WJ感想

213話「VIP」

「年末年始大サービス」の回、麦わら一味も我々読者も宴だ祭りだー! って感じの一章でした(笑)。アラバスタ編は、長引いてしまったために少々カタルシスが薄い、という感じがあったんですが、「こう来るかっ!(嬉)」とばかりにカッ飛ばしてくれました! これでこそ日本一の少年マンガだ!(^O^)
しかし、ゾロ様はやっぱり修行バカ(笑)。やっぱりまだ、斬鉄剣は完成してないか・・・いや、一発で会得してしまったら化け物度が高くなりすぎるので(笑)、あのぐらいが微笑ましいです(←??? 眼ぇ腐りすぎだぞオイ・・・)
今週の新キャラ、テラコッタさん(イガラムの奥様)。ゾロの「似た者夫婦にも程があるぞ」との一言に、「だよね、サンジとは好対照だもんね・・・」と思ってしまったのは、私だけでしょうか(おいおい)。で、直後のルフィへの「「手品かよっ!」」突っ込みに、「対照的なようで、いざとなると息ぴったりだもんねぇ」とニヤニヤ(はななだしく曲解)。伝説の「二秒だ」に続くシンクロ台詞。次はいつ何を言ってくれるのやら。

宴会シーンも見てるだけで浮き浮きでしたが、何と言っても一番の見せ場は、やっぱり風呂!(笑)少年誌の制限一杯大サービス!! 
しかし、ゾロだけ女湯のぞきに参加していないのは?
1.女に興味ない。・・・ってオイ(^^;
2.持ち前の潔癖性から、のぞく気になれない。・・・これがオフィシャル?
3.実は、「壁ひとつ隔てて女湯」と聞いただけで興奮しちゃって、もう動くに動けない(爆)。・・・個人的に、ゾロはむっつりスケベだと信じてますんで(笑)、大穴説として。
4.サンジの裸で興奮しちゃって(以下同文につき略(大爆))。・・・ゾロサン同人界における一般解釈のようです(笑)。
他にもファンサイト巡り中に、いくつかの説を見ましたが、やっぱり尾田先生はゾロを綺麗なままとっておきたいのね・・・(って何か違うような)
えー、マジメ感想の方では、ここでのコブラ王がいい味出してました。いや、女湯のぞきに参加する所じゃなくて(笑)、「一人の父として礼を言う」ってあたり。全ての権威を脱ぎ捨てた、文字通り「素っ裸の人間」としての言葉。このシチュエーションのための「風呂」かぁ、などと思うと、自分のヨコシマな読み方がちょっぴり恥ずかしくなったり。

章タイトルの「VIP」はやっぱりダブルミーニングというか、良くも悪くも「大物待遇」ってことで、ラストの懸賞金大増額のことにもつながってますね。ルフィ1億、ゾロ6千万・・・さすがだけど、他のメンバーはどうなるのかな(サンジとウソップが、海軍兵の横を平然と通ってるあたり、まだ知られてないみたいだけど)。今後手配されていくのかな。そして、ルフィや今度のゾロと同様に、手配写真の片隅には、こっそりウソップが写ってるのか(笑)。
・・・ちょっと受け売りなんですけど、尾田先生にとってルフィは「無意識の中から生まれた、導き手的な存在」であり、ゾロは「男としての理想像」、そしてウソップは「自分自身を投影したキャラ」であるらしい、という分析を聞いたことが。だから、ルフィ・ゾロそれぞれの手配書にウソップが写り込んでいることは、単なるお遊び以上の意味があるのかもしれません。隠し署名というか(笑)。


214話「砂の国脱出作戦」

次の仲間は誰になるのか、分からなくなってきました。まったく尾田先生ったら思わせぶりなんだから。一見ビビが本命のようだけど、積極的な理由がないし・・・コビーやガイモンと同じパターンか、なんて思ってみたり。彼らはそれぞれの理由で一味に入らなかったけど、ビビもこれから国の再建を支えていく立場。あと12時間(物語内)のうちに、よほどの理由が提示されなければ、読者側には不満が残りそう。
しかし、ナミの「ビビのためなら諦めるわ・・・10億ベリー」発言、お約束ながら笑えました。「コンビニの雑誌コーナーで笑いをこらえる怪しい客」と化しつつ(^^; 
対抗のマツゲは、一体どこへ消えたのやら(笑)。あれだけあやしい動きを見せておいて、何もないとは言わせんぞ(笑)。

そして大穴のMr.2、いい味出してましたね〜。電伝虫の所とか、ゾロの指摘に泡くってるあたりとか(戦闘・戦術関連の所になると、ゾロは急に頭が回転するよね(笑)。さすが戦闘バカ、もとい専任戦闘員)。でもやっぱり、Mr.2は「一時的な協力」って形かなぁ・・・あんなに手下引き連れてるんじゃね(笑)。それにしても、あれだけ子分がついて来るって、意外な人徳??
余談ながら、サンジファンの方のご意見で「他のオフィサーエージェントは倒されてるのに、Mr.2だけピンピンしてるんじゃ、サンジの面目は?」というのがありました。しかし・・・個人的に、「麦わら一味と対戦したB.Wオフィサーエージェントは、それぞれの心理的な暗黒面、克服すべきポイントを象徴している」と思っているので、その意味ではあれで正解かと。
「暗黒面の象徴」というのは、ゾロvsMr.1なんて最たるもの。どちらも「斬られようが打たれようが立ち上がってくる、恐ろしい戦闘マシン」であり、ゾロは「全てを傷つけるだけの剣」を乗り越えることで勝利できた。でもって、サンジ。彼は「不安定なアイデンティティ」を象徴するMr.2と対決したけど、このあたりを克服するには「否定」より「受容と和解」が必要なのでは。サンジは元々、自責感情が強すぎる人物で、麦わら一味で最も「自分自身との和解」を必要としていた。だからこそ、Mr.2は生き延びたんじゃないでしょうか。って、深読みしすぎ?(^^;

Mr.2といえば、これは忘れちゃいけない要素だと思うんだけど・・・原作で描かれてはいなくても、彼は色々と差別されて生きてきたはず(ワンピ世界での、ゲイの社会的地位は分かりませんが、『裏稼業』発言からしても、偏見のある人は多いでしょう)。それが「男で女、だから最強」という開き直りにもつながっているんだろうけど、辛くなかったはずがない。そんなMr.2が、B.W社への勧誘に際して「オカマでも、実力さえあれば高い地位につける」と・・・ひいては「我々が建設する『理想国家』には、オカマへの差別など無い」と囁かれたなら。これは飛びつくんじゃないでしょうか? オールサンデーあたりが方便として言ったとしても、実際にMr.2は、B.W社でそれなりの居場所を見つけてるし。
だから、先日発行のキャラブック『RED』での「自分が最強であることを証明するためB.Wにいる」とかいう記述には、少々不満だったりしてます。「戦力としての最強」を意識してるのは、Mr.1の方(先述の通り、ゾロのシャドウとして)じゃないかと。Mr.2の「男で女、だから最強」というのは、メンタル面の要素が大きいのでは。
でもって、個人的願望なんですが、Mr.2とゾロには一度「男の強さと女の強さ」ってテーマで語り合ってほしかったり(笑)。いやかなりマジで。
ゾロはくいなから「世界一の夢」と同時に、「女だったら“最強”にはなれないの? 女としての“強さ”って何?」という問いを受け取っているはずで、だけど「良くも悪くも男らし過ぎる」ゾロには、自分一人で答えを出すことが出来ない。出会う人々に学んでいくしか。で、すでにたしぎ(くいなの問いをストレートに体現している)とサンジ(ゾロに比べたら“不完全な男”であることのコンプレックスを秘める)に出会ってるけど、Mr.2もその意味では、重要な参考意見を持っていそう。「男でも女でもない悲しみ」を、「男でも女でもある強み」に変えて、たくましく生きてきた彼ならば、きっとね。
・・・ってねぇ、こんなとこで言ってるぐらいだったらSSでも書けってか?(^^;

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