ニュースの天才
Shattered Glass

川崎・TOHOシネマズ5

本日は休みの谷間で会社に人も少ないので,私も早く帰ってきて年賀状の続きを 書いていた.が,今日で「 ニュースの天才 」が終わってしまうことに気づいてしまい,ちょうどレイトショーでしかやって ないみたいなのでTOHO川崎まで出かける.

クリスマスイブとはいえ,わざわざこの作品を見に来るカップルは少ないらしく, ぜんぜんすいている.真ん中がとれた.

久しぶりにコーラでも買って5番シアターへ.ここはTHX館.

そしたら THX のトレーラー.あれー,フィルム自体はTHXでなくてもよさげな作品なのに.と ころで, DOLBY の方はSTOMPバージョン.初めて音が後ろから回り込んでいるのに気づきました. うーん,やはりこれくらいのキャパの真ん中にいると全然違うなあ.

「ニュースの天才」.スティーブン・グラスはエアフォースワンにも備えられて いる雑誌,ニュー・リパブリック誌のライターだった.政治雑誌の中で,彼は身 近な出来事を題材に記事を書き,好評を博していた.しかし,ある記事にライバ ル誌の記者が注目.スティーブンの書いたその記事の裏がとれないといって来た.

先週の「 虎ノ門 」で井筒監督がボロクソに言っていましたが,私としては, この事件 も覚えていたし,その元ネタのハッカーの話に興味があったので行ってきました.

話はスティーブンの視点で始まる.編集のしくみや彼の仕事ぶりが一通り紹介さ れると新しくエディターになったチャックとの確執に話は移る.とりたてて派手 な演出もないし,彼自身もパッとしたキャラではないのだが,全然飽きることな く話は進む.むしろ,引き込まれたかも.

冷静に見れば事件の全容を内側から描いたみたいな形になっていて,スティーブ ンが記事の捏造に走る様子の描写はとくにない.井筒監督はそのあたりを描かな いといけないと言ってましたが,これはこれでありなんじゃないかな. 結局,事実に基づく話なので,彼の心理状態なんかは彼自身しか語り得ないし, 下手な描写は逆にフィクションになってしまう危険がある.

結局彼は八方美人で目立ちたがり屋のガキだったわけで,むしろ,そんな彼に踊 らされてしまった周囲とその対応が描きたかったんだ,と,素直に解釈.

しかし,雑誌にせよ新聞にせよ,この手の技術的なことを説明するのは大変つか れる.ちゃんと理解してくれる人はいいんだけど,中途半端だと勝手に話を作り 替えてしまい,嘘になってしまっていることがしばしば.

エンドクレジットをみてたら,一昨日見た「ラモーンズ」の「電撃バップ」が使 われていたようだ.どこで流れた?

あ,元ネタの本人は 本をだしている ようです.

彼の書いた記事については a tissue of lies というサイトがまとまってるようです.

[一覧] [前の日記] [今日は2004年12月24日] [次の日記]

[Top Page]