ザスーラ
Zathura

川崎・チネチッタ2

SAYURI 」をメインに据えた結果、それに間に合うのが「 ザスーラ 」でした。気になっていた作品なので良しとしよう。

チケットもまずまずの場所がとれた。どちらかというと子供向けな作品だと思う のだが、年齢層は低くない。

「ザスーラ」。地下室の奥でみつけたボードゲームを始めたら、家ごと宇宙空間 に飛び出してしまった。地球に戻るにはゲームにゴールするしかなさそうだ。 しかし、隕石は降って来る、平安名宇宙人が襲って来るで、前途は多難。

設定を見た瞬間に「 ジュマンジ 」だな、と思ったらそれもそのはず、原作者は一緒。「 ポーラー・エクスプレス 」も同じ人なんだそうです。今度は宇宙ということになりますが、どうなるか?

その結果、言ってしまえば、そのまま「ジュマンジ」の宇宙版。でも、ところ変 われば中身も変わる。舞台が宇宙なだけに、スケールは大きくなってます。でも、 そのかわり大部分がCGなんだろうなぁ。「ジュマンジ」の時は、車は本物で、動 物のCGと合成していましたけど。

原作が子供向けの話なので、きちんと教訓めいたものがあります。最近のTVゲー ム世代はなんでもリセットしてしまえばなかったことになりますが、途中でリセッ トできない、やりとげるしかない、というのがいいですね。

将来は、こんなバーチャルリアリティゲームが実現するのかなぁ?

結構楽しめました。

この作品、実は舞台は家の中と宇宙船、キャストも数えるほどなので、舞台にも 出来そう。

SAYURI
SAYURI

川崎・チネチッタ9

さあ、本日のメインイベント。「SAYURI」です。

「SAYURI」。借金のカタに芸者にするために連れてこられた千代。どうにかして 逃げだそうとしていたが失敗し、女中として働くことになった。しかし、ある日 声をかけてくれた男性に一目惚れし、彼に近付くために芸者になることを決意す る。

最初はスピルバーグが監督するはずだったとか、日本人の話なのに主要キャスト が中国系の女優だとか、別の意味で話題性が高いのですが、なんだかんだいって 悪い評判は聞こえてこない。とりあえず、チャン・ツィーだし、私としてはちょっ と期待している。

なんだろう、思ったよりまともだった。なんていうかな、ニューハーフのほうが 現実の女性よりも女らしく感じるのと一緒で、日本人でない目で見た日本がより 日本らしいというか、すんなり見ることができた。 日本語交じりの英語は微妙な部分もあったけど。

実は、この作品のモデルになった元芸者の方がいて、この話の内容が芸者のイメー ジを著しく傷つける出鱈目だとして原作者に対して名誉毀損で訴訟を起こしたり している。この人は、誤解を解くために「Geisha of Gion」という本を出してい るそうです。

まあ、日本人が監督している芸者の話だった「 おもちゃ 」でも最後は水揚げしてましたけどね。

この作品のポイントはチャン・ツィーよりも、その子供時代を演じた 大後寿々香という子に尽きる。前半は彼女がでずっぱりで、彼女の少女時代があ るからこそ、その後のチャン・ツィーにすんなりと移れるといってもいい。彼女 は「 北の零年 」にでていた子らしい。

ところで、この作品は外国文学なわけですが、この日本語訳が大変美しいという 話で、いつかは読んでみたいと思ってます。

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