前回の衝撃情報は翌日には公式発表され，「仙台セントラル劇場」休館． 「閉館」ではないのがせめてもの救いか．
さて，今日の目的は「スパイダーマン」と「少林サッカー」．オールナイトで梯 子ができるのは新宿かな．今日は歌舞伎町中心で攻めよう．
まずは，時間を調べる．「少林サッカー」→「スパイダーマン」→「あさま山荘」 というのがよさげ．さて，そうするとその前は9時までに終わる作品をというこ とで・・・「アトランティスのこころ」かな．移動は10分か．ま，なんとかなる べ．
ちょっと早めに出て本屋による．「ジュンク堂」まで行こうかとも思ったのだが， それでは時間が厳しいので，「紀伊国屋書店」で間に合わせる．西澤保彦の「ス コッチ・ゲーム」が文庫になったようなので購入．さらに，前作も既に文庫化し ているようなのでそれも買う．
何故か北村薫の「冬のオペラ」が角川文庫で新刊．既に中公文庫になっていて 書架にもならんでいるのに．
まだ，時間があるので一応時間の確認に歌舞伎町へ．うわ，「少林サッカー」が 凄いことになってる．これでは9時台もかなり混むか?「スパイダーマン」の方が 人気があるかと思ってより遅い方にしてみたのだが．予定変更だ．「あさま山荘」 は絶対混まなそうなので，これを先に(^^;
松竹会館にもどる．「アトランティスのこころ」は「ピカデリー2」となってい るのでチケット買って地下に行く・・・と，実際は「ピカデリー3」でした．
「ピカデリー3」は初です．右の通路で並んで待たされる．壁に張ってある座席 表を見ると，元々「ピカデリー2」と合わせて一つの劇場だった形がそのまま残っ てます．2:1に分けた1の方です．
中に入ると細長い．まるで「シネマスクエアとうきゅう」みたい．前の方へ． 椅子は他のピカデリーと同じ，ごついカップホルダつき．
「アトランティスのこころ」．ニューヨークに住むボビーのところに荷物が届く， それは幼な馴染みのサリーが死んだ知らせだった．葬式に出席するために幼少時 代を過ごした町へ．そこは，彼に人生を教えてくれたテッドと過ごした町．彼と の思い出がよみがえる．
スティーブン・キング原作．彼お得意のちょっと不思議な力を持った男と，幼い ころの思いで．久々にいい映画って感じ．
「海辺の家」と「アイ・アム・サム」と，良い映画系か続きそう．
一ヶ所だけうまく解釈できないところがあるんだよなぁ．なんか見落としたかな?
さーて，急いで歌舞伎町へ．東映作品のはずなのだが，何故か「グランドオデヲ ン」．一方「トーア」の方は「ローラー・ボール」．チケットを買って入る．ま だ始まっていない．よしよし．
東宝の予告と東映の予告．で，波のバックで東映マーク．はじまりはじまり．
「突入せよ!『あさま山荘』事件」．1972年2月，連合赤軍が軽井沢のあさま山荘 に人質を取って籠城．警視庁から群馬県警に応援がでるが現場がギクシャク． 佐々が現場に行き陣頭指揮をとることになる．
これは「あさま山荘事件」の映画じゃないですね。事件の背景などには一切触れず、 事件を解決するために警視庁と長野県警がどのように動いたか、を原作者の佐々淳行 氏の視点でとらえた回想録の映画化。一応、原作には忠実といっていいんではないで しょうか。ただし、タイトルは「佐々淳行の事件簿・あさま山荘事件編」という感じ。
一応、冒頭に「フィクションです」みたいなのがでるのですが、ほぼ事実には忠実。 銃で撃たれた身代わり希望者も事実、鉄球が使えなくなったのも事実、指切り男も 事実、弁当が使えなくてカップヌードルが大活躍というのも事実。 ただ、長野県警のおばかっぷりがかなり強調されていて、そちらの方からは文句も あったとか。
所詮、佐々氏の視点ですから「長野県警は使えん」というのが正直な感想だったの でしょう。
「光の雨」と比べると、メッセージ性が薄い。別に「あさま山荘」じゃなくても 「東大落城」の映画化でもよかったんじゃなくて?って感じがしないでもない。 で、いずれにせよ、出来はいっしょ。 ま、佐々氏のこの事件への思い入れは、別の理由から特別なのだろうが。
そういう視点での映画だと思えば、エンタテイメントに徹して見ればいいので ある。警察の内部の暴露本の映画化だと思えば。 それにしては題材が題材だけに、ね。
「呪縛」の原田眞人監督と役所広司ということで期待していたのだが、 結局は中途半端な出来。「あさま山荘」の映画としてはマイナス点、 原作の映画化としては60点。
スタッフロール後の写真付配役紹介はいいですね。この手の映画だと、 みんな似たような格好してるし、誰が誰だかさっぱり分からないことが多いので。 ここで、ようやく、「あ〜、この役だったの」と。 でも、最後の最後だと、見ないで帰っちゃう人もいそう。
篠原涼子だったのね。
つづいて「新宿プラザ」。30分くらい余裕があるのだ。入口前にたむろする集団あり。 映画とはまったく関係なく、居酒屋かなんかから出てきた人々らしい。が、 プラザ側からすれば迷惑なことこの上なし。まだ、時間じゃないからいいのかも しれないけど。
チケット購入。今日は1000円で買える。一律1800円にしてみたりと、 方針がよくわからん。珍しく劇場左の廊下に並ばされる。普段はロビー。
でも、この処置は正解らしく、列はどんどんのびる。ワールドカップ前という ことか、外国人の方もチラホラ。というか、私の後ろに並んだのがフランス語 しゃべってただけなんですけど。
開場。例によってオールナイトは全席自由。指定席ゾーンに座る。 前のにーちゃんの頭が邪魔なので一つ隣にずれたほかは問題なし。 深夜スタートにしては
「スパイダーマン」。遺伝子操作により能力を高められたスーパースパイダーに 噛まれた ピーターは、手首から糸がでたり、壁をよじのぼれるようになったり と特殊な能力が身につき、「スパイダーマン」として悪を懲らしめる。。一方親 友の父が軍の兵器として自ら人体実験を行った結果、邪悪な心をもつ凶暴な「グ リーンゴブリン」になってしまった。二人はお互いの正体をしらないままに対決 することになる。
はい、言わずとしれたアメコミ「スパイダーマン」の映画化です。 「スポーン」「ブレイド」そして「スーパーマン」などと一緒。
いやー、ニューヨークの街中をヒュンヒュン飛び回る姿は爽快なのですが、 ここまでCGも使いまくりになると、本当に役者がいらなくなるのではないか と危惧してしまいますね。
このヒロイン、ブスだ不細工だといわれまくってますが、そんなに言うほどでも ないじゃないですか。ま、私はジュリア・ロバーツが骸骨顔に見えてしまう人です から。
で、噛まれる前の顔を見てると「SMAP×SMAP」でやってるスパイダーマンは 草なぎより慎吾の方が似てると思うのですが。ま、あれは、表に出てこない地味な 役シリーズだから草なぎでないといけないわけだというのは分かるが。
ま、この調子で二作目がでてくるんでしょう、きっと。
さあ、本日の締め、かつ最大の目標，not「小林」but「少林」，「少林サッカー」 をみるべく「新宿東急」へ。さすがに人は減ったが３時半スタートでこんなに人 が入るかい。
予告。「オースティン・パワーズ」だよ。今度は相撲とってるよ。
「少林サッカー」。かつては黄金の右足として輝いていたファン。 しかし、今はさえないコーチ。そんな彼の前シンが現れる。彼は少林寺拳法の 普及をしながら様々な職を転々としている。そんな彼の足に目をつけたファンは 彼の仲間とサッカーチームをつくり、全国大会の優勝を目指す。
オープニングの太鼓の音で期待が高まる。タイトルだけで既に劇場内は妙な雰囲気。
予告どおり、いや、それ以上の葉茶目茶さ。凄い!凄いよ!
おお，そのコスチュームはやはり!
「キャプテン翼」に「ドラゴンボール」でも入れて実写版にしたような感じ。 香港ワイヤーアクションも健在。
劇場内は爆笑の渦。「スパイダーマン」がたいしたことなく感じられる。 最後は拍手に包まれて終了。
主演は「喜劇王」のチャウ・シンチー。逆から読むと馳星周． なんか「ゴン中山」に似てる。
いや、だまされたと思って見てみ。
伊藤俊人さんが亡くなったらしい．享年40歳．死因はくも膜下出血．
ところで，前も書いたっけかな?最近電車の広告で茨城県のPR広告があるんです が，そのコピーが「ファンタジックいばらき」． 狙ってんだか，大ボケなんだか．