世間ではクリスマスイブということらしいです．
今年の正月映画の中でも話題作．邦画にしては久々に注目を集めた「バトルロワ イヤル」です．先週公開でしたが，初日はかなりの混雑だったようです．
もともと原作の時から問題作とは呼ばれて注目されていましたが，映画化にあ たってまず暴力シーンで初のR指定を受けたということ，さらに国会でも内容 の過激さが取り上げられたということで，より一層の注目を浴びてしまいました．
製作者サイドからみたら思いがけないいい宣伝になったと思います． 日本の映画業界にしても，特に東宝以外ということでは，久々の動員を記録する のではないでしょうか？東映の昨年の正月映画ってなんでしたっけ？「ナイル」 はこけてたし，「ブレア・ウィッチ」にはだまされたし．東映はまだ「鉄道員」 がありましたけどね．頑張れ，松竹！
まあ，そんなわけでまだまだ混むだろうと予想して，行くなら朝一番ということ でいってまいりました，9:50の回．9:30には着いたのですが，既にかなりの人が います．なんか高校生らしき人が多いです．男女比は半々くらい．主演が藤原竜 也と前田亜季だから，まあ当然といえば当然かもしれません．
あ，そうそう，ここも椅子が新しくなった，というか表装が張りかえられたよう な気がします．以前はところどころ擦り切れているところがあったのですが，綺 麗になっています．前よりちょっと厚手の生地になりました．色は一緒の緑系で す．
さて，20分待ってやっと予告開始．おっと，珍しくCMがない．いつもならば同じ ビルにある某店のCMがあるのですが，それがなかった．太秦映画村のCMはあいか わらずあります．
で・・・予告が長い．東映はたまに予告が長い時があります．今日も15分以上は ありました．CM見せられるよりは全然いいのですが，予告は10分ぐらいが丁度いいか なぁ，やっぱり．
さあ，はじまりました．東映お決まりの波のバックに予告と同じ音楽が流れます． BR法が制定されるに至った経緯が文字で説明される．興奮しながら生存者を伝え る報道陣の画．そして，原作の装丁と同じロゴで「BATTLE ROYALE」．掴みはオッ ケーです． あとはもう，生き残るためのサバイバル．最後の一人だけが生還できる．昨日の 友は今日の敵．信じていいのか？疑心暗鬼．
うーん，結構面白いじゃあないですか．期待を持たされると，肩透かしを食わさ れることの方が(経験的に)多いのですが，まずまずです．
た・だ，メインのキャラがいると，「こいつが最後に生き残るんだろうなぁ」と 勘ぐった見方をしてしまうのです．原作は読んでないのですが，原作もこういう 設定がしてあるんですかね？誰が死ぬのか分からない，並列に話が進むという状 況の方がもっと面白いと思うんですが．どうせみんな最初は同じ状況にあるんだ から．とはいうものの，映画じゃそれは難しいというのは分かります．
メインの藤原竜也と前田亜季の他にも有名なところが結構います．教師キタノに ビートたけし．北野武ではなく，ビートたけしです．作中画は北野武．生徒役に は「死国」の栗山千明，CM「ポンズダブルホワイト」の柴咲コウ，山本太郎に安 藤政信．なんか中学生の設定のわりには出演者の年齢層が高い．
他にもクレジットみてて思ったのは，前田亜季のお姉さん，前田愛も声だけ出演 してます．解説ビデオのおねーちゃんは宮村優子だし．スチールの原田大三郎っ てCGの原田大三郎と同一人物？
いろいろと騒がれはしましたが，それらの多くの理由は「中学生が殺しあいをす る」ということだったと思うんですね．でも，それなら大人だったらいいのか？ と考えてしまうのです．大人の殺しあいの映画というのはこれまでもあるわけで して，それらは特別な問題にされなかったのに．
原作者もいってますが，特別に中学生である必然性はなかったということです． おそらく，大人で同じ設定だったらもっとドロドロしてますよ．