くぼた沖縄日記2003 くいだおれてオキナワ でも鼻の頭が…
★ 6月20日 冷たいペンネ・海の幸のサラダ・ラムロースト・デザート
いきなりどーんと晴れる。本日沖縄地方梅雨明けしました!(くぼた発表)
チェックアウト後、フロント前のテーブルで、さんぴん茶を飲みながら、情報誌をチェック。ふふ〜ん。服買うもんねー。よしっ!国際通りを歩き出す。お、讃岐うどんのチェーン店が進出している。新規開店間もないようで、行列が出来ている。麺と言えば「沖縄そば」のこの地で、どこまで讃岐うどんは戦えるだろうか。よそから来て住んでいる人間には、ありがたいかも。
「MANGO HOUSE」にて、アロハを物色。沖縄で作られた、沖縄らしい図柄のシャツは「かりゆしウエア」と呼ばれ、BEGINも「かりゆしウエアでまーかいが〜♪」と歌っているし、公務員さんをはじめ多くの人が着ている。これがあれば沖縄での公式のおよばれ(よばれないけど)も、大丈夫。
昨日行かなかった「アンジェロ」でお昼。オーナーシェフの吉川さんは、さっきまでラジオ出演。今こちらに向かっていますとお店の女性。トマトとアンチョビの冷たいペンネを食べていると、吉川さん登場。まあまあどうぞとサービスで赤ワインをいただく。吉川さんのお友だちの女性も現れて、女4人でおしゃべり。今晩移転した「koba's」に食事に行くというと、女性達からよろしくと伝言をことづかる。またつながったなあ。なくなってしまった書店、文教図書の後に入った沖縄初上陸のリブロを見に行く。本の配置など、以前のままのようだ。さて、今日の宿に移動開始。バスに乗る。
今日泊まるのは那覇の隣の隣の宜野湾市。ど真ん中に普天間基地を抱える街。以前一度「佐喜眞美術館」に来たことがあるが、泊まるのは初めて。目的はお友だちのレストラン「koba's」がここに移転したから。去年移転の話を聞いた時、「どこでも行くがな〜」と言ったからには、女に二言はないのだった。
で、宜野湾市って、ホント、泊まるところがないのよ。ガイドブックやネットで調べても、高いホテルが1軒。国民宿舎が1軒。セミナーハウスが1軒。ウイークリーマンションが1軒。そのうち安いセミナーハウスとウイークリーマンションは、普天間基地の向こう側にあり、ものすごく遠回りで不便。(こんな所にも基地の弊害が!)当然国民宿舎にしたが、一人なので、結構高くついてしまった。那覇からタクシー片道2500円ぐらいで来られるので、その方が安かったなあ。ま、いいでしょ。一度くらい宜野湾に泊まってもさ。
夕方5時前に「沖縄ハイツ」着。わわわ、部屋が広くて明るい〜!リゾートに縁のない私の沖縄旅行歴中、こんなに広い部屋は初めて。で、たぶんこれが最後…。すぐ目の前の58号線のバイパスの向こうには、ヨットハーバー。2階なので眺望はもうひとつだが、上の階なら、海が広々と見渡せるだろう。クーラーもほどよく効いて、ポットのお湯も沸いてるし、ふふふ、苦しゅうない。
まずは今晩に備え、しっかりお腹を空かせるためにお散歩でも。宿の隣は宜野湾高校。歩いていると、ブラバンの練習が聞こえてくる。もうすぐ甲子園の予選もあるしね。聞こえてきたのは、沖縄定番『ハイサイおじさん』。あまりの偶然に笑う。(その後、宜野湾高校は予選第1回戦コールド負け)
しばらく歩くと、トロピカルビーチ。これが宜野湾市のビーチね。いきなり人がいっぱいだ。浜は風があって気持ちがいい。遊歩道を歩く。夕日が東シナ海に傾きつつある。こんなに条件がいいのに、カップルがほとんどいないのはなぜ?等間隔に点々と座っているカップルだらけの京都・鴨川とえらい違い。
さっきから風に乗って、何とも中途半端な音が聞こえる。なんだろ?と、いきなりBEGINの『かりゆしの夜』が聞こえる。わ!CDじゃない、これは生ですよ!続けて『オバァ自慢の爆弾鍋』。うっひょ〜、むちゃくちゃラッキ〜やん!そろそろ宿に戻ろうと思っていたが、どうしょう。聞かないのはもったいないしー。と迷っていると、歌はその2曲でぱたっと止まる。それをきっかけに宿に戻る。
大浴場は私だけ。サウナにも入っちゃうもんねー。部屋に戻ったところに、携帯が鳴る。「koba's」のソムリエール三枝子ちゃんからだ。はいはい〜。今ちょうどお客様が途切れたところで、シェフが宿まで車で迎えに来てくれるというのだ。うおお〜、おおきに〜!大あわてで着替えて、道まですっ飛んでいく。
車で坂道をずんずんと登って行くと、突き当たりに普天間基地のフェンス。ホントに基地のすぐ横なんだ。階段を上がってお店にはいると、「こんな所に大開口が〜!(渡辺篤史)」浦添からずーっと遙か向こう、残波岬まで光の帯が見える。これは贅沢な眺めです。
三枝子ちゃんから「お料理もサービスも愛情いっぱいで待ってます」とメールをもらった。プロの料理に愛情は求めない私だけど(神田川に愛情込められたいか!?)、2人はお友だちだからいいの。ラムローストをサービスしながら、「ちょっと量多いですよね。うちの料理キツイですよねえ」と三枝子ちゃんが言う。ははは。ま、これがシェフの愛の形ってことで、いただきましょう!でもシェフの愛はちょっと過剰で、食べきれないよう。パンと残したラムは、お持ち帰りする。デザート(おいし〜ざます!)もしっかりいただいて、シアワセ。
「大阪の景気はどうですか」とシェフに聞かれる。「ずっとよくないけど、今阪神が勝ってるからね」「あはは〜」笑われてしもたがなー。「関西の人は、本当に阪神が勝ってたら、物買うんですか?」「そうだよ!買うんだよ!」うちは買わんけどな。バナナにだって阪神のマーク付いてるんだぞ。ホンマに、阪神勝ってたらええんか、関西は!?
サービスは安心して三枝子ちゃんに任せられるし、最初から最後まで自分で納得いく料理が作れて、たくさんのスタッフがいた前の店に比べ、人を使うストレスがなくなり、体はしんどいけど気持ちはずいぶん楽だとシェフが言う。よかったよかった。大阪のねーねーもうれしいさ〜。帰りも宿までシェフが送ってくれる。VIP待遇、ありがとうね。
バール イタリアーノ アンジェロ 那覇市久茂地3−5−7−103
TEL 098−867−2566 11:30〜14:00 日曜定休
カフェ レストラン koba’s (コバズ) 宜野湾市大山1−12−32
TEL 098−890−3536 12:00〜17:00 18:00〜23:00 火曜定休
※ 送迎はありません