WJ感想
213話「VIP」 |
214話「砂の国脱出作戦」 次の仲間は誰になるのか、分からなくなってきました。まったく尾田先生ったら思わせぶりなんだから。一見ビビが本命のようだけど、積極的な理由がないし・・・コビーやガイモンと同じパターンか、なんて思ってみたり。彼らはそれぞれの理由で一味に入らなかったけど、ビビもこれから国の再建を支えていく立場。あと12時間(物語内)のうちに、よほどの理由が提示されなければ、読者側には不満が残りそう。 しかし、ナミの「ビビのためなら諦めるわ・・・10億ベリー」発言、お約束ながら笑えました。「コンビニの雑誌コーナーで笑いをこらえる怪しい客」と化しつつ(^^; 対抗のマツゲは、一体どこへ消えたのやら(笑)。あれだけあやしい動きを見せておいて、何もないとは言わせんぞ(笑)。 そして大穴のMr.2、いい味出してましたね〜。電伝虫の所とか、ゾロの指摘に泡くってるあたりとか(戦闘・戦術関連の所になると、ゾロは急に頭が回転するよね(笑)。さすが戦闘バカ、もとい専任戦闘員)。でもやっぱり、Mr.2は「一時的な協力」って形かなぁ・・・あんなに手下引き連れてるんじゃね(笑)。それにしても、あれだけ子分がついて来るって、意外な人徳?? 余談ながら、サンジファンの方のご意見で「他のオフィサーエージェントは倒されてるのに、Mr.2だけピンピンしてるんじゃ、サンジの面目は?」というのがありました。しかし・・・個人的に、「麦わら一味と対戦したB.Wオフィサーエージェントは、それぞれの心理的な暗黒面、克服すべきポイントを象徴している」と思っているので、その意味ではあれで正解かと。 「暗黒面の象徴」というのは、ゾロvsMr.1なんて最たるもの。どちらも「斬られようが打たれようが立ち上がってくる、恐ろしい戦闘マシン」であり、ゾロは「全てを傷つけるだけの剣」を乗り越えることで勝利できた。でもって、サンジ。彼は「不安定なアイデンティティ」を象徴するMr.2と対決したけど、このあたりを克服するには「否定」より「受容と和解」が必要なのでは。サンジは元々、自責感情が強すぎる人物で、麦わら一味で最も「自分自身との和解」を必要としていた。だからこそ、Mr.2は生き延びたんじゃないでしょうか。って、深読みしすぎ?(^^; Mr.2といえば、これは忘れちゃいけない要素だと思うんだけど・・・原作で描かれてはいなくても、彼は色々と差別されて生きてきたはず(ワンピ世界での、ゲイの社会的地位は分かりませんが、『裏稼業』発言からしても、偏見のある人は多いでしょう)。それが「男で女、だから最強」という開き直りにもつながっているんだろうけど、辛くなかったはずがない。そんなMr.2が、B.W社への勧誘に際して「オカマでも、実力さえあれば高い地位につける」と・・・ひいては「我々が建設する『理想国家』には、オカマへの差別など無い」と囁かれたなら。これは飛びつくんじゃないでしょうか? オールサンデーあたりが方便として言ったとしても、実際にMr.2は、B.W社でそれなりの居場所を見つけてるし。 だから、先日発行のキャラブック『RED』での「自分が最強であることを証明するためB.Wにいる」とかいう記述には、少々不満だったりしてます。「戦力としての最強」を意識してるのは、Mr.1の方(先述の通り、ゾロのシャドウとして)じゃないかと。Mr.2の「男で女、だから最強」というのは、メンタル面の要素が大きいのでは。 でもって、個人的願望なんですが、Mr.2とゾロには一度「男の強さと女の強さ」ってテーマで語り合ってほしかったり(笑)。いやかなりマジで。 ゾロはくいなから「世界一の夢」と同時に、「女だったら“最強”にはなれないの? 女としての“強さ”って何?」という問いを受け取っているはずで、だけど「良くも悪くも男らし過ぎる」ゾロには、自分一人で答えを出すことが出来ない。出会う人々に学んでいくしか。で、すでにたしぎ(くいなの問いをストレートに体現している)とサンジ(ゾロに比べたら“不完全な男”であることのコンプレックスを秘める)に出会ってるけど、Mr.2もその意味では、重要な参考意見を持っていそう。「男でも女でもない悲しみ」を、「男でも女でもある強み」に変えて、たくましく生きてきた彼ならば、きっとね。 ・・・ってねぇ、こんなとこで言ってるぐらいだったらSSでも書けってか?(^^; |