くぼた沖縄日記2003 くいだおれてオキナワ でも鼻の頭が… 

 

★  6月21日 アサリとトマトのパスタ・ジューシーおにぎり・泡盛

 

沖縄地方の梅雨明けが発表される。ほらね。

 

チェックアウトし、荷物を預けトロピカルビーチへ。今日も快晴!野外音楽堂があり、午後から「うたの日コンサート」があると、居合わせたスタッフの男性が教えてくれる。ああ、昨日のBEGINは、そのためのリハーサルだったのね。納得。今BEGINは沖縄で一番集客力のあるミュージシャンだそうだ。去年の『島人ぬ宝』、今年のオリオンビールのCMソング、なんと期間限定の「BEGIN缶」というBEGINのイラスト付きの缶ビールまで出た。すっかり沖縄県公認バンド。草思社のエッセイ、出すの早過ぎたなあ。

 

ビーチは快晴の土曜とあって、続々と人が増えてくる。海岸のテーブルとベンチは予約できるのね。みなさんBBQセットとテントも借りて、パーティーだ。木陰の下のベンチを占領。気持ちよくて、青い水平線と平行に寝転がる。本を読み出すが、なかなか進まず、ぼんやり海と空を交互に眺める。海の中には、幼児がショックで死ぬこともあるという猛毒ハブクラゲ予防のネットが張られている。あれって、ハブクラゲは入ってこなくて安全だけど、魚はたくさん中にいるんだろうか。プールみたいで泳ぐ気になれない。

 

 

昼ご飯を食べに、koba'sに向かって歩き出す。暑い〜。こんなに遠かったっけ?バテバテで到着。たっぷりランチをいただいて、昼間の眺望も楽しむ。サービスの三枝子ちゃんがニコニコと働いている。もともと愛想のいいかわいい女性だけど、厨房の中で働いている時もニコニコしている。私はあんなにニコニコしながら働いたことがないなあ…。そろそろ那覇に戻ろう。「また」とシェフ。「また」と私。今日は自力で帰ります。でも暑さに負けて、坂を下りたところでタクシーをつかまえ宿に戻り、バスで那覇へ。

 

今日は夜7時からライブに行くのだ。そのライブとは「新良幸人(あらゆきと) presents 第13回一合瓶ライブ」。何年も前から来たくって、やっと来られたよ。開場は6時半。えらく混むって話だし、出遅れたかも…。あわてておにぎりを食べて、会場に急ぐ。列の最後尾はどこでしょう。あれ、だれも並んでない。沖縄の人って並ばないの?そこへ男性3人組が現れ、暑いし地下の入り口前で待ちましょうということになる。と、会えるわけないと思っていたこのライブのプロデューサーでもある、ボーダーインクの編集者、新城さんにばったり会う。わざわざ来てくださってありがとうと言われる。いえいえそんな。

 

男性3人組は、日に焼けた赤い顔。東京と富山から来て今日、労組のイベントで普天間基地のまわり17qを歩いてきたという。受付が始まり、一足先に会場に入った彼らが取ってくれた席は、中央最前列のテーブル。おお〜!このライブは、泡盛飲み放題〜♪(私は桂雀三郎の歌のせいで、どうしても節をつけてしまい、普通に発音できない。悲しい性か)乾杯〜!泡盛がおいしい。

 

座開きの新良幸人の歌が始まる。この人の声は色っぽいのよ。これでもてなきゃウソでしょう。大好き。相棒サンデーの太鼓が体に響く。ボディソニック〜。

トップのローリー(寺西ではない)。この人はウーマクー(わんぱく)少年がそのまんま大人になった感じ。今もきっとやんちゃだろう。迫力の声。私の好きな『悲しい嘘』だ〜。うれし〜。

新城さんオススメの伊波緑が、ホントによくて、1曲目からぐいぐい引き込まれる。キーボードの弾き語り。ああ、CD買わなくちゃ。『Drive』を歌う彼女の目がみるみる間に潤んで、泣き出すのではないかと心配になる。この曲は彼女にとって特別な曲なのかも知れない。

 

男女2人組だと思っていた「やちむん」は、男性が増えて3人組。「やちむん」のステージがこんなに楽しいとは、大発見。9年ぶりに戻ってきたスナフキン似のタケシ君は、ギタロン(マリアッチ用のベースギター)弾き。目もと涼しい好み!の男性で、思わずじじじっと見つめてしまう。こんなに男前なのに、失踪の原因が、金銭問題というのが惜しまれる。

 

途中で司会の女性たちがなんども、「お酒はよーんなよーんな(ゆっくりゆっくり)飲みましょう」と言う。今年はいつになく泡盛の消費が速いそうだ。今回は津軽民謡も聴けるというスペシャル。津軽三味線かっこいい!トリの新良幸人の歌も、は〜、いい感じ。13年続くうち、途中で存続の危機に瀕したこともある「一合瓶ライブ」だそうだが、幸人が「来年もあるだろう」と言う。よし、よし。

 

ライブが終わっても、そのまま飲んでいる人が多い。出演者もいつの間にか席に座って一緒に飲んでいる。なんだか聞く側と演奏する側がとても近い。トイレに行って戻ると、私の席に「やちむん」の奈須さんが座ってはるでないの!?いっしょにしばらくお話しする。伊波緑さんのCDを買って、そのままご本人にサインをしてもらう。うほほ、ラッキ〜!その隣のテーブルにはローリーが、両脇に女性をはべらせて飲んでいて、まあ、なんて似合うんでしょう。

 

新城さんと立ち話をする。「今回は当たりです。よかったですねえ」とのこと。ありがとうございました。お疲れさま。来年もよろしくお願いいたします。もともとボーダーインクから出ているコミック『ホテル・ハイビスカス』。それが映画化に伴って、同名の『新版ホテル・ハイビスカス』が新潮社から原作本として出てしまい(内容にダブりなし)、「いいんですもう」。泣かないで新城さん!みんな、ボーダーインクの『ホテル・ハイビスカス@〜C』読んでね。

 

さっきから、なんだかお腹がかゆい。宿に戻って見ると、ウエストラインが真っ赤!ややっ、一面のアセモが!最前列でずっとライトが当たり、じっとりと暑かったのだが、アセモが出来るとは…。うーむ、低温やけどの反対か。

 

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