何にしようかなぁ、と思ってチネチッタ方面のスケジュールを見ていたら、 3月頭で終了らしい。 アカデミー賞 にもノミネートしているので「 クラッシュ 」を。
「クラッシュ」。ロサンゼルスの夜、車の衝突事故。拳銃を見せつけた車の強奪。 警官による越権行為。それがアメリカの日常。それぞれの生活には、それぞれの 事情がある。そんな彼らの人生が交わることで、何か新しい道が見え始める。
あまり、メディアでの宣伝がされていないので、どんな話なのか全然わからない 状況で鑑賞。直前にサンドラ・ブロックが出ているのを知ったくらい。
もう、最初からずっと、「差別」の連続。そう、この作品でクラッシュするのは 車ではない。人と人とがぶつかりあい、何かが壊れる。壊れた後に見えるもの は・・・、そこがこの作品のポイント。
話題にはなっていないが、巷の評価はなかなか高いようです。納得のアカデミー 賞ノミネート。話のつくりとしては「 ラブ・アクチュアリー 」や「 大停電の夜に 」のように、そこら辺にいる人々のそれぞれのエピソードが絡み合って、最後には 大団円、という方向なんだけど、ハッピーな方向ではなくダークな方向で繋げる とこうなる、みたいな感じです。
予告で、これまたアカデミーノミネートの「 BROKEBACK MOUNTAIN 」をやっていたのですが、今回のアカデミーノミネート作品を見ていると、アメ リカの暗部というか、タブーの部分に注目しているように見える。アメリカ国民 もそういう部分に対する危機感というか、意識が生まれているということか。
重いテーマなんですが、見終った後に今後への光が垣間見えるというか、思った ほど沈まずに帰ってこれます。
「 ミュンヘン 」と比べると、ストレートにアメリカを描いた分だけ、国内での評 価は受け易いかも。有力ですね。
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