終りそうなので今日は「テイラー・オブ・パナマ」.時間を考えると,組み合わ せは「蝶の舌」.初日ですがまあいいでしょう.
夕方からなので,ちょっと早めにでて東大に行ってみる. 旧帝大の人はご存知でしょうが,「七帝戦」(あるいは「七大戦」)というのがあ りまして,今年の主幹は東京大学.私も某部のOBなので,ちょっと覗いてみるこ とにしたのです.
実は東大の本郷キャンパスは初体験.赤門も安田講堂も見たことなかったのです. 半分は観光気分.
どういったらいいのかよく分からないが,とにかく丸ノ内線の本郷三丁目にでる のがいいらしいということなので,目黒線・三田線・丸ノ内線と乗って本郷へ.
丸ノ内線の本郷三丁目到着.しかし,丸ノ内線というのは地下鉄らしくない. 地上にいるのが多いような気がする.
なにはともあれ赤門を目指す.ふむ,遠くからでも大学の所は木々が繁っている のでわかりやすい.さらに,付近の店や建物を見ると「赤門ほげほげ」というの が多く,これまた分かりやすい.
ほーう,これが赤門ですかぁ.確かに赤い.休みということもあってか,脇の扉 が開いているだけ.ここをくぐる.
さて,○道場はここをまっすぐ行ったところにあるはずなのだが・・・, 歩いていたら簡単に見付かる.
本日は男子の試合.既に女子は終っており,優勝をしていたはず. で,男子はということで,張り出されている試合結果を見ると・・・, ほほう,2試合終ってどちらも勝ち.次の試合は30分後. うちの大学の人は見当たらない(^^;
まあ,いても顔が分からないのでしょうがないのではあるが.試合観戦は諦めて, キャンパス内を散策.ほーう,これが三四郎池ですか.ぐるっと回ってグランド の方にきてしまったようなので,安田記念講堂を目指す.
正面に回って,時計台を確認.おー,確かにこんなの見たことがあるよ. 何故か学生運動のころの写真のイメージが強く残っているせいで, 正面の部分が綺麗に公園みたいになっているのに違和感を感じてしまったりして. (お前は何歳だっつーの).佐々淳行なんか読んでるせいだな.
記念講堂には生協と学生部が入っているのね.
理学部のあたりや文学部のあたりも散歩.歴史を感じさせる建物が多いです. 片平と同じような建物だらけ.古い煉瓦作りなんだけど,看板だけが妙に最近の ものだったり.古いのもあるんですけどね.古い建物に自動ドアだったりと妙な ミスマッチ.
大学のキャンパスといったら,やっぱりこんな感じであるべきだよな. 某大学のように分散しすぎていてはいけない.
今回は試合をみれなかったが,今度は武道館で全日がある時に行ってみよう. これまた,武道館も行ったことないし.
東大を後にし,丸ノ内線で銀座へ.シネスイッチの前には人がいる. どちらの劇場も今日が初日なのである.「ぴあ」の調査隊はいるし, チケット売場にも列が.
やめようかとも思ったが,見ることに.目の前で「二階席の後ろとスクリーン前の席 になります」の表示を「スクリーン前の席になります」と取り換えられる.むむ む.まだ20分前.
階段を降りる.列に並ばされる.人はまだまだ増える.まあ,一人だから空いて る席になんとか座れるだろうとたかをくくる.
やっと入場開始.真中のブロックを見ながら歩いていたら・・・ありゃりゃ,本 当に一番前の列しか空いてない.しょうがないので最前列中央に座る.うーん, ここは結構スクリーンが高いのでちょっと辛いかも.
しかも,今日はスペイン語.絶対に字幕を追う必要がある. ビスタサイズであることを祈ろう.
「蝶の舌」.小学校に入ったモンチョは先生と出会う.先生はいろいろなことを 教えてくれた.蝶の舌がゼンマイのようになっていることもその一つ.しかし, 時代はスペイン内戦を向かえ,先生とモンチョには別れが訪れる.
「ニュー・シネマ・パラダイス」の「トト」を彷彿とさせるモンチョ. 名子役って奴ですな.
初めての学校,初めての恋,友情,ありふれた幸せな日々.展開としてはよくあ る風景.しかし,最後に時代の波が押し寄せて急変.この落差が効いてる.先生 との別れに彼はある言葉を選ぶ.しかし,彼の気持は言葉では言い表せない.
あちゃー,シネスコサイズでかつ縦の字幕だよ.目の動きが激しくなります. ところで,一番前だったのでスクリーンの穴も確認できてしまいました. もう少し,最前列でも見やすいつくりにして欲しいです.
最近の戦争がらみの作品の中では一番よかったでしょう.
さて,銀座から有楽町駅を通りこして日比谷へ.本日の目的「テイラー・オブ・ パナマ」です.山手線のガードをくぐり晴海通りから帝国ホテル方面に曲がろう としたら,ちょっと手前から人の波が押し寄せる.時間的には「千と千尋の神隠 し」が終ったところだから,その人の波か.
日比谷スカラ座前につくと反対側の舗道にびっしりと人の列.なんじゃこりゃ? お揃いの・・・なんと形容していいのかわからないけど・・・を来ているおばちゃ んたちが一杯.少なくとも映画関係の待ちではない.もしかして,宝塚の「出待 ち」って奴ですか.
スカラ座は「千と千尋の神隠し」のチケットは席数を売り切ったらし い.すぐ向かいの「みゆき座」がすぐ後にあるという案内をしている. いっぽう,「テイラー・オブ・パナマ」は,まだまだ座れるもよう.
チケット購入後,地下へ.入口は「スカラ座1」と同じだが,入ってすぐに右に 折れる.途中,スカラ座1の指定席の案内口と前の方の座席口を通りすぎて一番 奥,つきあたりの左手が「スカラ座2」の入口.
いやー,本当に「スカラ座1」のスクリーン裏に,こぢんまりとあります. 「前の回上映終了後,清掃が済みましたら案内をしますのでロビーでお待ち下さ い」とのこと.でも,「ロビー」って呼べる空間ですか?ここは. 通路の幅が代わるわけでもなく,近くにトイレと喫煙所があるだけ.
しかも,そこにいた人もみんな「千と千尋〜」の客だったらしく,本編開始にな るとほとんど人がいなくなる.をいをい,そんなにこっちの客は少ないのか?
清掃終了で開場.おー,思ったより空間的には大きい.「スカラ座1」のスクリー ンと同じ幅の奥行きがあるわけだ.後ろの方は階段状になっていて,前の方は緩 やかな傾斜.幅はあまり大きくないので,スクリーンはそれほど大きくなさそう. 183席.前の方は1ブロック,後ろの方は左右の2ブロック.前のブロックの最後 列中央に座る.
予告がはじまる.スクリーンは壁の横幅ほぼいっぱい.と思ったらカーテンが狭 まってきてビスタサイズに.「ペルソナカード」のCM.そうか,宝塚の人が出て るのはここに理由があるのか,などと納得.
音響の方はまずまず.SRD-EXにも対応しているらしいが,凄い良いというわけで もなく普通.ところで,CM長すぎ.
本編が始まる.おっと,カーテンが全開,とともに,上下も動いた. つまりアメリカンビスタの時に一番大きくなるわけですね. 幅的にはこの位置がいいのですが,高さ的にはもう少し高い方がいい.
「テイラー・オブ・パナマ」.イギリスの諜報部からパナマに飛ばされたアンディ .パナマに住む仕立て屋ハリーに目を付け,重要な情報を仕入れようとする. ハリーには過去があり,それをネタにゆすられたも同然.しかし,ハリーにはそ んな重要な情報を手にいれることはできない.窮地に追い込まれでっちあげた嘘 がいつの間にか国を巻き込む大騒動に発展してしまう.
あ,「テイラー」って「Tailor」だったのね.「Tailer」かと思ってた. でもよく考えたら「Tailer」って表現はないな.ようは「パナマの仕立て屋」. 「イングリッシュ・ペイシェント」が「イギリス人患者」だということに気づい た時に似た感覚.
パナマというのだけで,もっと緊迫した政治ものかと思っていたので, まず,その考えは捨て去ることに.
一言でいえばドタバタコメディ.でもドタバタはしてるがコメディに徹すること ができていないところが難点.ピアース・ブロスナンの諜報部員も派手なアクショ ンがあるわけでもなく,どちらかといえばお調子者っぽさだけの印象だし. どちらともつかない中途半端さ.なんていうか,売りがないのね.
帰り,出口脇にDLPの解説があった.よく見なかったけどDLPって Texas Instruments が開発したものだったのね.