アップルシード

池袋・シネリーブル池袋2

昨日まで沼津に四日間缶詰.昨日はさすがに疲れでパタンキュー.でもバレーは 見た,

で,今日はお昼には起きることができた.久しぶりに「 ジュンク堂 」に行こう.

そんなわけで「シネリーブル」でやっている「 アップルシード 」に.「 真珠の耳飾りの少女 」と迷ったのだけど,

夕方には着いたので先に映画.チケットを買って,下の買いの本屋をまずはチェッ ク.ぐるっと回っただけ.

戻るとちょうど開場.客層が若いなー.高校生か大学生しかいないよ. 結構混んでたかも.

「アップルシード」.デュナンは女兵士として大戦を戦いぬいた.今や世界は理 想郷オリンポスのみが残り,人間とバイオロイドが共存し,ガイアと呼ばれるコ ンピューターが意志の決定を行っていた.しかし,生身の人間の中にはバイオロ イドを良く思わない者もいる.そんな中,バイオロイドの生殖機能を追加するプ ログラム「アップルシード」の復活をガイアが承認した.デュナンは「アップル シード」を捜し出す任務に付く.

攻殻機動隊 」と同じ士郎正宗が原作のマンガを「 ピンポン 」の曽利文彦監督がプロデュース.全編フルCGアニメ.

全編フルCGというのですが,「ファイナル・ファンタジー」のようなものではな くて,アニメ的なレンダリングをしていて,いわゆるシェーディングの処理が違っ ている.ふむ,自動でここまでできるようになったか.それで髪とかがこんなモ デリングにしてあるんだな.

背景などはリアルレンダリングに近い絵になっていて,全体としては,リアルな 映像にアニメを重ねたような雰囲気になっている.まあ,こういうのは昔から「 ロジャー・ラビット 」とか,最近では「 タイタンAE 」とかいろいろとあったわけですが,そういう点では見慣れていないわけではな い映像なのに何か違和感を感じた.

なぜだろうという理由を考えながら見ていたのだが,原因はなんとなくわかった ような気がする.モーションキャプチャによるリアルな動きを求めるというのは 間違っていないのだと思う.リアルな動きであれば大昔から「 シンデレラ 」などはリアルな動きだった.ただ,モーションキャプチャによって得られるの はあくまでも骨格に基づく体の動きだ.多くの場合,我々がみているのは衣服を 着用した全体の動き.体が動いたからといって,それがすぐに服の動きに現れる わけではないのではないか?逆にいえば,服によって細かい動きは吸収されてい るのではないだろうか.

では,裸の状態ならばリアルに見えるかというと,もう一つ問題がある.それは, 今回目指していたのがアニメ調のレンダリングであったということ.通常のアニ メであれば描かない,あるいは描けない微妙な陰影部分が,ライティングと処理 の閾値によって忠実に現れてしまっている.一枚一枚の絵を見ていれば気になら ないと思われる部分が,連続で見ることによって妙な違和感を出してしまってい るのではないだろうか.

さらに言えば,髪が揺れ過ぎるのがアニメっぽくない.瞳が輝き過ぎる.キャラ クタのライティングが強くて飛んでいる部分がある,というか,明るい部分の色 の量子化がまだうまくいっていないのだろう.

思うに,アニメ的なレンダリングを狙う際には,動きにクオンタイズをいれて, もっと抽象的にし,ゆらぎは抑えた方が良いのではないだろうか?モデリング自 体も手をいれる必要があるのかもしれない.イメージベースレンダリングを応用 した方が自然に見えるかも.

で,ストーリーの方ですが,そういうわけで「アップルシード」なわけですね. アダムとイブの林檎の種ということですか.話としては,まとまっていたのではな いでしょうか.予備知識なしでも十分楽しめました.人間とロボットの共存とい う点ではありがちなテーマですけど.

LightWaveとMayaとSoftImageらしい.ずっと「ソフトイメージ」だと思っ ていたのですが,フランス語読みで「ソフトイマージュ」が正しいのかもしれな い.本社はモントリオールということで,どっちもあり得るのがややこしい.

キル・ビル Vol.2
Kill Bill Vol.2

川崎・TOHOシネマズ2

「ジュンク堂」に移動してお買物.9冊購入でまたまたドリンク券が増える. で,一旦これを置きに家に戻る.

川崎に移動.狙いは「 KillBill 」. チネチッタ は21:00から, TOHO は21:30からなので,どっちに行くかは駅に着いた時間で決めよう.

着いたのが21:00だったのでTOHOへ.ここにしては珍しく係の人が席を選んでく れた.通路後二列目中央.音響的にはここいらがベストかな.

予告・・・の前にCM.「 世界の中心で愛をさけぶ 」の主題歌である,平井堅の「 瞳を閉じて 」のCM.ショートバージョン二つとロングバージョン一つ.が終わっ たと思ったら同じのをもう一セット.さすがにしつこいです.

「キル・ビルVol.2」.婚約者と子供を殺されたブライドは,復讐を続けていた. 残るは二人.服部半蔵の刀を持ってメキシコへと戻った.

前作の続きなので,チャプターの表示も途中から.

前作では明らかでなかった部分がしだいに明らかになる.

これは,前作と同じ時に編集したんだろうか.最初からこういう構成を考えてい たとすると大したものだ.二本に分けたのも良かったと思う.間を置いて今回の 話ではなく,最初から続けて一本だと話が飛び過ぎの感じがするのでは.実際前 作はハチャメチャだったから.

今回は話としては大変まとも.今作だけ見てれば脚本がうまい.

エンディングは前作のキャスト・スタッフも含めての大フィナーレ.三回もキャ ストがでてきます.最後まで劇場に残っていた人はわずかでした.終電もありま すからしょうがないのかもしれません.

そういや副題が「ラブストーリー」だったんだな.すっかり忘れていた.

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