ウォーターボーイズ

新宿・新宿文化シネマ2

「DEEP SEIJUN」は昨日ではなく今週末でした.ラッキー.でも行けるかな?

今日はほぼ予定通り「ウォーターボーイズ」を見にいくことに.本屋にも行きた いのでどうせなら「ジュンク堂」まで行こうと池袋の上映館をチェック.ところ がところが,ガカーン,池袋では上映してない.やってるのは渋谷と新宿.どっ ちも同じくらいの時間からなので渋谷で妥協することに.

まだ二日目だしそれなりに混むだろうと思い,30分まえだが「渋谷ジョイシネマ」 に向かう.特にエレベータも混んでいないので楽勝かと思いきや・・・

4階でエレベータを降りると人の列.階段に並んでいます.何故か上にも下にも 続いている.係の人に一応確認.やはり次回の分の列らしい.どうしようかと思 いつつ階段を降りて行くと一つ下がらないうちに最後尾.ここにも係の人がいた ので,何人くらい並んでいるのか聞いてみる.

「今136人ですね」

「渋谷ジョイシネマ」の座席数は232.そのうち見やすいのは通路より後ろの中 央ブロックということを考えると既に良い席は無理そうであるのでパス. まだ移動出来るので新宿に向かうことを決意.駄目だったら先に紀伊国屋にでも 行って次の回を見ることにしよう.

「JR-東急-JR」で切符を買っていたので,南口の混雑した切符売場で時間をロス することなく乗車.新宿到着時も清算機に並ぶことなく改札を出ることができ, 予想以上にスムーズに移動.歩行者天国になってる新宿通りを通過して「新宿文 化シネマ」に到着.

4館あるということもあってチケット売場は結構混んでる.しかし,「ウォーター ボーイズ」は「座れます」の表示.「新宿文化シネマ2」はここの中で一番座席 数の多い劇場なのです.

エレベータで6階へ.降りた所は「名探偵コナン」の時の「新宿文化シネマ1」と ほとんど同じような作り.さて劇場内は?

後ろの通路から入場.結構混んでる.スクリーンはそれなりに大きい.劇場の容 積に対しては大きめな方だと思います.座席は横に3つのブロックに分かれてい て,床の傾斜はあまりない.程良い距離の中央ブロック左端に空席を見付けたの でそこに座る.ビスタサイズのスクリーン左端にぎりぎりかかるくらいなので良 しとしましょう.

そしたら前の席の人が戻ってきた.あの〜,ずっとその座り方なんでしょうか? 背が高いのもありですが,姿勢良すぎ.他の人より10センチ以上突出してます. 真中の席でこれをやられたら逃げ場がないのですが,今日は少し斜めなので,画 面の左下が隠れる程度.邦画だしそんなに影響ないことを望む.

しかし,今日は客層が広いなあ.学生1000円というのもあるのだろうが,学生や カップルだけでなく,おじさん,おばさん,子どもまで.

「ウォーター・ボーイズ」.部員が一人しかいない水泳部だったが,新任美人女 性教師が顧問になったことで部員が激増.ところが,シンクロナイズドスインミ ングをすることになったら残ったのは5人.文化祭で演技を披露することになっ たが,肝心の先生は産休に入ってしまった.一時はあきらめかけた5人だった が・・・.

面白い!良い!オススメだ! 青春ラブコメ.「チアーズ!」と同等,あるいはそれ以上の壮快感.

キャストもいいぞ.竹中直人に杉本哲太,柄本明.ほー,これが平山綾.

で,この彼が先日のデカプリオの声をあててた妻夫木某ですか.うーん,顔をみ るとますますレオ様とは違うような気がする.

あ,この女性キャスターって「西田尚美」だったんだ.日テレの「魚住りえ」か と思ってた.よく考えたら製作はフジテレビだからそんなことありえないのだ.

実は昨日「シネクイント」でオールナイトがあったんですね.上映作品は「裸足 のピクニック」「ひみつの花園」「アドレナリン・ドライブ」と矢口史靖監督作 品一挙上映.でも「ウォーター・ボーイズ」は上映してない.なんだけど監督他 のトーク付で,「ボーイズ」達も行っていたようです.

ってなわけで,「男のシンクロ」というだけで見るのをやめた方,考え直した方 がいいですよ.

多分,私の今年の邦画ベスト5に確実に入ります.

しかし,この作品に限ったことではないのですが,邦画に使われる音楽ってかな り偏りがある,というか同じものばかり使われてるような気がしてならないので すが.昨今のミュージックシーンも「学園天国」がまたまたブームだし.

帰り,チケット屋をまたまた覗く.サービス品になっている「カルテット」を 1100円,「クイーン・コング」を1480円でキープ.「釣りバカ日誌」はなかなか 下がらないもんだなぁ.仙台の時は最初から安めだったのに.

通りすがりなので「紀伊国屋」へ.本日の目的は,今年配本分の講談社文庫 「江戸川乱歩賞全集」2冊.歴代の江戸川乱歩賞受賞作品を選評とともに収録す るというコンセプトで年2冊づつ刊行されている.今年も例年通り9月の新刊に含 まれていたのですが・・・

今年は第23回(昭和52年)の2作同時受賞だった「透明な季節」と「時をきざむ潮」. もう一冊は第24回(昭和53年)の「ぼくらの時代」と第25回(昭和54年)の「プラハ からの道化たち」だと思っていたのですが,第25回を飛んで第26回(昭和55年)の 「猿丸幻視行」が収録されていた.

見ると「おことわり」というページがあって,「作者からの本全集への収録許諾 が得られていません」とのこと.なんだかなあ.

私にとって「なんだかなぁ」なのは作家の方にではなくて出版社の方.普通はそ ういう問題は解決しておくものでしょう.私としては選評と作品が一体になっ て,かつ同じ体裁で順番に並んでいるというところに価値があるから買っていた のに.こんなんだったら「江戸川乱歩賞選評集」を文庫で一冊出してくれれば事 足りてしまうじゃないですか.

もともとこういうことが起きるんじゃないかというのは予想していたんです. 第31回(昭和60年)「モーツァルトは子守歌を歌わない」の作者である森雅裕さん と講談社の確執ってのは結構有名で,少なくともそこでは一悶着あるんじゃない かと思ってましたが,高柳芳夫さんとはどういう経緯でそうなったのやら.

既に「全集」としての意味が薄れてしまったわけですが,今後このぶんを補完す る予定なりメドが立っているのかどうか?なんか,編集側がとりあえず全集の発 刊という既成事実を作っておいて,後から交渉しようという見切り発車が行なわ れたように思えてしまう.少しずつ小出しにしていたのも時間をかせぐためのよ うに思われてきて・・・. 「モーツァルト〜」の収録予定は2年後になるわけですが,ここも飛ばすのでしょ うか?抜けている作品があっても「全集」と呼び続けるのでしょうか?

出すからにはもうちょっと本気で取り組んで欲しいなと思ってしまう. これならば出さない方がマシ.読むだけだったら他にも手段は無いわけではない し.古本なり図書館なり.

本気で来年以降の購入を考え直すところです.一冊あたり1000円越えるので高 いし.講談社に問い合わせてみようかな?

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