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参加者 ・Jr.:TDM850
今回のツーリングは前日まで予定が全然決まらなかったが、とりあえず行き当たりばったりで出発。
結局は、周囲の色々な事情があって北海道&東北に登山?メインのツーリングになった。
昨日まで何処に行こうか悩んでいたが、とりあえず大洗港に向けて出発。
大洗で苫小牧行きのフェリーに乗れたなら北海道ツーリング。乗れなかったら東北ツーリングにする。
かなり強引なのりであった。
フェリーは予約無しですんなりチケットをGET!
フェリーでは、夕方まで一旦寝て、風呂に入って、買い込んだ夕食を済ませて、同室のライダーの女性陣と、「マトリックス」を鑑賞しながらツーリング話をして過ごした。
苫小牧港は霧がかかっていた。
静内付近まで来ると、強い潮風と暗雲が垂れ込めて、この先は間違いなく雨を思わせる雲行きだ。
出来るだけ雨は御免なので、Uターンして戻り、日勝峠経由に切り替えた。
門別まで戻りホクレンで給油、スタンプラリー用紙と何故か去年の旗をGET(内心去年は北海道に来てなかったのでラッキー)して、
道道351号→71号→797号で振内からR237で日高町に入った。
道の駅日高で毎度の「道の駅スタンプラリー」用紙を入手して出発。
相変わらず天候は曇り。ただ、海沿いを走っていた時の強風は無く、走り易い。
帯広市内に入る頃には雲間から陽が差し込んできて、次第に雲が減ってきた。
気温はどんどん上昇し、汗だくになってきた。
11時半頃帯広に到着。「ぱんちょう」には既に行列が出来ていて、25分程並んで入店、豚丼を食す。結構おいしかったです。
士幌線(帯広−十勝三又)は昭和62年に廃線になった。今まで何度か探索しているがその度に雨に祟られていて、
殆ど写真を撮ってないので今回もチャレンジする事にした。
士幌駅跡を探索し、糠平付近へ。
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糠平ダム付近にはR273から士幌線の廃線跡を何箇所も望む事が出来る。
後は糠平湖に沈む廃線跡を拝めれば最高なんだけど。
有名な湖畔から顔を覗かせる廃線跡は林道を走ったところに有るんだけど、
TDMで林道を走りたくなかったのと、糠平に来ると雨がパラパラ降ったり止んだりの天気になったので、
今回も諦めて引き返すことになった。
清水谷から道道468号→88号→R241で足寄を越え、螺湾から道道664号でオンネトーのキャンプ場に向かった。
明日、雌阿寒岳登山を考えての事だ。
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キャンプ場(250円)でテント設営後、オンネトー湯の滝に入り食事をして、
キャンプ場で一緒になったライダー数人で軽く宴会をして就寝。
天候は曇り。時々晴れ間も覗くが特別天気が良いとはいえない。
テントを乾かし8時40分に出発。登山口の野中温泉に行き、8時50分に雌阿寒岳登山開始。
久々の登山なので、今回参考にした登山ガイドでは、往復5時間10分と比較的楽な雌阿寒岳を始めに選んだのだが、念には念を入れて出来るだけ体調を気にしながらの登山とした。
予想していた通り、すっかり鈍っていた体にはちょっとキツイ。あまり景色を楽しみむ余裕が無かった感じ。
汗だくになりながらひたすら登った。
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下山後は、野中温泉(300円)でたっぷりと汗を流して13時過ぎに出発。
明日は羅臼岳登山を考えて、ウトロの国設知床野営場(320円)を目指す。
R241→R391→道道805→道道1115→R334でウトロに向かう。
道道1115号辺りから青空が広がり、気温もどんどん上昇(30℃越)。
とっても気分の良いランになったことは言うまでもない。
ウトロの観光案内所で羅臼岳登山の資料を入手後、キャンプ場に到着。
明日は1日かかりの登山になる予定なので早めに就寝。
何しろ、ガイドブックによれば羅臼岳登山は往復8時間半。
5時半にはキャンプ場を出発(テントはそのまま。連泊予定)。
登山口の岩尾別温泉木下小屋に向かう。
5時50分に到着。準備を済ませて6時に登山開始。天気は快晴!よしっ!
ガイドに寄れば木下小屋から2時間かかる弥三吉水まではジャスト1時間で到着。
汗だくの体に飛び切りの清水を流し込む。
うまい!疲れが一気に吹っ飛ぶ。たまりません!!!
持参の水(2L)を捨て、弥三吉水を詰め込む。
弥三吉水で5分程休憩後、出発。ひたすら突き進む。そして大沢に着いたときだった。
目の前に雪渓が飛び込んできた。驚いた。
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ま、まずい。雪渓の装備なんて何にもない。雪渓なんて殆ど経験もない。どうしたもんか・・・。
少し悩んだが、ストックになりそうな木を探してとりあえず雪渓にチャレンジする事にした。
雪渓は結構な傾斜を持っていて、登る事は何とかできるかもしれないが、下る事は、現状の装備ではとても出来そうもない。
誤って滑ってしまったらそのまま滑落事故を起こして死んでしまいそうな感じ。
ちょっとシャレにならない状況。数十メートル登った所で、にっちもさっちも行かなくなってしまった。
思わずガイドに載っていた「勇気ある断念も必要」と言う言葉が駆け巡った。
多分、雪渓の途中で30分程葛藤していただろう。
その内、後から追いついて来た夫婦の方がJr.に声を掛けて、雪渓の登り方を教えてくれた。
そして夫婦の後に付いて行く事で何とか難関の雪渓を登りきった。
羅臼平で休憩を済ませ、山頂に向けて最後の力を振り絞る。
羅臼平から15分程登った所に、岩清水がある。
ここの清水は本当に最高にうまい!!!
弥三吉水もうまかったが、岩清水はもっとうまい。
多分今までで最高の水だと思う。
羅臼岳山頂付近は岩場で両手両足を使って何とか登頂に成功。
山頂には誰もいなかったので、早速記念撮影。
でも、山頂はめちゃくちゃ風が強い。
15m/sくらいはありそう。風上に顔を向けると涙が出てくる。
まともに立っていられない。写真を撮ろうにも風でブレてしまってうまくいかない。
岩陰に身を潜め、三脚も風の当たらない所に置いての撮影となった。
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山頂からは国後島は見れなかったが、知床連峰、羅臼湖が望めた。
少し遅れて夫婦も登頂。
羅臼平を越えて問題の雪渓に。
上から見るとこの雪渓の傾斜の凄さが改めてわかる。
登山用のストック1本をお借りして下りることにする。
旦那さんの方は、スキーの要領で途中の傾斜のきつく無い所まで滑って降りていったが奥さんのほうはもちろん、
スキー経験皆無のJr.は一歩一歩慎重に降りていく。
朝と違って、雪渓がかなり緩んでいた(朝は凍っていた)ので、足場を作るのが比較的楽であったが、
滑ったら良くて骨折、悪くて死亡なんて状況。神経をすり減らします。
何とか難関の雪渓を降りきった。 弥三吉水で休憩後、13時35分に無事下山。
汗だくの体を岩尾別の無料露天風呂で休める。丁度一緒になったライダーと情報交換をして岩尾別温泉を後にした。
まだ、時間があったので、一旦テントに戻って、汚れた衣類を出して、ウトロのコインランドリーに向かった。
このコインランドリーは98年にもお世話になったコインランドリー。
洗濯している間に、登山の御褒美として、外食する事にした。
やはり、魚介類が食べたくて食堂に入ったんだけど、値段が高くて参ってしまった。
結局安いハボ丼(840円)で妥協した。
洗濯物を乾燥させた後、キャンプ場に戻り、キャンプ場近くの温泉でもう一度汗を流した。
後は軽く食事をして就寝。
今日は、本当は羅臼湖に行きたかった。
7時半にキャンプ場を出発。
羅臼湖の情報が皆無だったので、知床自然センターに寄って、フレペの滝を観た後、パンフレットを購入して知床峠に向けて出発。
しかし、知床峠は見るからに天候が悪そうで、案の定暫く走ると雨が降ってきた。
こうなったら雨は御免なのでUターン。
知床峠を挟んでウトロ側は晴れ、羅臼側は雨。
羅臼から来るライダーからの情報。
昨晩の天気予報でも、今晩あたりから天候が崩れるとも聞いていたので、羅臼湖を断念した。
さて、当初の目的が消滅したので急遽、カムイワッカに行く事にした。
去年からハイシーズンになると交通規制の入る事になった林道だが、今日はまだ大丈夫。
トロトロ運転で進む。
カムイワッカの駐車場?は結構混んでいたので、まずは通り過ぎて知床大橋まで行った。
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知床大橋を見てからカムイワッカへ。
うっとうしい草履貸しの人を振り払い、持参のサンダルで滝に向かう。
日本一有名!な秘湯は、人・人・人。
しかもみんな水着で入っている。
Jr.はもちろん水着なんて持って来てない。
こんな状況で素っ裸で入れない。
仕方なく、写真を何枚か撮って滝を後にした。ああ、残念。
明日、もし天気が良かったら斜里岳に登りたいと考え始めたので、斜里周辺に移動する事にした。
途中、オシンコシン滝を上から望める裏道を使い、一味違ったオシンコシン滝を眺めて斜里に入った。
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しかしまだ昼になったばかり。どうしたものか。
斜里付近ってキャンプ場が無いんだよねぇ。
意味も無く斜里周辺を走り回ることにした。
来運で「名水来運の水」を入手した後、R334で小清水に向かった。
この後、道道587号で藻琴山を目指したが、途中から小雨が降り出したのでUターン。
この時、頭の中で今晩は「とほ宿」かなぁっと考えていた。
以前雷蔵氏と泊まった事のある「とほ宿」が斜里にあったので、気持ちは既にそこに向かっていた。
一応明日晴れたら斜里岳。曇りなら宿お勧めのパラグライダーをしようと目論んでいたのだ。
小清水まで戻ると雨は止んでいる。
道道246号で濤沸湖を横切りR244で再び斜里に向かって進み、途中のコンビニで電話を入れて宿に向かった。
今晩はJr.含め5人の宿泊者がいたが驚いたのは、宿泊者名簿を見ると前日にA課長が宿泊していたのだ。
確かにここを教えたのはJr.だったがまさかニアミスするとは。
それにしても久々の布団はいいねぇ。雨も気にしなくて済むもんね。
高い金出しただけの事はあるね。
久々の贅沢な一晩であった。
昨晩から強風が吹き荒れており、パラグライダーは中止。
宿から望む斜里岳は、厚い雲を被っており、今日の登山もやめ。
宿を後にし、もう一度羅臼湖を目指して進んだが、やはりダメ。もーどうしたらいいの?
途中、小清水原生花園に寄って網走市内に。
オホーツク流氷館で厳寒流氷体験に体を冷やしてから女満別へ出発。
R39を走ると「いかにも北海道」的な風景が飛び込んできたのでUターンしてTDMを停めて写真撮影。
近くの農道?に入り込んで美瑛にも似た風景を写真に撮る。
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女満別を過ぎ、美幌町に入る。
この時既に15時。そろそろ今晩のキャンプ場が気になる。
空を見上げてもどんよりとした曇り空が垂れ込めているだけ。
しかも、屈斜路湖・津別方面はかなり怪しい雲行き。
コンビニで休憩しながら地図とにらめっこ。
和琴のキャンプ場は結構お気に入りなので、とりあえずはR243にて向かった。
走り出しても、気持ちはあまりのらない。明らかに雲行きが怪しいからだ。
自問自答を繰り返しながら進むと案の定天気は崩れた。
仕方無く、道道995で藻琴山温泉キャンプ場に向かっていった。
途中からは合羽を着る羽目になった。気持ちが沈む。
道道102に入って雨はやみ、明らかに網走方面のほうが良さそうなので、東藻琴を目指し、さらに網走に向かった。
道道246→490で呼人に戻って呼人浦キャンプ場(無料)でキャンプする事にした。
キャンプ場にテントを張り、買出しに行って買い込んでいるときに急に雨が降り出し、ずぶ濡れでテントに飛び込んだ。
幸い通り雨みたいだったので飛び込んだ後すぐに止み、この期を逃さずさっさと夕食を作って食す。
食器を洗い終わって暫くしてまた雨が降り出したのでその後は1歩もテントから出ることなく就寝。
昨晩から雨は激しさを増し、土砂降りの朝を迎えた。
あまりの土砂降りに「今日は走らず連泊」を決め込んでいた。
テントの中でゴロゴロと過ごしたが、8時半を過ぎた頃から一気に雨足は弱まり、9時前には雨が止んだ。
ラジオの天気予報でも天候は回復に向かっていると言う。
びしょ濡れ&浸水していたテントを何とか乾かして、11時半頃にやっと出発。
出発して数分でまた雨が降ってきたので合羽を着込んだが30分程で雨はやんだ。
R238→道道104→R39で北見市へ。
北見市でBOOKOFFに立ち寄り、長年探していたCDを遂にGETして意気揚揚と突き進む。
道の駅おんねゆ温泉では、世界一のハト時計を見学して、一気に層雲峡方面に進む。
この頃には晴れ間が覗き気温もどんどん上昇してきた。
さて、層雲峡に向かうのは明日、旭岳登山を画策しているからだ。
殆ど休憩無しで層雲峡に到着。ロープウェイ乗り場の売店で「なまら蝦夷3号」が売っていたので購入。
一応ロープウェイの時刻表を手に入れておく。
黒岳、赤岳を巡るコースも魅力的だったが、今回は諦め、旭岳登山ベースとなる旭岳青少年野営場に向かう。
キャンプ場には17時半頃到着。非常に綺麗なキャンプ場だ。しかも低料金(200円)。
さらに下界は30℃になる熱さだが、さすがに標高が高いので少しは過ごしやすい。
温泉に入った後、夕食を摂って明日に備えて早めに就寝。
旭岳ロープウェイは6時から運行している。
5時過ぎに起床、準備をする。
天候は・・・、うんっ! いい天気だ。
多少準備に手間取りキャンプ場を6時過ぎに出発。6時15分の便に乗る。
姿見駅を出て登山開始。
少し歩くとすぐに姿見の池に到着。軽く写真を撮ってさっさと出発。
ここからは一気に旭岳を登って行く。
勾配がきついし足場も悪く、あっという間に汗だくになる。
多少雲がかかってきたので暑く無いのが救いだ。
でもこのまま時間がかかると山頂が雲に覆われてしまうかもしれないと考えると、ペースは落とせない。
なんとかがんばって8時には山頂に到着した。
山頂から下界を望もうとしたが雲海が広がりイマイチ迫力に欠けてしまったが、雲海も素晴らしかったので満足。
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少し休憩した後、旭岳6時間コースの間宮岳を目指す。
旭岳の雪渓横を一気に下り、その後ゆっくりした登りで間宮岳を登る。
途中には高山植物が至る所に咲いており、時折足を休めて写真に撮りながら登った。
間宮岳はなだらかな丘みたいで山頂と言った雰囲気ではなかったがそれはそれで良い。
ここからはお鉢平も望める。
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ここから中岳分岐まではお鉢平に沿って沢山の高山植物を眺めながら歩いていく。
勾配もあまり無く、美しい景色を堪能できる。
中岳分岐から、中岳温泉に向かう。
中岳温泉は、登山道脇に湧く温泉。
登山で疲れた体を癒すにはもってこいだし、ここって登山しないと入れないわけだからここに入る意味は大きい。
中岳温泉には運良く誰もいないので早速入浴&写真撮影。
野趣溢れる温泉に浸かって体も気分もサイコーですよ。
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中岳温泉から少し下ると裾合平に出る。
木道が途切れ途切れ現れ、その周辺に高山植物が咲き乱れている。
生憎、空が曇りだし、旭岳山頂が隠れてしまっているが、それでも景色は良い。
高低差も無いので全然疲れないし、花々(主にチングルマ)を見ていると心が和みます。
裾合分岐から姿見までは所々に高山植物が咲いているほかはあまり観る所が無いのでそそくさと進み、姿見駅まで戻った。
駅内にある大雪山のパネルやビデオを観ながらクールダウン。
12時半のロープウェイで下山。
キャンプ場に戻って、テントを撤収して明日の十勝岳登山に備えて白金温泉のキャンプ場に向かう。
美瑛で軽く食事を済ませ、中富良野で給油、上富良野に戻って、日の出公園を少し覗き、
食料を調達、道道291→道道966で国設白金野営場(250円)に17時前に到着。
白金温泉に浸かり、ビールを調達して夕食。
夕食を食べ終わって食器を洗おうとした時に急に雨が降り出し慌ててテントに撤収。
さっきまで雨の気配が無かったのに、急な大雨。
明日の登山を考えて不安を残したままの就寝。
昨晩の大雨は夜半には上がった。
6時前にテントから出ると快晴。
早速、朝食を済ませ、濡れたテントを乾かす。
テントを完全に乾かして8時前に出発。
登山口の望岳台に着いて登山の準備を済ませ、8時に登山開始。
十勝岳非難小屋まではゴロゴロした岩場の緩やかな登りを淡々と登って行く。
十勝岳非難小屋で小休止した後、美瑛岳との分岐を間違えそうになりながらも何とか修正、十勝岳を目指す。
ここからは小さな火山の噴石が敷き詰められている急な登り。
足元が何度も滑って冷や冷やする。霧も出てきて視界も悪くなり緊張する。
この急坂でかなりの体力を消耗して何とか尾根にでる。霧も晴れて眼下に雲海が広がる。
そして十勝岳山頂を遠望することが出来、俄然力が出てくる。
ここからは暫くはなだらかな道のりになり、疲れた体を回復させながらの歩行となる。
さて、十勝岳登っていると今回登ってきた山々と比べて特別な感じがする。
他の山々には高山植物が結構咲いていたのだが、十勝岳には殆ど植物が生えていない。
火山灰の殺伐とした光景は、まるで月面を連想するような風景だ。
十勝岳最後の登りは火山灰のふかふかの急坂に始まり山頂手前で溶岩石のガレ場となるが、
ふかふかの所は何度も足場が崩れていきなかなか登れない。
岩場も見上げるような急勾配に一気に体力を消耗するが山頂が見えるのでがんばれる。
山頂の風が心地よい。景色も良い。
休憩しながら写真撮りまくり。富良野方面は雲海に隠れているけど富良野岳、美瑛岳を望み、トムラウシ岳を遠望して満足。
![]() 下山は当然急な下り坂。しかも足場が悪い。下りは、足の関節に負担がかかるし慎重になる。 下山中一度ひやっとした事があったが何とか無事に下山。 駐車場で観光客を横目に着替えを済ませて出発。
そろそろ北海道を南下して東北に向かいたいと考えていたので、富良野に寄った後、R237で日高町に向かう。
日高町の道の駅に着いたのは15時頃。
時間的にキャンプ場を考える時間だ。このまま無理して支笏湖まで一気に行こうとかも思ったりもした。
しかし、道の駅で会ったXJR1300
に乗る吉村氏と結構話が弾み、
移動するのも億劫になってきたので今晩のキャンプ場はすぐそこの沙流川キャンプ場(400円)にした。
このキャンプ場は98年にも利用したので勝手がわかるし、温泉やスーパーが近いので便利。
2人でキャンプ場に行くと、かなりのファミキャンで溢れていたが、なんとか良い場所を見つけてテント設営。
しかし、テント設営が終わろうとした時、ポツポツと雨が降り出した。すぐに木の下にテントを移動して雨をしのぐ。
幸い、雨は非常に弱く、パラッと降ったかと思うとすぐ止んでしまうのでタイミングをみて、キャンプ場横の温泉に浸かる。
温泉から出ても天候ははっきりしない。
テントに戻って、夕食の買出しに行く。
買出しの際も雨が降ったりしていたが気にせず道の駅横のスーパーに向かう。
昨晩からパラパラ降ったり止んだりはっきりしない天気だった。
今朝も、雲が依然として低く垂れ込めといるが今の所雨は降っていない。
ラジオの天気予報によれば今日からは天候が良いと言っているのを心の拠り所に出発の準備を進める。
吉村氏と写真を撮った後、出発。
道南を目指してR274を千歳方面に進める。
千歳市に入ると雨は本降りになり気が滅入ってしまった。
こうなってはただ走るだけである。
道道16で支笏湖を目指して走る。
メットのシールドがやけに曇って視界不良。不快感全開です。
しかし、支笏湖手前辺りから雨はとりあえず止んだので一安心。
支笏湖には寄らず、R276で美笛峠を越えた。
「トンネルを越えたらそこは〜」と言うセリフを良く聞くが、まさしくその通りだった。
道の駅フォーレスト276大滝で休憩。
濡れた合羽を乾かし、軽く食事を摂り、気分を新たに出発する。
ここからなら有珠山方面にも行けるが火山活動による通行止めの道路情報などが出ていたので留寿都方面に向かう。
ニセコからR5で黒松内に向かい、道道265→道道9→道道523で日本海側にでる。
道道523の峠付近には「島牧ウインドファーム」と言う風力発電のプロペラ?が6本そびえており、それが非常にかっこよかった。
迫力満点だ。
多分どのガイドにも載っていないと思うような穴場を見つけた気分。満足満足。
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R229を走り、道の駅よってけ!島牧にて休憩。
食堂を覗くと、うに150円,ホタテ・カキ100円で売っている。
しかも水槽?の中でまだ生きている。
お腹を満たした後は温泉を目指す。
R229をひたすら走り、熊石町の平田内温泉(熊の湯)に向かった。
熊の湯は、道のどんずまりにあり、岩の湯船に温泉が流れ込んでいる。
先客は1名。早速温泉に浸かる。湯温は丁度良い。
湯船の横に流れる川を眺めながらの一時。極楽ですぅ。
キャンプ場がすぐ近くにあるが、今晩は函館のフェリーターミナルで野宿するつもりなので素通り。
江差に向かう。
函館では、倉庫街を覗いた後、函館山にロープウェイで登り、有名な百万$の夜景を拝む事にした。 かなりのフィルムを振れで失敗させてしまった。くそぉー!。
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夜景を眺めた後はフェリーターミナルに戻り(22時過ぎ)、明日の大間行きフェリーに乗る為に待合室で仮眠。
しかし、明るく、そして暑くてなかなか寝れなかった。
さすがに寝付けない。
ロビーは熱いし明るい。
仕方無く、外に出て、バイクの横で寝る事にした。とはいっても、マットなどは出さずに、地べたに寝転びそのまま就寝。
5時過ぎに起床。
大間行きのフェリーまではまだ時間はたっぷりあるので、6時過ぎに函館の朝市に行く事にした。
フェリーには8時45分に乗船。2等船室で昨晩の睡眠不足も祟って爆睡。北海道を離れた。
大間に10時45分に到着。早速本州最北端 大間崎に向かう。
大間崎で何枚か写真を撮った後、出発。
目的地は、R279沿いに点在する大間鉄道(未成線)跡の探索と、2001年廃線になる下北交通(下北〜大畑)の見学。
大間鉄道廃線跡は、国道沿いから幾つも確認でき、しかもコンクリート製のアーチ橋は圧巻であった。
戦前〜戦中の代物なのにかなりの保存状態で残っているのに驚いた。
それにしてもこれだけのものを作っておきながら結局一度も鉄道が通る事が無かったのだから勿体無い。
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下北交通大畑駅は本州最北端の駅でもある。
雑誌で2001年5月に廃線となるとの情報を入手したので訪れたのだった。
駅前は小さいながらも町があり、北海道のローカル線の駅よりもずいぶん活気もあるように感じられたのだが、廃線は免れないらしい。
丁度、下北から電車が来たので入場券を購入してホームに入り、写真撮影。
あと1年弱の運命、最後の夏の風景を収めた。
次に向かうは下北交通のもう一方の下北駅(本州最北端のJR駅でもある)
R279を南下、野辺地からはR4でさらに南下する。
暫く南下すると、一時レールバスで有名になった南部縦貫鉄道の廃線(休止線?)跡がちらちらと覗けるようになった。
事前情報を持っていない廃線跡だったので、走りながらの傍観であったが途中、天間林駅跡と営農大学校前駅跡を探索した。
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七戸でR394で十和田湖方面に進み、十和田温泉郷でR103で酸ヶ湯キャンプ場に向かった。
酸ヶ湯キャンプ場は酸ヶ湯温泉のすぐそば。キャンプ場は315円で許せるのだが、駐車場から設営場所まで少し離れているし、
平地が殆ど無くて設営場所を決めるのに非常に苦労させられた。あまり良い印象ではなかった。
テント設営後は温泉だ。ただし、酸ヶ湯温泉は去年入っているし、あまり良い印象ではなかったので、
他の温泉を目指す事にした。そこは・・・、猿倉温泉。地図によれば白濁湯で湯量豊富、しかも近い。
早速向かう。
猿倉温泉(500円)はとても綺麗で、お湯も非常に気持ち良く、宿の方の対応も非常に好感が持てて、行って正解だった。
温泉を堪能した後、キャンプ場に戻り、夕食を作って、明日の八甲田山登頂に向けて軽く作戦を練って早々に就寝。
テント設営場所から駐車場まで荷物をねこ(一輪車)で何往復もしなくてはならないので、必然的に出発は遅れた。
それでも7時半過ぎには出発。今日も眩しい日差しと暑さだ。
登山口の八甲田ロープウェイ乗り場にはすぐに到着。
先客はファミリー1組のみ。これならすぐにも乗れるなと思った。
しかし、ロープウェイの時刻表を見て愕然とする。
なんと始発が9時ではないか。まだ1時間以上あるではないか。
先日の旭岳のロープウェイは6時が始発なのにこっちは悠長だなぁっと、もはや諦め。
あまりにも暇なので今朝急いで出来なかった、シュラフ、エアマットの日干しをして時間をつぶす。
後はガイドブックを見て登山ルートのおさらいを済ませ、下山後の行き先を考えた。
9時になりロープウェイで山頂公園駅に降り立ち、登山開始。
赤倉岳山頂は簡単な標があるだけの素っ気無いものだったが、何故か気に入った。
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続いて井戸岳。ここの標は真新しい金属プレートがあるので山頂とわかるが、標が無ければ山頂とはとても思えないものだった。
そして八甲田山大岳に登るべく足を進める。
とっても立派な大岳非難小屋を過ぎると一気に駆け登る急斜面。
急斜面を一気に登ると開けた山頂に到着。
さて、山頂の標で写真を撮ろうとしたが、初老の先客がそこから全然動かず、離れるのをひたすら待っていたが、
事もあろうか飯まで食べ始めたので、全然写真が撮れなくてはっきり言って頭に来た。
他の登山者も写真を撮りたくても撮れなくて不満気。
折角の楽しい登山に水を差された。
まったく、他人を気にすることなく居座り続けた初老の夫婦のせいで、1時間も山頂に留まる事になろうとは・・・。
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邪魔者がやっといなくなったのでさっさと写真を撮って下山開始。
非難小屋まで戻った後は、来る時とは別のルート(非難小屋→上毛無岱→田茂萢)で進む。
さすがに上毛無岱→田茂萢はメインルートとは外れているので誰ともすれ違う事が無かった。
登山道も、少し荒れた感じがした。 汗だくになりながら山頂公園駅に着いたのは12時45分頃。 ロープウェイで駐車場に戻り、荷物を整理して出発。
R103で南下して奥入瀬渓流に向かう。
奥入瀬渓流は92年(FZ250
)に来て以来なので本当に久し振り。
めぼしい所で停まっては写真を撮りながら十和田湖を目指す。
銚子大滝で写真を撮った後は、明日、龍泉洞を見学したいと考えていたので岩泉に向かう。
R454で迷ヶ平を過ぎて、県道216→県道217でR104に出て、R4に合流、
個人的に思い出深い金田一温泉からR395へと進んでいった。
R395に入ってからは急激に雲行きが怪しくなった。
特にこれから向かう南東方面は怪しさ大爆発!な状態である。
猿越峠を過ぎた辺りでは、パラッと雨まで降った。
幸い、すぐにやんだが気が重くなっていくのがわかる。
観音林からはR340で南下。
九戸辺りからムシッとする湿気と共に、路面が濡れ始めた。所々に水溜りも出来ている。
どうやら夕立の後みたいだ。
岩泉でR455にスイッチ、岩泉駅に向かった。
JR岩泉線は、常に廃線の噂に上がる路線。
それ故、行ける内に見てみようと思ったのだ。
廃線の噂がうなずけるように、駅には「乗って守ろうみんなの岩泉線」の看板が大々的にあった。
駅は一応大きいが、やはり何処となく寂れた感じがした。
岩泉駅を後にして、龍泉洞青少年旅行村に向かった。
17時20分頃にキャンプ場に到着。低料金(310円)でキャンプサイトもなかなか良い。
バイク乗り入れできないのが残念だが、まぁ合格です。
テント設営後、龍泉洞温泉(500円)に入ってから駅前まで行って食料を調達、キャンプ場に戻った。
キャンプ場には日本一周中のチャリダーがいたので一緒に食事をする事にした。
さすがに北海道とは違い、ライダー・チャリダーが少ないので、キャンプ場で会えると思わず嬉しくなってしまう。
今日は快晴だ。
ただ、テントにはたっぷりと夜露で濡れてしまったので乾かすのに時間がかかる。
それでも、まず今日向かう龍泉洞は目と鼻の先。しかも8時30分から入場できると聞いていたので、たっぷりと時間があった。
8時15分にキャンプ場を出発。すぐに龍泉洞に到着。
入場料1000円はかなり高いと感じながらも、貴重な機会なので早速払って龍泉洞へ。
中はとても涼しく、Tシャツ姿としては少し肌寒く感じた。
それでも外の暑さを考えたら、ここは天国。
しかも龍泉洞の透き通った水が素晴らしい。地底湖は何処までも澄みきって吸い込まれそうでした。
もぅ、夢中で写真を撮りました。
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そして・・・、
龍泉洞には本洞?と新洞があって、1000円の入場券で両方見学できる。
龍泉洞を堪能して後、新洞に向かった。
カメラを壊してしまった事が頭の中をぐるぐるしてもう新洞見学なんて目に入らない。
カメラを壊してしまった事をひたすら悔やんでいた。
駐車場に戻り龍泉洞を後にするも、頭の中はカメラの事ばかりで集中できない。
R455で小本に出てR45で南下、真崎に寄る。
カメラが気になってとりあえずシャッターを押してみる。
転倒の衝撃によるものか、シャッターが降りたり降りなかったり。
それでも割れたフィルター破片を取り去る事によって何とか写真を撮る事が出来そうだと判断できたので
少し気持ちが落ち着いてきた。
真崎を後にして宮古で浄土ヶ浜を軽く見学(たんなる海水浴場でがっかり)してから次の目的地「本州最東端 トドヶ崎」に向かった。
今までの登山と違って、UP&DOWNのあまり無い今回の行程はかなり楽なものであった。
それでも1時間程はかかる。
また、ここは他の突端とは違い、交通の便が悪いのかマイナーなのか、途中で人とすれ違う事が1度も無かった寂しい行程であった。
1時間近く過ぎてようやく突端に到着。
さすがに突端には釣り人と観光客らしき人が数人いてひとまずほっとした。
立派な灯台が目に入ったが、まずは「本州最東端の碑」に向かい感慨深く写真を撮った。
何枚か撮った後、周辺を散策、最後に灯台を見学して戻る事にした。
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姉吉に戻り、明日登山を考えている早池峰山方面に向かう。
R45で大槌まで行き、そこから県道26号で川井に向かう。
大槌までは非常に良い天気だったのだが、県道に入ってから急速に雲行きが怪しくなり、
道が夕立の後を連想させる濡れ方をしていた。空もそんな感じ。
しかもこれから向かう土坂峠付近はまだ降っていそうな雰囲気。気が滅入りながらも進む。
道には水溜りが、そして夕立後の霧みたいのが高度を上げる度に濃密になってきた。
峠は雨が上がったばかりといわんばかりの状況だった。
さらに峠を越えると霧が凄くて視界不良の状態になった。
慎重に進んで、R340と合流。一旦北上し、7〜8km進んで左折、県道25号で小田越に向かう。
この道に入ると天候は益々悪くなり、小雨交じりになる。
脳裏では今晩のキャンプの事が気になった。
雨を避けてバンガローでも借りようと考えていた。
合羽を着るべきか考えながらも着ないままダイマグラキャンプ場まで来た。
丁度管理人が居たので、キャンプ場の利用料金を聞くと、なんと無料との事。
かなり心が揺れたが本当は登山口すぐの笠詰キャンプ場まで行きたかったので一旦お断りしてさらに進んだ。
しかし、ダイマグラを過ぎてすぐに雨が降り始めてしまったので、急遽Uターンしてダイマグラに戻り、
キャンプをする事にした。
もう一度キャンプ場に戻り、管理人にキャンプする旨を伝えた。
その際、目に入ったのがキャンプ場内にあった常設テント。
雨中のテント設営は御免なので、管理人に常設テントを利用出来るか尋ねると、なんと無料だと言うではないか。
そうなれば常設テントを使うでしょう。
夕食後に降り出した雨は土砂降り。
改めてこの常設テントを使えた事をラッキーに思った。
明日の出発でもテントを乾かしたりする手間もかからず、すぐに出発できるし。
本当に運が良いと思った。
そして、天気予報は明日は晴れるとの事なので、天気予報を信じ、就寝。
二重のテント内はまだかなり薄暗く外の状況はわからないが少なくとも雨は降っていない。
時計を見ればまだ5時過ぎ。
目をこすりながらテントを出ると・・・、見事な快晴。
昨日の雨が嘘のよう。そして昨日の雨によって空気が澄んでおり素晴らしい天気だ。
濡れたTDMを雑巾で拭い、自身も身支度をてきぱきとこなし、キャンプ場に感謝の気持を持ちながら6時15分に出発。
小田越まで途中2km程未舗装道があったが整備はされていたので楽に走破できた。
小田越には6時35分に到着。ここには駐車場は無く駐車禁止、悪いとは思いながらも路肩にTDMを停め、登山を開始する。
山頂までほとんど急坂を登り続ける感じの登山道なので体力の消耗が激しい。
また、途中、山肌は蛇紋岩で覆われているのだが、この石がなんともつるつるしていて滑りやすい。
何度も滑ってヒヤリとさせられた。
ガイドブックに2時間半かかると記された所を1時間半ほどで登りきり登頂に成功。
多少所々に霧みたいのがかかっていたが景色は360度見渡せる。良い景色だ。
誰かは知らないが、やたらと周囲の山を差しては「あれが○○山」等とレクチャーしてくれる。
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無断駐車したTDMが少し気になったので、早めに下山する事にした。
滑りやすい蛇紋岩の下りは登りより慎重に下り、なんとか無事に下山。
TDMを停めている所にはベンチがあり、そこでこれから登るというパーティの方々と話をしてから荷物をまとめた。
そして出発の時であった。花巻に向かおうと路肩からUターンしている時、暖気が不十分だったのかエンストしてしまった。
そして、傾いたTDMを支えるすべなくゆっくりをTDMが立ちこけに近い状態で倒れた。
荷物満載のTDMを引き起こすのは大変だったが何とか引き起こす事が出来た。
路上には、冷却水がこぼれ、ガソリンも少々、そして砕け散ったウインカー。
ウインカーは予備を持ってきていたので交換。
後、転倒時にパニアケースに傷が出来、さらにパニアのステーが少々変形したみたいなので、無理矢理治して応急処置を施した。
2日間立て続けの不幸に落ち込みながらも県道25号を進ませ、落合で県道43号、大迫でR396→県道102→県道214でR4に合流。
花巻駅に向かう。
花巻駅に観光案内所があったので聞いてみると、丁度イベントをやっているらしくチラシがあって、場所もすぐにわかった。
馬づら電車は普段は車両内に入れないのだが、「公開イベント」が行われていたので、車両内に入ることが出来た。
しかも見に来ている人はJr.だけだったので、たっぷり堪能できた。
会場では、当時の写真の展示も行われていたので、とても得をした気分。
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さて、これから向かうは、明日出来たらいいなぁと考えている月山登山を少し含みながらの南下。
R4を南下、平泉で県道31→R342→県道49→県道42→R457で栗駒に向かい、
途中、くりはら田園鉄道の細倉マインパーク前駅を覗いてR47まで走り、鳴子峡方面に向かった。
R47を走り出し少しして急に雨が降り出した。雲行きは怪しかったがいきなりの降りだった。
合羽に着替える為に適当な場所を見つけるにも雨が激しく降ってくるので気ばかりが焦っていたが、
運良くドライブインみたいのがあったので、そこに飛び込む。
土砂降りだった為、暫く雨宿りすることにして、食堂で遅い昼食を取ることとした。
食事をしながら地図を眺め今後のルートを検索し、雨が止むのを願った。
R47で、中山峠を越えた頃には雨は止んでいたが暫くは合羽が必要になりそうな雲行きなのでそのまま進む。
明神で県道28号で入る。そして、山刀伐峠は旧道を走る事にした。
峠には立派過ぎる休憩所と碑が建っており少し興ざめ。
それでも写真を撮って、「さぁ出発!」と思った瞬間、急に土砂降りになり、
走り出すと、視界不良でトロトロ運転を強いられて峠を下っていった。
この土砂降りは市野々付近まで来ると嘘のように止んでしまった。
この後は、以前から行ってみたかった銀山温泉に向けて進んでいくが雨は全く降らなかった。
銀山温泉に着いたのは16時半前位。
合羽を着たまま、温泉街を散策した。本当は温泉に入りたかったが、合羽を着たり脱いだりするのが面倒なのと、今晩のキャンプ場の事等を考えると時間が全然無いので諦める事にして銀山温泉を後にした。
県道29号で東根まで行き、そこからR287で寒河江、そして月山麓に向かった。
寒河江で夕食を買い込み、R112で一路月山登山口近くの志津キャンプ場に向かう。
思いのほか時間がかかって、18時半にキャンプ場に到着。
キャンプ場の施設はオートキャンプ場より立派なのにもかかわらず無料なのでとっても得した気分。
お勧めのキャンプ場です。
さて、受付の月山荘のお風呂(400円)は入浴受付が19時迄なので、
速攻でテントを設営してなんとか19時直前に受付を済ませて入ることが出来た。
お風呂で体を休めた後はテントに戻って夕食の支度。
炊事場も綺麗で明るいので非常に気持良い。
それにしても、さすがに標高が高いのか、日が落ちると急激に気温が下がる。
食事を済ませた後、明日の登山の計画を立てた後、就寝。
今日も絶好の登山日和だぁ。
テントに大量の夜露が付いていたのでテントを干すのにかなり時間を要したが8時過ぎにはキャンプ場を出発。
登山の準備を済ませてリフトに向かったのは8時半過ぎ。
まずはリフトで一気に標高を稼ぎ1500mまで行く。
リフト上駅に付き、月山を望むと所々に残雪が残っている。
さすがについ先週までスキーが行われていただけの事はあった。
一応スキーの営業は終わっているが、それでも残雪の多い所では、かなりの人がスキーやボードを楽しんでいたのは驚いた。
当然登山道も所々に雪渓があり、羅臼岳以来の雪渓越えだったが、さすがに羅臼岳と比べると非常に楽であり、
行程に影響を及ぼすものではなかった。
登山道は雪渓があると思えば、一面緑に覆われ、高山植物が咲き乱れている所もあり、目を楽しませてくれるし心和む。
登山道も一部を除き傾斜は緩く、気軽に登れる感じ。
さて、月山神社に着いて困った事が。
月山神社本宮内に行く為には、参拝料500円がいるのだ。
しかも、本宮内は撮影禁止ときたもんだ。
丁度本宮に入った時、出羽三山行脚の団体が居たのでに紛れ込んで一緒に参拝を済ませた。
参拝の帰りにはお神酒を頂き、
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それにしても本宮内で写真が撮れなかったので、神社前で撮ったのだが、標高が載ってないし、三角点も無い。
かなり不満だったので、少し下の月山頂上小屋前の標高の記してある看板を慰め程度に撮った。
帰りのルートは、牛首から柴灯森を越え、姥ヶ岳を経てリフトに至るルートを取った。
ほぼ峰伝いに進むルートは高山植物の宝庫。
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蒼空と萌緑と鮮やかな花々が眼の保養になる。そよ風もなんとも心地良い。
もちろん足取りも軽い。
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姥ヶ岳山頂からリフト上駅まで雪渓を下ると、そろそろ月山ともお別れ。
振り返ると山頂付近が雲に覆われている。
こうなると、ちょっとした時間差で晴れの山頂を体験できた事を感謝せずにはいられない。
今回のツーリング最後の登山がここに完結した。
駐車場まで戻り、駐車場横の更衣室で着替えていよいよ帰路につく。
寒河江ダムから県道27号を下り根子から地蔵峠・ぶな峠方面の道に進む。
途中、古寺鉱泉に惹かれたが、ダートだったので断念。
ぶな峠は道が崩落して通行止め。その迂回路は林道だった。
折角先程ダートを避けたのに結局ダートを走らされてしまった。
しかもこの林道は結構勾配がきつく、石ころもでかい。
汗だくになりがらのトロトロ運転。一気に疲労困憊。まったくぅ(怒)。
朝日町から県道9号で暫く南下してR287に移る。
昼食に地図に記載されていたあゆ料理の店で済ませてさらに進む。
今泉でR113に移り、高畠方面に進む。
まずは、山形県立うきたむ風土記の丘考古資料館(200円)に入館する。
Jr.は結構郷土資料館とか好きなんだけど、いつ訪れても中は閑散としている。
今回も見学者はJr.1人だけ。
まぁ、その分他人を気にせず見学できるけどね。
次は安久津八幡神宮の横にある高畠町郷土資料館(100円)。
こちらも見学者はJr.1人。
こちらのメインはなんと言っても昭和49年廃線の高畠線の資料。
資料館の一角に所狭しと詰め込んだ資料の数々。もぅ、満足。
資料館2つをハシゴして資料館を後にしたのは16時を過ぎた頃だった。
後は、土産を買ってちょっと温泉にでも入って夜を走り抜けるだけだ。
白布温泉で土産をまとめて買い込み、今年焼失してしまったが日帰り入浴は営業している東屋で入浴した。
時間が時間なので入浴客は殆ど無くゆっくり入り、入浴後は仮の休憩室でくつろいでの出発となった。
白布温泉から会津方面に抜けるのにスカイバレーを利用する。
今回のツーリングで初めての有料道路だ。
料金所でお金を払おうとすると、
桧原湖につく頃には暗闇が覆っていた。
ここからは景色の無い暗闇の走行となった。
案の定磐梯ゴールドラインは無料になっていた。
交通量も皆無の状態で走り抜けていった。
そしてコーナーを幾つも越えて麓にたどり着いたときの町の灯りには本当にほっとさせられた。
この後本当は田島方面に向かおうとも思ったけどなんか遠そうなんで方向を変え、郡山→いわきに抜けるルートを取った。
R49を走り続け、途中給油とコンビニ休憩を挟んでいわきに着いたのは22時過ぎ。
でもここまでくれば後はR6を南下していけば帰れる。
今回のロングツーリングも思いの外、天候に恵まれて非常に嬉しい。 しかも、2週間で日本百名山の内、7名山を登れたなんてビックリ。充実したツーリングとなった。 しかし、龍泉洞でカメラをぶっ壊してしまったのと、早池峰で数年振りにTDMを立ちコケさせたのは非常に悔いが残ってしまった。
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