久しぶりにマイナー系の作品もと思い、「 ヒトラー最期の12日間 」を。
シネマライズも座席指定入換制になった。そのせいか、気持ち発券に時間がかかっ ているような気がしないでもない。普段から話題作は並ぶので、時間間際だとちゃ んとさばけるのか不安。そんなわけで、かなり早めにチケットを買っておく。
昨日から公開されたばかりの「 メゾン・ド・ヒミコ 」はかなり混んでいる様子。これはチネチッタでも公開される予定なので、そっ ちの方で見た方がいいかな。
戻ってきて入場。思ったより席が埋まる。ひさびさだったけど、ここって意外と 座席の間隔がせまいな。
「ヒトラー 最期の12日間」。1945年4月。ヒトラーたちはベルリンの地下要塞 から指揮を取っていた。しかし、ドイツ軍は既に劣勢。ベルリンからの退去を頑 なに拒むヒトラーに、側近たちもついていけなくなっていた。ヒトラーがピスト ル自殺するまでの12日間を、秘書として働いた一人の女性の視点で描く。
ヒトラーの運命は、歴史が既に語っているとおり。この作品は、そのすぐそばに いて、最期までヒトラーを信じていた女性と同じ視点で、内側からのヒトラーを 描いている。そのため、アウシュビッツの大量虐殺など、いわゆるヒトラーの悪 業についてはほとんど触れない。
戦争に関していえば、悪魔のような人であったかもしれないが、側近やエヴァに 対しては、極普通の一人の人間であったということだろう。普通の人間にも悪魔 にもなれるところが恐い。
最期に、この秘書だったユンゲ本人がでてきてインタビューに答えている。当時 は自分のしていることが悪いことだとはまったく思ってもいなかったという。 宗教もそうだが、一度染まってしまうと内側からはその異常性に気づきにくいも のだ。
エンドロール前。主要人物のその後が紹介される。生き残ったほとんどの人が、 つい10年以内に次々と亡くなっていた。戦後60年というのを改めて感じる。
帰ってきたら、ちょうど24時間テレビが終わるところで、丸山弁護士がゴールし ましたとさ。
[一覧] [前の日記] [今日は2005年8月28日] [次の日記]
[Top Page]