今日はもともと「NO FUTURE」を見に行こうと思っていたのです.もちろん最終 回.今日は23:20からの回があるのです.
それまでいろいろ作業してようと思ったのですが,意外と早く終ってしまい9時 前に一段落.さて,これならもう一本いけるかと思いフォーラムへ.結構混んで ます.
実は今日は土曜日ですから,初日の作品が多いんですよね.9時台で,かつ次の も見れる時間の作品は「愛のコリーダ2000」と「最愛の夏」.どちらも今日が初 日.で,どちらが混んでいるかを聞く.その結果「愛のコリーダ2000」の方が混 んでるらしいので,「最愛の夏」にする.そう,私の基準は混まない方なのです. 番号は5番でした.
去年の東京国際映画祭のグランプリだそうです.目が不自由な両親,知的障害を 持つ弟.大学に通うカンイが帰省したひと夏の出来事.17歳の少女に降り掛かる さまざまな出来事.淡い恋,そして逃れることのできない現実. 登場人物たちにまつわる断片的なシーンの繋ぎあわせで話は進みます.
しかし,私にはちょっと辛かった.特別な説明はなく,淡々と話は進みます.見 てれば段々と状況が分かってくるわけですが,あまりにも淡々としすぎて,眠く なってきてしまった.実際,後ろに座っていた人からは寝息が・・・.
結局のところ,この話の中で描かれてることは特別なことではなく(まあ,境遇 は多少特別ですが),彼女の中では日常に起こりうる出来事ということなのです. 思春期まっただ中での彼女の素直さが一番印象に残ってます.
さて,一回眠くなるとヤバイのですが,引続き「NO FUTURE」.その前にブラッ クコーヒーで気付けをしておきます.
23:20開始,終了予定は1:00過ぎになるにもかかわらず,10人弱います.日曜最 終と同じくらいです.「カル」も同じ時間帯に上映していることを考えると,入っ ていたと言えるでしょう.
伝説のロックバンド,いやパンクバンド,セックス・ピストルズの歴史を振り返 るドキュメンタリー.でも,普通のドキュメンタリーとはちょっと違った印象で す.
いわゆるライブ・フィルムでは決してない.歴史を振り返ってメンバーに話を聞 くという点では,「イヤー・オブ・ホース」と同じ趣向である.しかし,何かが 決定的に違う.直接のインタビューシーンが少ないからなのか,シド・ヴィシャ スが既に亡くなっているからなのか,当時の世相シーンと関係したシーンが多い からなのか,本当のところはよくわかりません.
2年とちょっとしか存在しなかった「セックス・ピストルズ」というバンドを既 に終了したものとして振り返っているからなのか,冷めたというか,冷静な感想 が多く,悪くいえばあまりにも懐古的な印象. でも,今まで見たバンドのドキュメンタリーとしては一番良かった.
以前「シド・アンド・ナンシー」を見てるわけですが,そちらでの印象は ピストルズ=シドのパフォーマンスという印象が強かったのですが,実はシドは 一番最後にバンドに参加したんですね.ちょっと意外.
世界のパンクムーヴメントを語る上では,決して欠くことのできないピストルズ なわけですが,パンクってなんか音楽よりもキャラクターのイメージか強いです よね.日本のパンクバンドも然り.有頂天のケラとか(これまた古い).