしている(まぁそんなキビしい毎日を自分に課してるわけじゃない。ヌルい断罪だ)。そんな中での、束の間のエデンにての時間だった。それは信じられないくらいにあっという間で、すべてが終わったときには去りがたくて・・・・・・でも冷静に考えてみれば、昭乃さんは2時間以上にもわたって、21曲も歌われたのだ。お疲れさまでした(>_<)。
昭乃さんはライヴ会場の全員、またライヴに参加できなかったファンの方々、のみならず世界中の愛する人々(時には顔を見たこともない人も含めて)に向けて歌ってくれた。だからこの想いは勘違いで僭越な思い込みだ。でも、今回だけは言わせて下さい。
――僕のために(も)歌ってくれてありがとう。本当に幸せでした。
後日――今回はライヴに参加できなかった友人がプログラムの表紙の写真を観た第一声。
「どこの美人なウサギさんかと思った」
そーですね(笑)。
<2004年11月26日(金)>