変身

渋谷・シネアミューズイースト

本日の目的は、「変身」。ちょっと雨もよう。さすがに傘を持たずにというのは 厳しい。

まずは「シネ・アミューズ」に行ってチケットを取っておく。時間までは一時間 くらいあるので、余裕の4番。時間まで東急ハンズで年賀状関連グッズを確保。

集合時刻前に戻る。しかし、あまり混雑していない。そのうち入場が始まるが、 最終的にも10人くらいしかいなかった。しかし、ここの開場アナウンスはあいか わらず聞き取りにくいな。もう少し混雑してたら聞こえない。

「変身」。ある日目覚めると病室のベッドだった。脳の移植手術をしたらしいの だが、その直前の記憶が定かではない。彼女の絵を描いていたはずだが、最近は 趣味も性格も変わってきたように感じる。日に日にその感じは強くなって行き、 自分の意識が段々薄れて行くのだった。

「秘密」「ゲームの名は誘拐」など、映画化原作も順調に増えつつある東野圭吾。 ドラマの方でも「しのぶセンセにさよなら」などが映像化されてます。トリック とサスペンスだけでなく、心情に訴えるストーリー展開が、メディアにとっては 飛びつき易いのかもしれません。

実は、東野圭吾の作品は数えるくらいしか読んでおらず、しかも、どちらかとい うと映像化は絶対にされないであろう「私が彼を殺した」だとか「どちらかが彼 女を殺した」といった本格謎解き系の方がすきなので、今回の「変身」も未読。 最近、本屋でこの文庫の在庫が増えて平積になっているなと思っていたら、映画 化が決まっていたわけなんですね。

「変身」っていうと、どうしてもカフカの方を思い出してしまうので、こちらの 話の内容については全然知らず。予告を見た時も東野圭吾という名前がでてくる まで全然気がつかなかった。

作品の方はというと、正直にいうと、映画よりも二時間ドラマにした方がもっと 面白くなったんじゃないのかなぁ、という印象。引いたカットが多いんだけど、 室内とか人物を映す時にはもっと寄ってくれた方がいろいろと伝わるものがあっ たんじゃないかと。

特に、今回の玉木宏の演技は二人の人間を演じわけるという難しいところをうま くこなしていた。蒼井優の演技よりも、玉木宏の方が上回っていたように感じま した。

今までの東野圭吾原作作品は東宝が手がけてきたのに、ここではミニシアター系 の配給になっていたのがちょっと引っかかるものがあって。製作に日販や講談社 といった書籍業界の方が多かったのが気になる。今度できる「シアターN」と何 か関係があるのだろうか?

お客の入りが示してしたように、気になる人はDVDが出るのを待ってもいいかも しれません。

[一覧] [前の日記] [今日は2005年12月4日] [次の日記]

[Top Page]