マルコビッチの穴/Being John Malkovich

メルローズ

まずは昨日行けなかった駅前のジュンク堂へ.なにを買ったかというと北村薫で す.後輩に「なんか面白いのな〜い?」と聞いたら薦められたので,最初は「覆 面作家シリーズ」を読みました.これが結構読みやすい.それでデビュー作から のシリーズを読みはじめたらこれがまたいい感じ.ハマりそうです.いや,既にはま りつつあるのかも.

ミステリなんだけど,まるで純文学でも読んでるかのような雰囲気.豊かな心情 描写,さわやかな読後感.なぜだろうと考えたら,そう,人が死なないんです. 謎というのはありふれた日常の中の些細な出来事.そして20歳の主人公「私」は 着実に成長している.今日買った作品がシリーズ最高と言われているらしい. 頼むから今後も期待を裏切るんじゃないぞ.

あ,ついでに香川出身の某K先輩が啓蒙している「恐るべきさぬきうどん」が文 庫になっていたので,買ってしまいました.

さて,原付で広瀬通りへ.地下駐輪場に止めて東映ビル6階へ.着いたのは15分 前.まだ前の回が終ってませんでした.で,終ったらその某K先輩がでてくるで はあーりませんか.さっき買った本のことを教えてやると「おおー!文庫になっ たんかー!」と言っておりました.

で,「マルコビッチ」.主人公クレイグは人形使い.テクニックはあるのだけれ ど,発表の機会がない.新聞広告で見付けた会社に就職するが,その会社は7と 1/2階にあるという変な会社.ある日,書類棚の裏に落したファイルを拾おうと して小さなドアをみつける.中に入ってみるとなんとそこはジョン・マルコビッ チの脳とつながっているのであった.

設定もアイデアも奇想天外.しかし,この話の真のテーマは,人間のとても深い 部分を扱っているのです.エンド・タイトルのビョークの曲がもの悲しさを一層 引き立てています.

情感溢れる操り人形の動きに注目.ちなみに,有名人が多数出演しているらしい のですが,ブラッド・ピットしかわかりませんでした.あ,チャーリー・シーン は別ですよ.

予告でやってた「グリーン・デスティニー」がちょっと気になります.

アシッド・ハウス/The Acid House

フォーラム1

次は今日もフォーラムへ.21:10のアシッド・ハウスです.9時前には着きました. 本編が始まってすぐ,鍵がないのに気がつきました.原付に付けっぱなしです. この先2時間つけっぱなしというのは流石に危ない.気になりっぱなしというの も気持が悪いので,結局抜けだして取りにいきました.いきなり出て来て外に行っ てしまったので,橋村さんはじめフォーラムのスタッフも「どうしたんだろう?」 と思った事でしょう.よく考えたら一旦外にでたらアウトですよね,普通. 申し訳ありませんでした.見れなかった分は1分弱だったので,話の大筋に は影響なしでした.

さて,「アシッド・ハウス」は「トレインスポッティング」と同じ原作者による 3つの話のオムニバスです.

一本目「The Granton Cause」.ボブ・コイルは全てにおいて中途半端.ある日 神様と出会ってそのことを目の前につきつけられる.しかもそのことに対する罰 を与えられてしまい,とんでもない姿に・・・.3話目につながりますので,主 人公の名前は覚えておいてください.

二本目「A Soft Touch」.お人良しのジョニーは,誰の子どもを孕んだかも分か らない女と結婚してしまう.しかも,上の階に引っ越してきた男に奥さんを寝取 られてしまうが,気が弱くて何も言えず.彼に幸せはやって来るのか?

三本目「The Acid House」.ある日,LSDでラリっていたココは雷に打たれてし まう.同時に雷に打たれた妊婦の胎児と人格が入れ替わってしまい,ココの意識 は赤ん坊の中に.このまま,赤ん坊のまま第二の人生を生きるはめになるのか? 入れ替わってしまった赤ん坊の方は?

作品中に使われている歌の歌詞と映像がシンクロしてます.決してこの作品のた めに書き下ろされたわけではないと思うので,その逆なのでしょう.

最近のイギリス映画は勢いがあります.「Human Traffic」も楽しみですね.

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