Title(横浜の自然・市民の森から)
kaeru
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夏の円海山                     2019/3/15改訂

  6月の末梅雨の合間の晴れた日に久しぶりに森へ出かけました、鶯や鵯の声に混じって不如帰が啼いています。6月の上旬にあれほど多かった桑の実はほとんどなくなり、代わってコウゾの実が赤く熟し始めています。マルバハギやネムの木の赤い花が咲いています、ヤマアジサイやトウネズミモチも一面に花をつけています。サルナシの実が膨らみ梨の形になってきました。エゴノキやアブラチャン、コクサギの実が膨らんでいます。横浜自然観察の森の西の方で高さ20mくらいのアキニレの木を見つけました、横にも枝を張り大きな木です。スダジイの実が小さく見え始めています、まだこれがドングリの形になるには間がありそうです。

nemu no hanasarunashi no hana
  7月下旬の森は、木々の茂みに陽光が遮られてどの道も薄暗いです。尾根筋はその割に風が通り木陰が多く快適です。ただし眺望は殆んどだめになります。小鳥の鳴き声はひよどり、鶯、きじばと、雲雀などが目立ます。96年の7月はまだ蝉が鳴き始めていません、あのミーンミーンといういかにも夏らしい鳴き声を早く聴きたいと思いましたが8月にならないと駄目でしょう。

  日野地区であまり減らなかった昆虫の代表が蝉で、アブラゼミ、ミンミンゼミ、ニイニイゼミ、ヒグラシ、ツクツクボウシなど健在です、96年は8月にはいってやっと鳴き出しました。

  蝶は、モンキアゲハやカラスアゲハやアオスジアゲハなどを「横浜自然観察の森」近くの尾根道で、よく見かけます。冬に、道に襟巻きが落ちている様に見えた台湾栗鼠も、木々の茂みに隠れ、その姿をあまり見かけません、しかしけたたましい声で鳴くので気をつけてそこらの木の枝や幹を探すと見つけることが出来ます。

  ひょうたん池にいるカルガモは人が多く訪れる休日などは、瀬上池の上流の小川あたりに引っ越していることがおおいです。シジュウカラ、目白など沢山いても、薄暗く又逆光になるので発見しにくいです。6月頃から横浜自然観察の森あたりで、不如帰が沢山鳴いています。サシバ(鷹)が大丸山の上空を輪をかいて飛んでいるのを見かけることもできます。

  横浜栄高校あたりから海上保安庁の通信所にかけての尾根道は、夏でも比較的明るく、眺望も開けていて日差しが強くない時は気持ちのよい道です、小鳥など比較的多く、鎌倉の天園へかけての山並みが弧状に連なり、眼下に瀬上池がみえるあたりでいろいろいい声で啼く小鳥を何種類か見たり聞いたりることが出来ます。  

円海山から夏の富士
  8月中旬を過ぎる頃から色々な木の実が膨らんで来ました、マユミ、エゴノキ、ミズキ、カラスザンショウ、ヌルデ、ムラサキシキブ、ハゼノキ、ネムノキ、アカメガシワ、サルナシや、椎・クヌギ・コナラ・カシワ類などのドングリなど色づきこそしていないが実に多いです。花で目立つのはヤマブキやガクアジサイ、クサギ、ヤマハギなど沢山咲いています、コガマの穂も出て来ました。

  9月上旬の森はミンミン蝉、つくつくボウシ、ヒグラシが喧しく、シジウカラ、キジバト、ヒヨドリ等の鳴き声は完全に蝉に圧倒されます。モンキアゲハや蜥蜴それに蛇もよく姿を見せています。クマノミズキやアカメガシワの実が熟れきました、キブシの実は十分大きくなっていますが未だ青いです。ドングリ類は未だ落ちるに至りません。 「ヘイケボタルの湿地」のコガマの穂が見事です。赤いくずの花が今は盛りと咲いています。(主として1999/9/27頃迄の記録)

 

hiyoko
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