チョムスキー 9.11
Power and Terror
Noam Chomsky in Our Times

John Junkerman(2002)

こちらも,「あの日」つながりで見れなかったので買ってしまった.

「チョムスキー 9.11」.製作は日本である.そのため,話の流れが日本に流れ るところが多い.

チョムスキーはMIT教授.言語学者であり,反戦論者.彼の講演を中心に,イン タビューを交えながら,なぜ,テロは起きたのか,を考える.

チョムスキーの著作や活動については,今までまったく知らなかったのですが, 講演の様子を見ている限り,確固たる信念と思想をもっているということが分か ります.

さらに,その辺の知識人が急に反戦に目覚めたのとは違い,膨大な知識による裏 漬けがあるから説得力がある.実際,博識なんでしょう.

さて,先日見た「SEPTEMBER 11」で多くの監督が言いたかったであろうことを明 確に言葉で話してくれている,というのが感想です.

「9.11 が重要なのは規模や性質と関係ない.誰が犠牲になったかが歴史的なの だ.」.私が思っていたことはこれに近い.

しかし,彼の意見はさらにつづく.「他国の歴史も同じようなものです.アメリ カだけが悪の帝国ではありません.たまたま今,世界最強の国なのです.」

チョムスキーの意見は正論であり,また明解でもある.

9.11以降,彼のことをアメリカメディアはどの程度とりあげているのだろうか? どの程度取り上げられているかによって,アメリカの良心が分かるような気がす る.


監督・John Junkerman
出演・Noam Chomsky
シグロ,2002年作品,本編71分,COLOR,DOLBY DIGITAL,MONORAL,スタンダード

日本ヘラルド/パイオニアLDC,PIBD-7135,2500円


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