輪廻

川崎・チネチッタ2

珍しく午前中に起きたので、ひさびさに午後早い時間から出かけることに。そろそろ「 Mr.&Mrs.スミス」を見とかないと終わっちゃうかな、と思い、これを軸に考える。先に見てしまうと次につながらないので、順番を入れ換えて先に「輪廻」をいれる。ついでにお買物デーだ。

久しぶりに雨が降っているので、傘を持って出かける。思った以上に強く降ってる。

まずはチケットを買いにチネチッタへ。そしたら売場は長蛇の列。始めてフロアガイドポールを超えたところに並びました。原因は「ザ・有頂天ホテル」。30分前の時点で既に売り切れ。チネチッタで一番大きい532席の「チネ8」でです。

実はこの時点でもうひとつ満席になっているものがあった。なんと「男たちの大和」。実は結構健闘しているらしい。劇場は107席の「チネ1」。それでも1時間前に売り切れている。実は全席自由席の「チネグランデ」でも上映していて、チネ1での上映は一日一回。指定席が好んで選ばれているという点を差し引いてもお客が入っているといっていいでしょう。実際、「鉄道員」「北の零年」をぬいて東映史上最速で100万人突破だそうだ。

さて、チケットは無事に二枚購入。ポイントがたまったのを使ったので2枚ともお金は払っていない。あと一回分あるけど、日曜日は使えないのでまた来週だと思う。

時間まで、ヨドバシと紀之國屋とあおい書店を回る。

「輪廻」。女優の卵の渚は映画のオーディションに合格し、重要な役を得た。その映画は、実際に過去に起こった殺人事件を題材にしたもの。役が決まった前後から、彼女の身の回りで不思議なことが起き始める。見知らぬ少女が現れ、彼女の記憶が分かるような気がするのだ。撮影に入って、その少女が、事件の被害者だったことが分かる。

「呪怨」の清水崇監督による最新作。既にリメイクにオファー殺到ということで、ジャパニーズホラーの人気はまだまだ衰えを知りません。

ホラー映画なんだけど、少なくとも海外のホラー映画とはちょっと毛色が違う。アメリカンホラーならお決まりの、音で驚かせるというのはほとんどない。ある意味これは日本のホラーに通じるものでもあるのだけど、日本のホラーは迫り来る恐怖であり出現による驚きではない。

で、この作品はというと、その日本的ホラーの中でも、さらにちょっと別の流れのようなものを感じる。見ているうちに、途中からミステリのような謎解きを自分の中でしていた。犯人ではなく、「それ」は誰なのか、ということを。

終わってみても、感じたのは「恐かった」ではなくて「ヤラレタ」ということだった。まんまと監督の狙いにはまってしまっていて、終盤までそれに気づかなかった。だから、話の展開はうまいんだけど、ホラー映画としてはどうなのかと言われると、少なくともいままでのものとは違うのではないかと思う。

そんなわけで、今までとはちょっと違った見方が出てきたので、私としては十分に楽しめた。

主演が優香。彼女の演技はあまり見たことがないので、ほとんど期待していなかった。見たのは「恋に唄えば♪ 」くらいかな。ところが、彼女の表情といい演技といい、予想以上に良かった。

気になったのはエンディングの主題歌。耳につくようでいて微妙につかない。最初は世紀魔IIみたいな感じで始まったと思ったら、途中はインディーズバンドみたいになって、最後には戸川純みたいになった。

あら、黒沢清監督が出てたんだ。

Mr.&Mrs.スミス
Mr. & Mrs. Smith

川崎・チネチッタ5

次の開場まで微妙に時間があいたので、 TOWER RECORDS をのぞきに行った。あまりめぼしいものは無かったけど、「博士の愛した数式」のサントラがあって、加古隆だった。ふむ、これは作品を見る時に注意しておこう。

さて、戻って入場。思ったよりまだまだ人が入るらしい。モギリのところで、「新春お年玉プレゼントキャンペーン」の応募用紙というのをもらった。「Mr.&Mrs.スミス」と「オリバーツイスト」を両方見ると商品があたるというものらしい。A賞はDVDレコーダ。

「Mr.&Mrs.スミス」。お互いに自分の職業を隠して結婚した二人。実は二人とも腕利きのスナイパーだった。あるターゲットを消しに行った現場で、偶然にお互いを認識する。実は、それぞれの属する組織はライバル関係にあるのだった。身分がバレたからには、後始末をしなければならない。

公開から既に1ヶ月以上経ったら、最近ではアンジェリーナ・ジョリーがブラピの子供を妊娠したというニュースが聞こえてきたし。まだまだ集客効果はありそうですね。

ヒッチコックの「スミス夫妻」のリメイクだと聞いていたのですが、なんだか全然まったく違う話になっているようです。本当にリメイク？

予告見た時の印象では、二人とも殺し屋なのは分かってて結婚してて、そしたら同じターゲットを殺ることになって、で、どっちが先に殺るかを夫婦喧嘩の流れで競争している、みたいなのかなと思ってました。そしたら、全然違った設定だったので、ゼロから楽しめました。

二人のかけあいが結構テンポ良くて。プライベートでもこんな感じなんですかねぇ。さすがにここまではげしい夫婦喧嘩はないでしょうけど。

普通にハリウッドのアクション映画が見たい場合はこれを見にいってください。ブラッド・ピットを見にいくも良し、アンジェリーナ・ジョリーを見にいくも良し。こう考えると、結構集客要素があるな。

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