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昭和38(1963)年5月25日～26日

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p.34　「日大の工学部に入学」: 広瀬正も日大の工学部（建築学科）の出身。

p.35　「ある電機会社」: 当時その会社は、町工場に毛のはえた程度のちっぽけな会社だったが、テープ・レコーダーとトランジスタ・ラジオの製作が当たって、大発展ということから、現在のソニー(当時は東京通信工業)であると伺える。

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p.62　「コールド・スリープ」: 現在でもいわゆる「人工冬眠」は実現していないが、死亡後の遺体を冷凍保存して将来の医療技術の進歩を待つためのサービスは実在する。

p.64　「フォードの30年」: おそらくフォードのモデルA。

p.74　「味の素KKのDDT」: DDTは、シラミなどの駆除のために一般的に使われていた殺虫剤。現在は、発癌性があるとされており使用禁止となっている。

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p.85　「花柳章太郎」: 戦前・戦後の新派を代表する女形役者。(cf. 花柳章太郎 - Wikipedia)

p.90　「ベルクソン」: アンリ・ベルクソン。フランスの哲学者。1941(昭和16)年1月4日没。(cf. アンリ・ベルクソン - Wikipedia)

p.90　「パデレフスキー」: イグナツィ・パデレフスキ。ポーランドのピアニスト・作曲家・政治家・外交官。1941(昭和16)年6月29日没。(cf. イグナツィ・パデレフスキ - Wikipedia)

p.92　「スミス氏都へ行く」: 原題：Mr. Smith Goes to Washington。日本公開は1941(昭和16)年10月9日。(cf.　スミス都へ行く - Wikipedia)
: 戦前最後のアメリカ映画。

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p.94 「大鵬」: 第48代横綱。ライバルといわれた柏戸とともに「柏鵬（はくほう）時代」と呼ばれる大相撲の黄金期を築いた。(cf. 大鵬幸喜 - Wikipedia)

p.94　「ディアナ・ダービン」: 1930から40年代のハリウッド映画で活躍した、カナダ人の女優・歌手。(cf. ディアナ・ダービン - Wikipedia)

p.95　「双葉山」: 第35代横綱。1945(昭和20)年に現役引退。1957(昭和32)年に相撲協会理事長に就任。(cf. 双葉山定次 - Wikipedia)

p.95　「玉錦」: 第32代横綱。1938(昭和13)年没。(cf. 玉錦三右エ門 - Wikipedia)

p.95　「若秩父」: 若秩父高明。最高位は関脇の元力士。大量の塩を攫み高々と撒くしぐさが有名で人気もあり時に塩をほんの僅かしか撒かない出羽錦との対戦では両者が比較されていた。(cf. 若秩父髙明 - Wikipedia)

p.102　「IBM」: 大ヒットとなった System/360 の発売は1964年なので、その前。おそらく IBM1401 あたり。

p.103　「ウェルズ」: H.G.ウェルズ。この本を読むくらいの人であれば、説明不要であると思うが、SF小説「タイム・マシン」の著者。(cf. ハーバート・ジョージ・ウェルズ - Wikipedia)

p.103　「世界文化史大系」: 「学生時代に買った岩波新書」とあるが、新書になったのは「世界文化史概観」のようだ。

　このウエルズの文化史大系が、よりまとまりよく整えられて「世界文化史概観」（長谷部文雄訳上下二冊岩波新書）となって発行されている。この概観は初め一九二二年に現れ、次いで一九三四年に改訂版が出た。ウエルズは大系を五分の一ほどに圧縮し、内容も殆ど全部かき直した。それはそうであったろう。一九二二年から後の十年間こそ今日の世界史の大動揺がその底に熟しつつあった深刻な時代であったのであるから。

: ( 宮本百合子世代の価値 ――世界と日本の文化史の知識―― より)

Amazon.co.jp：世界文化史概観〈上巻〉 (1939年) (岩波新書〈第27〉): H.G.ウェルズ, 長谷部文雄: 本

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p.104　「二、三年前に封切られた映画に『タイム・マシン』というのがあった」: 1959年、アメリカ映画。邦題は「八十万年後の世界へ　タイム・マシン」。2002年にもリメイクされている。

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p.113　「開発中のカラーブラウン管」: 浜田俊夫の勤務先がソニーであるとすれば、普通に考えればトリニトロン管のことを指していると思われる。ソニーのトリニトロンの発表は1968(昭和43)年。あるいは、1964年発表のクロマトロン管の可能性もあり。(cf. Sony Japan｜Sony History　第1部　第15章　個人的な理由)

p.111　「スバル360」: 富士重工業が開発した軽自動車。(cf. スバル・360 - Wikipedia)

p.111　「フォルクスワーゲン」: 当初、ヒトラーはこの車を「フォルクスワーゲン（国民車）」と称していたが、最終的に1938年に、「KdF-Wagen（歓喜力行団の車）」と命名した。(cf. フォルクスワーゲン - Wikipedia)

p.112　「オリンピック」「ほんとうは、昭和十五年に開催する予定だった」: 1940年9月21日から10月6日にかけて開催される予定であった。日中戦争の影響により開催権を返上したため開催はされなかった。(cf. 東京オリンピック (1940年) - Wikipedia)

p.112　「紀元二千六百年で、万国博覧会も開催される予定だった」: 1940年（昭和15年）に日本の東京市（当時）で開催予定であった国際博覧会である。しかし、日中戦争の激化にともなう資材の欠乏など諸般の事情により中止された。(cf. 紀元2600年記念日本万国博覧会 - Wikipedia)

p.113　「こんど万国博が開催されるとしても、そのキップは使えないと思うよ」: 特例として、その後開催された国際博覧会でも利用できるような措置がとられた。マイナス・ゼロが書かれたのは昭和45(1970)年なので、この事実を知りながらわざとこのような会話を入れたと考えられる。紀元2600年記念日本万国博覧会 - Wikipediaより

当博覧会の前売り券が10円で販売されており、大量に市中に残されていた。そのため特例で1970年に大阪府で開催された日本万国博覧会および2005年に愛知県で開催された2005年日本国際博覧会（愛・地球博）で使用可能であった。なお日本万国博覧会では約3000枚、2005年日本国際博覧会では約90枚使われたという。

p.113　「東京タワー」: 東京タワーができたのは昭和33(1958)年。

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