いやー,お盆で実家に帰省してました.寄生でも可,奇声は発してない.
戻りのピークは分散傾向とかいってたのに,どうやらピークは今日だったようで す.途中20分ほど座った以外の約5時間,立ちっぱなしでした.ふぅー.
夕方の4時頃に東京についたので,この際一本見て帰ろうと思う.しかし,「ぴ あ」を持っていない.まあ,適当にいってみよう.疲れている時に面白くない作 品は寝てしまう恐れがあるので,まあ,大丈夫そうな「Red Shadow 赤影」でも と八重州口から銀座まで歩く.
ふむ,座れるがまだまだ時間があるようだ.うーん,待つのもなんなので「テル ミン」を見に行ってみよう.
途中,「シネ・ラセット」をチェック.「反則王」やってます.
山手線で恵比寿へ.で,歩いて歩いて,「ガーデンシネマ」着.開始まで40分は あります.余裕の到着です.
しかし,入口までいってみるとガチョーン!(<歳が・・・)既に満席の表示. 定員入換制の劇場はかなり早くきてチケットを買っておかないといけないようだ.
どうしようかな,渋谷にいってみようかな,と思っていたら,後ろから声をかけ られた.
相手「『テルミン』を見るつもりですか?」 私 「はい」 相手「お一人ですか?」 私 「そうですけど」 相手「5:15の回のチケットが一枚あるんですが,買いませんか?」
おー,素晴らしい.高校生風の彼,友達四人で見にきたら席数がぎりぎりで, 全員が揃って見ることができなくなってしまったのだそうだ.この話,のりまし た.向こうにとっては損なしの定価1500円で売却.私は一般よりも300円もお得. 利害関係も成立です.156席中の152番ですが,それはしょうがないでしょう.
よく考えたら値段聞く前に同意してたんですが,ダフ屋という考えはまったく起 きないような相手でしたので,まあ問題なかったでしょう.
まだまだ時間はあるが,他に行くところもないので,とにかく中へ入ってみる.
初「恵比寿ガーデンシネマ」です.入口左手がカウンタ.そのまままっすぐいく と「2」の劇場.カウンタ正面の階段をちょっと上がったところが「1」の劇場. 喫煙所はこの階段を上がったロビーのところを指定されているようです. ちなみに,劇場内では飲食禁止です.「2」の方へまっすぐいった奥がトイレ.
まっすぐいった奥のつき当たりに「テルミン」が展示してあります.本ものなの かわからないけどオールドタイプのものと現行機種,さらには何故かローランド のキーボードもおいてありました.あれ?以前は「イシバシ楽器」が代理店だっ たと思ったのだが「モリサワ楽器」になってる.変わったのかな.
今回は作品を見る前からプログラムを買う.1000円なり.それを見ながらコーヒー で眠気覚まし,と.
おー,テルミンの回路図までついてる!しかもMoog博士の設計のもの. どっかから手に入れることも可能だったような気がしますが,これだけでも 買った価値ありというもの.
そうか,テルミンはこういうモデルチェンジを繰り返してきていたのか. でも,基本原理はいっしょ.
15分前に開場.10人くぎりで最後の入場なので脇目も降らず最前列を目指す. うーん,チネスイッチより微妙に見やすいかな.ほんとに微妙.
予告開始でスクリーンが見えると,前開でビスタサイズ.縦で調整するんでしょ う.が,本日の本編はスタンダードでした.一番前に座っている立場からいうと, 目の動きが少なくてすみます.
「テルミン」.ロシアの科学者テルミン博士が発明した,手を触れずに演奏する 電子楽器.テルミン奏者クララや当時の関係者の話を元にテルミン博士の波乱の 人生をたどるノンフィクションドキュメンタリー.
監督の言葉を借りればテルミンを知ってるのは「一部の変わった音楽ファン」だっ たということなのですが,私はその一人になるようです.ですので,この作品に 対して公平な評価はできないと思います.私的な評価としては「最高!」です.
だってMoog博士もでてくる,ビーチボーイズはかかる,ストコフスキーなんて名 前もでてくる.
そうか,モジュレーションもかけれたのか.やるなテルミン.そうか,オシロも ない時代だったのか.すごいぞテルミン.おおっ,映画「ダンサー」の全身テル ミンもすでに完成していたのか,流石だテルミン.
ちょうど昨日実家で荷物の整理をしていたら「ヴィンテージシンセサイサー」と いう本がでてきた.発行は1995年.この映画が製作された2年後.訳本なので, 実際は一年前の内容でしょう.2年前にテルミン博士が亡くなったとのっていま した.で,テルミンの発表年が1920年,気になっていた「オンド・マルトノ」は 1926年ということなので,やはりテルミンが電子楽器の元祖のようです.
で,本の中ではこれら二つの楽器はあまり深くは取り上げられていなかったのですね. 何故かというと,どちらも現在も販売が続けられているから.モデルチェンジを 繰り返しつつ,いまも手に入れることが可能なのです.もちろん古いモデルは ヴィンテージものなのですが.この本は Mini Moog だとか,ARP Odyssey だと か Prophet 5 とかがメインなのです.
さて,帰りは日比谷線・東横線直通で帰ってきたのですが,途中花火がみえまし た.花火大会だったらしい.多摩川ですか?
さらに,なにも今日やらなくてもいいのに,隣の駅から歩いてみる. 俺歩きで20分.問題なく歩ける距離じゃん.自転車があったらもっと楽ちん.
実家に「新しい歴史教科書」があったので,ざっと眺めてみた.思った以上にま ともな内容だった.そりゃ,検定通ってるんだからそれなりなわけではあるが. ただ,なんとなく検定で駄目出しをくらったので,とってつけましたみたいな記 述と思われなくもない部分がちらほら.同じ言い回しがなんどか使われてるんだ もん.それに,「太平洋戦争」をわざわざ「大東亜戦争」と表記するあたりに 編集者の思想的偏りを感じてみたりして.
でも,冒頭に書いてあるとおり,「当時の人間がどのように考えていたのかを知 ることが歴史の勉強である」というポリシーには一貫して沿っているのは間違い ないことでしょう.
そんなわけで,高校での選択は地理だったので,歴史は中学教科書で終っている 私がみた感じではそんな感じです.他の教科書と比較してないので,これだけ見 て云々はあまり言えないのかなと.文部科学省の検定基準がもともとどうなの かぁ.
結局採用した学校はわずかでしたが,一般販売をしたということから「扶桑社」 的には全然OKだった結果なのではないでしょうか.問題提起にもなったわけです し,後は採用しようがしまいが,先生の技量しだいってことで.
だいいち,今回主に問題となっている大正・昭和の近代史ってまともに授業で扱 われないことの方が多いのではないでしょうか?時間がたりなくなって教科書を 終らないということの方が多かったように思います.「どう教えるか」以前に 「教えるところまで(授業が)進むか」をどうにかしないとといけないような.
しかし,最近の教科書はカラフルだし字も大きいなぁ.
「天才柳沢教授の生活」面白いかも.いい感じ.