「くぼた沖縄日記2002-2 半袖で行こう!連日お友だち大感謝デー」
10月26日 3日目 ★日本最南端はぬるかった
目が覚めると、毒虫には変身してなかったが、気がかりな夢だった。沖縄でお墓参りに行って、たくさんの人と雑魚寝していると、幽霊に背中を触られるというもの。吉川さんのせいだよ。
今日は糸満に行こうっと。那覇のバスターミナルから出発。路線バス大好き。目的地を確認すれば、あとはバスまかせ。どんなルートを通るかはお楽しみ。急ぐ旅でなし、のんびり景色を見る。
1時間ほどで糸満着。糸満と言えば漁港。海人の街なのだ。「あんまー魚市場」などを見る。が、小さいー。那覇の何分の一の規模。ちょっとがっかり。漁港のところで、「80あまり」のオジィと話す。80あまりは、80歳ちょっとのこと。「ここいらは、玉泉洞とひめゆりの塔だけ見ればいいよ〜」と大雑把なアドバイスを受ける。
さて、昼ごはんを食べよう。「港前食堂」に入る。奥の畳敷き。背中合わせの赤銅色のおじさん4人組の会話が、全く聞き取れない。「チャンポン」をたのむ。よそ者と一発で見破られ、「ごはんの上に炒めた野菜がのってますけど、いいですか?」と確認される。こちとら、承知の上でい。
同じテーブルの端には、おばさん二人組。ごあいさつ。食事が終わったおふたり、小声で「おいしくないよ〜」えええ、そうなんですか?「チャンポンはおいしいハズ。てびち汁はおいしくなかったよ〜」沖縄では、最高いい人モードの私。まめまめしくおばさんにお茶をついだり、薬用の水をくんできたりする。
チャンポン登場。野菜炒めを卵でとじて、お皿に盛ったごはんにかける。スプーンでいただきます。結構なボリューム。ゆっくり新聞を読み、店を出てしばらく歩くと、さっきのおばさん二人組にまた出会う。「買い物してきたよ〜」
しばらくお話。何とおばさん「あんたは30あまりでしょう?」おお〜っと。40あまっておつりがくるっちゅうーの!沖縄のおばさんやオバァだますのって、チョロいかも…。「また、来なさいね〜」「はーい」
そして、ここ糸満には日本最南端の銭湯「ときわ湯」があるのだ。「最南端」は日本有人最南端の波照間島についで、2度目。ガイドブックにも載っている、沖縄で一番大きいお墓「幸地腹門中墓」のすぐ横にある。お店の方とお話。200円払って中に入る。やったー、私だけだよ。写真を撮りまくる。ここも脱衣場と浴室が区切られてなくて、ひとつの空間。
お湯にはいると、???これって、ひなた水?むちゃくちゃぬるいー。気温が高いので、寒くはないが、これでいいのだろうか…。「中乃湯」さんは、いいお湯だったぞ。その上、湯船のお湯がえらく少ない。となりの男湯からは水の流れる音がしている。お湯勝手に出してエエのかなあ。お店の方の、経営が大変という話を聞いたばかりだし、お湯をチョロチョロと出して、手で受けて体にかける。わびし〜。そして、ここもお湯がバスクリン色。くんくん、香りもそれっぽいぞ。ホントにバスクリン使ってるかもな。ぬくもらないままに、お風呂を出る。
糸満ロータリーでバスを待つ。そばに高校生のグループ。「次のバス、1時間後だよ〜。あ、これは平日だから、土曜の時刻表見ないと〜。あ〜土曜日、バスない!」きゃはは〜と笑う彼女たちにつられて、私も笑ってしまう。そこへ、那覇の首里行きのバスが来る。ラッキー!これで乗り換えなしで、みえこちゃんが働く都ホテルに行ける。
バスが那覇に近づき、国道58号線の渋滞に入ると、昨日の悪夢が蘇り、息苦しくなる。ひー。
都ホテルの回転展望レストランで、サービスをしているみえこちゃん。気分はすっかり参観日のお母さん。「はあ、もう、うちのみえこー(延ばすと沖縄っぽい)は、どんなしてるかねえ〜」これじゃ、オバァか。回転展望レストランは、1時間半で1回転し、パノラマで景色を楽しめる。ちょうど日が沈む頃。慶良間が見える。ゆっくり動くんだねえ。あんまり動いているって感じしないよ。そう言うと、みえこちゃんが「ん?動いていませんね。動かしてきましょうね」。……。
今夜もまたみえこちゃんと、お食事。毎度おなじみの「koba's」。あと1週間ほどで、みえこちゃんはこの店に戻ってくる。めでたい。今晩は、復帰祝いのお食事会。また、おじさまを呼び寄せるのじゃ。今日もおいしいな〜。満腹、満腹。食事の後、お店が閉まって、スタッフが帰って、シェフがコックコートを脱いで、引き続き3人でおしゃべり。大阪における、レストランの現状など報告する。あーだ、こーだといつまでも話が終わらない。
カフェ レストラン ビストロkoba's
那覇市久茂地3−18−12 TEL 098-868-2542
17:00〜0:00 無休