医学生のつぶやき

さてここでは医学生でもある(名古屋市内の某大学)

若水が医学について語りまする。

って

そんなにたいそうなことは言えません。

なんせあんまりムツカシイこと考えたくないし。

ま、気楽に話しますので、

あくまで気楽に見て下さい。

 

 <診療科> 神経内か? 耳鼻咽喉か? 消化器内か? 

 <こばなし> 耳鼻咽喉科実習 泌尿器科回診 泌尿器科外来 外科手術 糖尿病

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<診療科>

「神経内か?」

神経内科って知ってます?どんな病気を診るとこだと思いますか?精神科とは違いますよ。

一番一般的な症状でいえば「頭痛」とか診ます。ほかにめまいとかアルツハイマーとか、神経、脳とかに関わる病気を内科的に診ます。そしてコムツカシイ横文字の病気が多いです(ああ覚えにくいったらありゃしない)。

・パーキンソン病(Parkinson Disease)

さてその一例としてパーキンソン病(やっぱり横文字)についてちょっと話しましょうか。

実は結構かかる人は多いそうです。お年を召して手とかがふるえている人の中にはこの病気の人が多いとか。それから有名人ではマイケル・J・フォックスがこの病気(正確には若年性パーキンソニズム)にかかったそうです。

症状は

寡動(動きがゆっくりで少ない)、

振戦(ふるえ特に薬を丸めるように指がふるえる)、

筋固縮(関節が動きにくく無理に動かすと歯車のように動く)、

姿勢反射異常(姿勢をうまく維持できない、ちょっとからだが傾くとそちらに突進)、

といったものが見られます。もっともこれが全部そろうとは限りませんが。

この病気は脳の中の黒質というところが変性していき、そこで作っている「ドーパミン」という物質がなくなっていってしまうため起こると言われてます。

だから治療ではこのドーパミンを補ってやることをします。

さて、この病気いわゆる難病でして「特定疾患」というやつです。でも完全に治らないにしても症状を抑えて行くことは出来ます。ちゃんと効く薬がありますから。上記のような症状が出て、あれ?もしかしたら?なんて思ったら。早めに神経内科を受診することをおすすめします。特定疾患だと医療費かからないらしいですしね。あれ?でも、ある程度病気が進んでないと特定疾患と認定されなかたっけな?ははは、でも早めにかかって下さいネ。

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「耳鼻咽喉か?」

耳鼻咽喉科では、何をしているのか?読んで字の如く耳、鼻、のどの病気を診ます。難聴、中耳炎、アレルギー性鼻炎、扁桃炎等々。それから耳鼻咽喉科は頭頚部外科でもあります。つまり、頚から上はすべて診るわけですわ。もっとも頭の中は脳外科にまかせるとかいうことですが。それで先生方の中には、酒場で耳鼻科というとおねえちゃん達に受けが悪いからと、頭頚部外科医と言っている先生もいるとか(^ ^;)。

では、へ〜こんなのも耳鼻咽喉科で診てるの、と言う疾患を紹介しましょう。

・睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome)

この病気、主な症状は「いびき」です。たかがいびきと侮ってはいけないって事ですね。一緒に寝てて彼女に嫌われるだけじゃないのです、いびきってヤツは。

そもそもいびきは寝たりして筋肉の緊張がゆるむと、上気道が狭くなってそこを強引に呼吸する空気が通ろうとして出る音です。その狭くなったところが閉じちゃうとどうなるか?そう、息ができないのです。

この病気は、そんなこんなで寝てるときに息が止まってしまうものをいいます。で、耳鼻咽喉科でよく扱うのは、上気道が狭くなったのが原因のものです。

症状としてはいびきの他に、昼間眠くてしょうがない(傾眠)(夜寝てても息が止まってたんじゃあ疲れがとれない)とか、まあ集中力の欠如とか。ひどくなると酸素不足のためにいろんな臓器に様々な障害が出てきます。突然死の原因にだってなるんだから。

さて、耳鼻咽喉科では、外科的になおしたりします。つまり手術をして狭くなってる上気道を拡げてやるのです。(口蓋垂軟口蓋咽頭形成術:UPPP)

手術をしてうまくいくと、いびきが出なくなるわけです。しかし、そうすると今度は今まで気付かなかった隣の患者さんのいびきで、眠れなくなることがよくあるそうです(^ ^;)。

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「消化器内か?」 

消化器の疾患(内科、外科に関わらず)というのは患者さんの数のもっとも多い分野の一つです。そういえば、お腹痛い〜、下痢だ〜、とか多いんじゃありません?胃癌やら大腸癌やら癌も少なくない分野です。近年内視鏡(胃カメラとかの類)が発達してきていて、どんどん色々(手術なしで)出来るようになっています。

で、疾患でなくて症状の一つなんですが、その癌とも少しは関わり合いがあるし、「黄疸」っと言うやつについて少々・・・。

・黄疸(jaundice)

黄疸っつーと、だるい〜、痒い〜、気持ち悪い〜、ウンコ白い〜ってなることもあります。が、そもそも黄疸って何じゃ?といいますと、「血清中のビリルビンが増加して、皮膚、粘膜その他組織が黄染する状態」です。???ですね、まずビリルビンってなに?といったところですが、う〜ん、まあ、ひらたく言えば「胆汁の材料」てところでしょうかね。

で、胆汁というのは、脂肪を消化するために働いていて

主に赤血球のリサイクルによって、

肝臓で作られて、

胆のうにためられて、胆管を通って

排出されるわけです。だからこの経路がどっかおかしくなると、その材料のビリルビンが血液中に逆流してその辺が黄色くなるわけです。(ほかにもともと体質で、という人もいますが)

赤血球のリサイクルで作りますから、いっぱい赤血球が壊れるようなことがあると出てきます(溶血性黄疸)。これはあまり知られていないかも・・・。消化器の病気じゃないし・・。

肝臓で作られますから肝臓が悪いと出てきます(肝細胞性黄疸)。肝炎とか肝硬変とか。酒を飲み過ぎて黄疸が、っていうのもそうでしょうか。でもそれってかなり症状が進んでるような・・・。

胆のうにためられて胆管を通ってきますから、この道筋が詰まりますと黄疸が出てくるわけです(閉塞性黄疸)。実は結構危険です。詰まって胆汁がたまりにたまっている状態な訳ですが、ここに感染が起こりやすいのです。このたまっている胆汁のところでバイキンがうようよ増えると、逆流した胆汁にのって全身にバイキンが・・・。というオソロシイことに・・。だからこの状態と解ったら針とかを刺して胆汁を抜いたりします。

さ・ら・に・なんで詰まったかを考えますと、ま、石(胆石)が詰まったというのが多いのですが、癌!ということがあります!(ガーン!)・・・。書いてて、ちょっとサブかった・・・。この部分の癌というと膵臓やら胆管やらの癌でして非常にタチが悪い・・・。恐いねえ・・・。

と、言うわけですので「なんか黄色いぜ、おい」と思ったら病院行って調べてもらいましょう。ミカンいっぱい食ってるから(確かに黄色くなるケド)そのせいだろう、と油断めさるな!実は黄疸かもよ〜。

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 <こばなし>

・耳鼻咽喉科実習にて(実話)

耳鼻咽喉科でよく扱う道具に喉頭鏡というものがあります。

鼻から入れて、そこからのどにかけての様子を見る内視鏡です。

耳鼻科にかかった事のある方には、これをやられたひとも多いでしょう。

で、実習において、医学生は二人でペアをつくって、お互いにやり合うわけです(ひえ〜)

まず私が喉頭鏡を扱ってやらしてもらいました。

麻酔やらをしゅしゅ〜と鼻の中に吹き付けて、喉頭鏡をぐぐぐ〜、と進めていきます

「痛い?」「変な感じだけど、痛くはない」「あ、声帯みえた。」

というわけで今度は私が患者役

が、

「うげ」

そんなにびくびく入れないで〜

よくわからんところで喉頭鏡をぐりぐりとうごかさないで〜

「痛たたた・・・」「ごめんごめん麻酔からやり直すわ」

うぐぐ・・・

脂汗、う〜、涙出てきた・・・。

「よくわからんな〜・・・。あ。」

え?何?あ、笑ってる。しかも苦笑い・・・。

「ごめん出血してるわ(笑)」

ははは・・・・(笑)。

そりゃあ、もう笑うしかないわな・・・(爆笑)。

しかも、とっくに終わった隣組は先生と、どの科の実習がツライか?とか話してるし

先生!私には今この瞬間が一番ツライです〜!

・・・医学生はこうして体を張りつつ、医学を学んでいるのです。

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泌尿器科回診にて(実話)

教授の回診のとき、ある入院患者さんのところで

「この人はどこの病院からの紹介だった?」

「いえ、先生の外来で見ていた患者さんですが。」

「え?ぼくの外来だっけ?

う〜ん、どんなひとだったかな〜

まあ、ちょっとみして」

と、下半身を見て

「ああ、この人か、覚えてる覚えてる。」

一体どこで人を覚えているんだか。

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・泌尿器科外来にて(実話)

外来では予診(初めての患者さんに大まかな症状などを聞く)を学生が行っている

学生「今日はどうしました?」

患者「ええ、ち○ち○の先から膿が出てきまして・・・。」

・・・そりゃあ、あんた、STD(性病)だろう・・・。

学生「いわゆる風俗とか行きませんでしたか?」

患者「い、いえ、行ってません。」(←ちょっとあせってる)

その他諸々の質問をして。

学生「では、助教授の診察があるまで外でお待ち下さい。」

先生こんな患者さん来ましたよ。

先生「こりゃあ、STDだろ。遊んでるな〜この人。ま、呼んだって」

「あんた、イイ所いったんちがう〜?え?行ってない?

ま、ちょっと直腸診するから下脱いで横になって。」

ぶすう(○♂☆▼■☆!)

「どや!白状せい!フーゾク行ったやろ!」

患者「いたたたた!ごめんなさい行きました〜!」

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外科手術(実話)

(ほんとにあったちょっと恐い?話)

それは私(医学生)がある手術に入っていたときのこと。

執刀医「よ〜し、じゃ、ちょっとそこ広げて。」

助手「はい・・・。あっ。」

執刀医「あ〜、お前、裂いたなー。

さいた、さいた、さいたまけん。」

私「・・・。」

麻酔医「学生さん、今、笑うとこだよ。」

私「あ、すいません。

てっきり、サイタ、サイタ、サクラガサイタ

とくるかと思いまして。」

執刀医「ふっ、まだまだ読みが甘いな。」

  またあるときは

執刀医「じゃ、問題。これな〜んだ。」

私「え〜と、広頚筋です。」

執刀医「・・・。」

私「(えっ、違ったかな・・。)」

助手「だめだよ〜、言ったでしょ〜。ちゃんとボケなきゃ〜。」

(このように手術中というのは、案外ドクターはバカなことを言っています。それは手元に集中するあまり会話にまでそんなに気が回らないということ、ガチガチに緊張しすぎないように適度なリラックス状態を作り出すこと、もともとの性格、などのためだと思われます。もちろん、重要な手術操作の時は真剣そのものです、念のため。)

 

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糖尿病

糖尿病の講義の日

ある教授がなにやらコップに入れてもってきました。

「これは糖尿病の患者さんから採取したばかりの尿だ。」

と、おもむろにそこに指をつっこみ

べろり!

「(平然と)このようになめてみると甘い。」

(ぎえ〜)

「誰か実際になめてみろ。」

そうすると一人ぐらいはお調子者がいるもので

「はい!」と、ぺろり。

「・・・本当になめたか。

儂は今人指し指をつっこんで中指をなめたのだ。

気付かなかったのか?

いいか、医師たるもの観察力が必要だぞ!」

うひゃ〜、そりゃないぜ〜 

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