着信アリ

品川・品川プリンスシネマ2

今日から「ロード・オブ・ザ・リング」なわけで．別に期待しているわけじゃないんだけど，3時間半を普通の日の昼間に取られるというのもなんとなくアレなので，久々にオールナイトで攻める．

絶対座れる「新宿ミラノ座」で．改装していたようだし，どうなったのかが気になる．そういえば，新宿昭和館の跡にできたビルに，また映画館ができるらしい． 3月6日オープンだって．

さて，「LOTR」を決めると，その前につながるのは「シービスケット」．そこまではよかったのだが，その前に普通のレイトショーが見付からない．新宿を諦めて他を探すが，池袋や渋谷も駄目．結局品川まで行くことにしました．

移動時間も考えると，安全策をとって「着信アリ」で．他のラインナップを見ても空いてるでしょう．

品川到着．時間の谷間なのか，売店付近もまったく混んでいない．9時前スタートなので一般料金1800円．なんだかなー．

前回の「ファム・ファタール」に続いて，またも「2」番劇場．席はほぼ正面．思った以上に空いてる．

「着信アリ」．未来の自分の携帯電話から着信があり，自分の死ぬ間際の声が聞こえる．その着信を受けると，その時刻に死んでしまう．同じようにして二人の友人を無くした由美は，ついに自分の携帯にその着信をうけてしまった．

三池崇史監督作品．本人も恐がりなんだそうで，自分が恐い作品を作ったとか．

ただのホラーかと思っていたら，社会的ネタを背景にしていたのね．なんか凄くタイムリーなネタになってしまったような．開始前に政府広報以外のCMが流れたのはそういう意味があったのか．

原作・脚本は秋元康らしい．この人はあいかわらず流行りものネタには強いしうまい．

柴崎コウって何歳だ?81年生まれだから23か．初めて見た「 POND'S DOUBLE WHITE 」の時17歳っつうから，「ファンデーションは使ってません!」って，使わなくてもいい歳だったんだっつーの．

日本のホラー映画としては普通かな．っつーか最近はホラー多すぎだからなぁ．

最近のホラーは，音でびびらせるので，テレビで見ると「恐い」よりも「気持ち悪い」の方が強くなっちゃうのではないだろうか?

シービスケット
Seabiscuit

歌舞伎町・新宿オデヲン

山手線で新宿へ移動．ほぼ予定どおり．新宿についたら，なんとなく雨がポツリポツリ．ちょっと時間が空いたので腹ごしらえしておこうと，初のカレー丼目指して吉野家にいってみた・・・ら，なんと閉まってた．夜間営業をやめているらしい．そんなわけでラーメンで．

腹も満たされ，雨がひどくなる前に入ってしまおう．ひさしぶりだったのだが，レイトショー一律1300円になっていた．1800円ってのは反則だったもんねー．新宿アカデミーがよかったのだが，今日は新宿オデヲン．

本編は終わったらしいが，まだエンドロールが続いている感じ．もうちょっと待つ．

ロビーの様子から予想はしていたが，空いていた．まずまずの位置へ．

「シービスケット」．1900年代初頭のアメリカ．自動車の販売で富を得たハワード．しかし，株の暴落で厳しくなったころ，息子を事故で亡くし，妻とも離婚．青年レッドは，草競馬のジョッキーとして家族と離ればなれ．そして時代遅れのカウボーイ，トム．それぞれに挫折と苦悩の日々をすごしていた．ハワードは再婚し，一頭の馬を買う．それがシービスケットだった．この馬に関わることになった三人は，彼に夢を托す．

井筒監督にはあまり受けなかったようでしたが，果して?

確かに，前半は分かりづらいかな．三人の人生が入り混じって描かれているので．でも，三人の傷を描く必要はどこかで必要なわけで．ま，もっと簡単にしてしまってもよかったのかも．

物語が動くのは，三人が出会ってからなんで，それまではあくまでも背景なんだよね．

とはいえ，大恐慌時代の結果だということを明確にするには必要だったんだろうな．途中は6年くらいとんでみたりするのを見ると，そこにはこだわりがあったんでしょう．

なにより，実話を基にしているわけで，省略しようがしまいが，大筋は変えられるわけでなく．

一旦，盛り上がったところで終わるのかと思ったら，まだまだ時間はあるわけで，さらにそんなことがあるとは!

事実は小説よりも奇なりとはよく言ったもので．

なんか今日は音響が悪かったなあ．切れは無いし，ビリビリした感じがする．ついでに，ずっと袋をガサガサしている人はいるし．

ロード・オブ・ザ・リング - 王の帰還
The Lord of the Rings: Return of the King

歌舞伎町・新宿ミラノ座

終わってすぐに向かいへ移動．なんと，朝6時半の回を上映するという看板が．あれまー，凄いですねー．

こちらも一律1300円．既に前の回は終わっているので入場する．

改装であまり変わった感じがしなかったのですが，まず，椅子が変わりました．新宿ピカデリーなんかと同じようなのになりました．フカフカ感は減りましたが，前後に余裕ができました．ここは階段状になっているのですが，何列かが抜かれて通路になっていました．

で，一番問題なのが，指定席．元もと中央通路の後ろ側は指定席だったのですが，そこの椅子が赤い椅子になって明確になりました．そして，さらに通路前側も「シネマリザーブシート」用に確保されているらしく，いわゆる「まとも」な席は全部指定ということに．うーん，ここに見に来る機会が減ってしまいそうだ．

今日は全席自由と言っていたような気がするけど，記憶が定かではなかったのと後ろの方が空いていたので指定席よりも後ろに座ってみる．終了時刻は朝の6時過ぎなのですが，結構入ってます．

こんなに後ろに座ったのは初めてだったんですが，ここまできてしまうとボウリング場の音がかなり聞こえてしまいます．これはいただけませんね．

「ロード・オブ・ザ・リング王の帰還」．指輪を捨てる旅にでたフロドら．途中離れ離れになってしまったが，フロドとサムはモルドールを目指している．一方，アラゴルンたちは，サルマンがゴンドールを狙っているのを知り，ミナス・ティリスの都へ向かった．

ついに三部作の最終章なわけですが，上映時間がなんと3時間23分．久々の3時間ごえの作品になりましたが，3時間超えると長いよねー．わざわざ混んでるなかでは見る気はしないっす．おかげさまで，ゆったりだらーりな姿勢で見れました．

前作，前々作の説明はまったくありませんので，あらかじめ予習はしておいた方がいいかもしれません．いきなりこれを見てもサパーリ分からんと思います．

結局，三作ともみせて頂きましたが，映画を見た人の感想って，「映像が凄い」ってのばっかりな感じですよね．私もそれは認めるんですが，それって結局戦闘シーンばっかりだったりするわけです．小説では表現できない部分を映像として見せることができたというのは確かに重要なのですが，それって原作の中のどのくらいを占めるのかなぁ，というのが疑問．

文庫にして9冊あるわけですよね．そのうちの戦闘シーンの記述ってそんなに多いとは思えないんですよね．ってことは，もっと説明すべき部分が大幅に省略されているということで，そうなると，「指輪物語」の魅力というのは伝えられていないんじゃないかと．

実際，私が見た後の感想としては，「ふーん」的な感想．全体を通してみてフロドの弱さばかりが目だって，サムは偉いなあ，みたいな．そして，ほとんどがアラゴルンを中心とする戦闘の描画になってしまうので，「指輪の方はどうなった?」って感じで．

タイトルからどうしても「スターウォーズ」を連想してしまっていて，その影響か，映像的に似ているなぁ，と感じてしまう．話のネタ的には逆の順番なんでしょうけど．

ちなみに，「Return of JEDI」は「ジェダイの復讐」と訳されてますが，「復活」のニュアンスが正しいらしいです．こちらの「Return of the King」は「帰還」で正しいのでしょうか?

最後に「原作は評論社より瀬田貞二・田中明子訳で発売されています」みたいな表示．やっぱり原作を読んだ方がいいような気がする．「ハリーポッター」ともども，まずは図書館でも当たってみるかな～．

今回も字幕は戸田奈津子．一作目でひと悶着あったので，前作から監修がついています．ちなみに「シービスケット」も戸田さんで，こちらも監修がついてました．

さすがに今日は本屋に寄ってられませんでしたが，井上夢人の「ダレカガナカニイル・・・」が新潮文庫ででてるにもかかわらず講談社文庫にも収録．既刊文庫ものを再収録するよりも，未文庫化作品をとっととして欲しい．まあ，これで「クラインの壷」を講談社にもってくる下準備ができたのかもしれないが．残る徳間の「99%の誘拐」はどうするのか?

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