男たちの大和/YAMATO

川崎・チネチッタ4

巷はクリスマスらしいですが、毎年関係ないので映画を見に行く。しかし、それなりに配慮はするので、カップルがいかなそうな作品をいつも選択。今年は「男たちの大和」で。ちなみに、意外と24,25に出かけることは少なくて、去年は「ニュースの天才」と「ターミナル」、2001年は「犬夜叉」。クリスマスが土日じゃないとでかけないしね。

クリスマスということで、チネチッタはそこそこ混雑。ラ・チッタデラ前の噴水ステージでは、いつもにないくらいのギャラリーがついている。若いギターデュオみたいでしたが、有名な人なのかしら?

とりあえずチケット購入。予想どおり、希望の席がとれた。やっぱりあまり混んでいないみたい。よしよし。

入場してみると、やっぱり作品の性質上年配の方が多いように見受けられる。で、どっかの誰かさんが言ってるみたいに東宝の劇場を借りる必要はないと思われ。多分初日だけだったんですよ。

「男たちの大和」。昭和19年。戦況はますます厳しくなり、学徒動員の元、多数の少年たちが戦艦大和に配属された。そして、大和は沖縄へと向かう。それから 60年。神尾は当時大和の乗務員だった。彼の前に、大和が沈んだ海に連れて行ってほしい、という女性が現われる。彼女は、神尾が世話になった上官、内田二兵曹の娘だった。神尾は、船をだすことにした。

まるで｢タイタニック｣を彷彿とさせる海中探査シーンから入る。

まともなドキュメンタリー映画をとって、メジャー系で全国配給、なんてことは不可能かなぁ。やっぱり、娯楽要素がないとお客さんはこないかなあ。

原作の辺見じゅんって、角川春樹の実の姉だったんですね。知らなかった。営業に力が入っているのはそういうところもあるのかな？

大和の映画ということで期待度が大きかったのかなぁ。正直にいうと、この内容なら大和映画じゃなくてもよかったかも。大和である意味があまり感じられなかった。大和なら大和にしかない、大和がたどった運命をもっと描いて欲しかった。

反町隆史も中村獅童もよかったし、意外なところでは長嶋一茂もよかった。でも、それ以上に良かったのは、大和に乗り込む男たちを支える女たち。特に蒼井優はいいところを一人で持っていってしまったような気がする。

初日の動員はなかなかだったようで、角川さんはかなり意気込んでいるようです。なんでも東映のスクリーンじゃたりないから東宝でもかけてもらうために談判にいくとかいかないとか。でもねぇ、多分そこまでは必要ないと思いますよ。

東映がお金をかけると失敗するのが常でしたが、これはまあ、普通なんじゃないでしょうか？

気になったのは、大和が沈んだ場所をわざわざ「東経～度、北緯～度」と繰り返すのが耳障りで。行き先としてはそういう表現しかないでしょうけど、その後は「大和の沈んだ場所」とかいう表現で十分だと思う。

ところで、今日の座席、なんか濡れてたんですよね。でも、表面的にはほとんどわからなくて、座っているとなんとなく染み出してくる、みたいな。気づいたらズボンが湿っていた。こういうのはこぼした人がちゃんと申告しといてくれないかな。

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