「くぼた沖縄日記2002-2 半袖で行こう！連日お友だち大感謝デー」
１０月２５日 ２日目 ★やっぱり「落ち」があったのだ
ホテルをチェックアウトする前に「中乃湯」に写真を撮りに行く。やっぱり閉まっている…。残念。
バスで那覇に向かう。今日はソムリエールみえこちゃんとドライブに行くのだ。彼女から届いた手紙には、「免許も取ったし、車も買いました」。私はドライブに連れて行ってもらえるものと思っていた。普通、そう思うでしょう。でも、運転するのは私で、車は彼女がもうすぐ職場復帰するレストランkoba'sのシェフの車だったのだ！これが判ったのが、旅行前日の夜。何人かの友人に、無事を祈ってくれるようメールしたが…。
南部方面に行きたいという私のリクエストで、シェフがドライブルートを検討してくれ、みえこちゃんに伝えてくれる。みえこちゃん、あんたが頼りだよ！「斎場御嶽（せいふぁーうたき）」に行きたいと言うと、シェフが「せいふぁーうたきって、何ですか？」ああ〜もうっ。有名なんだよ、ここは！沖縄最高の聖域なのにー。「西暦2000年世界遺産に登録されました」（byやっぱり緒形直人でしょ）なのにー。まあ、住んでいる人ってこんなもんか。好きでここに生まれたわけじゃないもんね。私だって、大阪城入ったことないもん。マニアに勝るものなし。
車には、波之上宮のお守りと、小さなビニール袋に入った塩。沖縄お守りの定番。明るいうちに戻るから、シェフも無事を祈っててねと言い、小雨の中を出発。那覇を抜けると道はぐっと空いて、雨も止み、軽快なドライブ。小学校校門横のガジマルの木に、子ども達が何人も登って遊んでいる。楽しそうだねー。みえこちゃんが「あ、甥っ子がいた！」
中城（なかぐすく）湾を見下ろす高台にあるレストラン「uruma」でお昼。晴れて景色がいい。ゆっくりといただいて、今度は太平洋を見渡す「カフェくるくま」の外のテラスでお茶。晴れの日の土・日は１時間待ちのこの店も、今日は楽勝。青い海がまぶしい。
のんびりして、車を走らせていると「知念城跡」の標識。城（ぐすく）巡りも、計画のひとつだったので、行ってみることに。畑の中の道をしばらく歩くと、美しい石組みが残る城跡。沖縄の城は全て聖域でもあるそうだ。一人だと、ここはちょっと怖いかも。
さらに車で１０分ほどで「斎場御嶽」。案内所が閉まっていて、パンフなど、何ももらえない。昔の写真と比べると、石畳が新しい。「世界遺産登録」で整備されたのかも知れない。不思議にカーブする道。首里城や今帰仁城の城壁も、曲線で出来ていて、美しくうねっている。自然の地形そのままに、作られているせいだろうか。城壁、斎場御嶽石畳、そして中乃湯の湯船。この「曲線」というのは、沖縄のキーワードのひとつではないかと私は睨んでいるのだ。
ここは、琉球最高位の神女の即位式が行われた場所。といっても、人工的な建造物は祈りが捧げられるステージ状のものと石畳だけ。あとは自然の地形そのまま。昔の人は、ここに霊的な何かを感じていたのだろう。
さあ、戻ろ。のんびりして、かなり予定時間オーバー。車にあったカセットのフレディ・マーキュリーと「ママァ〜うううう〜」と合唱しながら、「楽勝だったねえ」と言っているうちに、那覇に戻る。国道５８号線は、いつも渋滞。もうすぐ駐車場という信号待ちで、突然すとんとエンスト！えっ、うち何した！？あせる。しばらくしたら、エンジンがかかり、よかったーと安心する間もなく、また信号待ちでエンスト。
心臓バクバク。３回目のエンストで、路肩に車を寄せ再度エンジンをかけると、ああっ、ボンネットから煙が〜！どひー！どうしよう〜。シェフの車、壊した…。胃が痛いー。みえこちゃんがシェフに電話して、すぐにバイクで来てくれると言う。ああ、近くでよかった。それにしても、明日シェフが仕事で使う車、申し訳なさで、悲しみにくれる。あう〜。しばらくして助けに来てくれたシェフが、車を近くのガソリンスタンドに持っていってくれる。私たちは、タクシーで約束していた「てだこ(^0^)亭」さんに向かう。
「てだこ(^0^)亭」の美味しいお料理。まだ胃が重いので、未登利ちゃんが気を使って、レモングラスティーを出してくれる。琉球黒豚「アグー」の煮込み。おいし〜。パスタもいただいて、二人で満腹。ごちそうさま。
食事中、シェフから電話が入り、車の故障はラジエーターの液漏れが原因と判明。ちょっと気が楽になる。心配だったので、食事後二人でシェフに会いに行く。「ホントに気にしないでね」って言われたけど、やっぱりゴメンね。仕事中だったのに。私がお金持ちだったら、新車買ってプレゼントするんだけど。かわりにみえこちゃんを、お店でこき使ってね。
そこへ、３月にも会ったカフェ「アンジェロ」吉川さん登場。これからパーティーという彼女は、いつにも増してテンション高い！「知念城跡」「斎場御嶽」に行ったというと、「感じる方ですか？」彼女が大学時代フィールドワークで行った時、写真に赤い光が写ったり、気分が悪くなったり、色々あったんですよーと、怖いことを言う。うー。１２時までおじゃまして、宿に戻る。
※追記 １ヶ月後にフィルムを現像したら、知念城跡で写した写真だけが、ものすごくきめが粗くボケて写っていた。やっぱり、なんかあるのかも…。
料理工房・てだこ(^o^)亭 地中海・イタリア家庭料理
那覇市松尾２−１１−４ TEL 098-860-0150
水〜土 12:00〜14:00 17:00〜20:00
日 15:00〜20:00