立喰師列伝

川崎・チネチッタ3

昨日公開したばかりだけど、まあ、初日じゃないからそれほど混んではいないだ ろう、ということで「 立喰師列伝 」を。予告で気になってたんで。

「立喰師列伝」。戦後間もない時期、蕎麦屋に現れた「月見の銀二」。彼こそが 立喰師と呼ばれる人々の元祖であり、彼以後、飲食店の店主と立喰師の戦いが繰 り広げられることとなった。

押井守監督の最新作。予告ではかなり気になる作りで、まるで市川崑監督の「 新選組 」を彷彿とさせる。なんでも「スーパーライヴメーション」という手法だそ うだ。で、そのあたりを注目しながら見にいったわけなんですが・・・。

「スーパーライヴメーション」といえば新しく聞こえるけど、何も知らないでみ たらただの手抜きにしか見えない。一応、見た後に「 映画テレビ技術 」に解説が載っていたのでどういうことをやっているのかは分かりましたが、やっ ぱりやってることはパタパタアニメの延長。

逆に、歴史映像みたいなのは全部CGらしい。かと思うと、ほとんど絵が動かない ところもあったり。

この「立喰師」ってのも、押井作品ではおなじみの隠れキャラみたいなものらし く、「ライフワーク」なんだそうだ。つまりは監督のやりたいことをやりたいよ うにやった作品ということなんですね。

で、話はというと、簡単に言えば「 カノッサの屈辱 」ですがな。それの「ファーストフードの客」みたいなもんです。半分、いや、 それ以上が語りです。正直、一般受けはしないでしょうねえ。隣の方にいた押井 作品ファンと思われる二人の片方は途中でイビキをかいてました。ファンでもそ ういう反応になってしまうということです。

興行的にはダメでしょうねぇ。

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