砂と霧の家
House of Sand and Fog

仙台・チネラヴィータ2

えー,昨日より仙台に来ております.目的は友人の結婚式ほか,です.3年ぶり に仙台に来ましたが,やはり街並は結構変わってしまっています.

仙台には9年いたのですが,観光らしい観光はしたことが無かった.そんなわけ で,今回は観光出もしてみようかなぁなどと思っていたのですが,昨日の飲みが 早朝まで及び,結局午後までホテルで寝てまして,普段の週末となんら変わらな い一日となってしまいました.

目覚めたら10時だったもので,普通ならばチェックアウトタイム.私は連泊して いますので,とりあえずは「Don't Disturb」の札だけ出して二度寝.次に 起きたのは午後の二時でした.

そんなわけで,もう夕方になってしまうので,特別なこともせずに映画でも見に 行くことにする.昨日から「 ハウル 」も始まっているが,流石に混んでいるだろうなぁ.

でも,その前に,今回の来仙の目的の一つを果たすために下調べ.中央通りにて 目的は達成.これで後はフリーだ.

中央通りついでに「仙台セントラル」に行ってみる.「 血と骨 」を上映中.次回まではまだあいだがあるみたいなので,「チネラヴィータ」に 行ってみることに.途中,「アイエ書店」でフォーラム・ラヴィを手に入れるが, 上映時間が載っていない.結局「チネラヴィータ」にてタイムテーブルを獲得.

こちらも時間には合わない.先に飯を喰らうことにして,作戦を練ることに.せっ かく仙台なので,牛タンでも食って行くかと思ったのですが,混んでいたのであっ さりあきらめる.結局はカキフライ系で.

映画館フェチとしてはチネラヴィータに行ってみたい.「血と骨」との組合せだ とうまくつながらない.「ハウル」は夜9時スタートの回があるみたいだけど, まだ混んでいそうだし,時間も駄目.フォーラムで時間が合うのは見てしまった 作品ばかり.MOVIX仙台まで幅を広げてみたら「 笑の大学 」がみつかった.じゃ,「 砂と霧の家 」からつなげてみましょう.

そんなわけで「チネ・ラヴィータ」.それでもまだ時間まで30分以上もあるので, チケットだけ購入して東口側を歩いてみることに.ちなみに,某会員証が使える のを確認.1000円です.

ココに来るまでにいやでも気づいたのですが,東口側にもペデストリアンデッキ 状のものが.そしてLAOXはなくなっていた.でも,それ以外はあんまり変わって ないな.あ,「得得」が「松屋」になってましたけど.東口はまだまだ発展の余 地ありです.

時間前に劇場に戻る.4階へ.2階,4階とも基本的にはシネアートの時と間取り は同じ.でも,2階のロビーは広くなったように感じた.というか,いかにもロ ビーっぽくなった.

まもなく時間になり入場.チケットを買った時点で番号が1番だったのですが, お客さんは私を含めて3人.うーん,日曜の夜最終回とはいえ,こんなに少なく て大丈夫なのか?シネアートも閉館してしまうわけだ.

劇場内部はきちんと傾斜がついている.もう少しスクリーンが大きくなって欲し いところだが,客席からの視野を考えるとこれが妥当なサイズ.結局シネアート 時よりもわずかに小さくなったような感じ.椅子はホルダ付き.ってことはフォー ラムとは違って飲食可能ということか?

「砂と霧の家」.夫と別居して一人暮らしのキャシー.父が残してくれた家に住 んでいたが,手違いで差し押えられて明け渡すことになってしまった.なんとか 家をとりもどそうとするが,既に競売にかけられており,買手も引越してきてし まった.買ったのはイランからの亡命一家.彼等もまた,生きて行くためにはこ の家が必要なのだった.

いわゆるアート系の作品なのかと思っていたら,ジェニファー・コネリー主演で ドリームワークスの作品.でも意外や意外,良い作品でした.

誰もが大切なものを抱えていて,大切だからこそ妥協できなくて,でも現実は厳 しくて・・・,迷って,苦しくて・・・という,いろいろ考えさせられる作品.

単純に物語だけ追っていくと悲しいストーリーだけが見えがちだけど,この話の 裏にある部分を考えると,もっと深いものが想像出来たりして,奥がある作品か も.私の考えすぎかもしれないけど.

久々に涙腺を刺激された作品でした.

笑の大学

仙台・MOVIX仙台8

地下鉄にてMOVIXへと移動.実はMALLの最寄駅がどこだったかすっかり忘れてし まっていたので,ドキドキしながら長町南駅で降りる.よかった,正解でした.

チケット購入は開始5分前.でも思ったよりも良い席がとれた.上のフロアの8番 スクリーンへ.うん,レイトショーの人数ってこれくらいだよね.やっぱりチネ ラヴィータの認知度が低いのか.何か他に理由があるのか.

「笑の大学」.時は昭和15年,ところは浅草.笑いを統制するための検閲官と喜 劇作家の攻防.笑いに興味のなかったはずの検閲官が,次第に脚本にのめりこみ, 遂に許可がでそうになるのだが・・・.

三谷幸喜脚本.監督はフジテレビでよくみる星護.オリジナルはラジオドラマで, それを西村雅彦と近藤芳正のキャストで舞台化.三谷幸喜お得意のシチュエーショ ンコメディ.

数年前の正月深夜にNHKで放送していた,舞台版の収録を見たことがあるのです が,どうしてもそれと比較してしまいます.

まあ,映画としては頑張ったと言えるんじゃないでしょうか.メインキャストの 二人のかけあいが命なわけで,つまりはセリフが命.映像はあまり重要ではない わけです.それだけ演者の力量が問われる.

今回のキャストは役所広司と稲垣吾郎.役所広司に関しては問題無し.稲垣吾郎 もまずまず好演といっていいでしょう.それなのに,なぜかものたりなさを感じ てしまうのは,おそらく舞台版の完成度が高いからでしょう.

最初にこの作品が映画化されると聞いた時,三谷幸喜本人が監督するのだと思っ たんですが,違っていたんですね.それっていうのはある意味,映画にしてもベ ストにはならないということを意味しているのではないかとも取れるわけで.

映画版も悪くはない,だけど,舞台版の方をおすすめします.

ところで,エンディングのみのカメオ出演って必要なんでしょうか?

それから,久々のMOVIXで気になったこと.本編が終わってスタッフロールが始 まると同時に,壁のライトが点燈する.帰る人のためにはサービスかもしれない けれど,まだ映画が終わっていないうちにつけるのはどうなんだろう?スタッフ ロールはCMや予告編と同じ扱いってことでしょうか.それに早く帰るのを促して いるようにも感じる.ついでにいうと,フィルムの終わり方もまだ音が消えてい ないうちにブチッと切るし.

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