くぼた沖縄日記2004 祝 訪沖10周年! 予定は未定だらけ
★6月21日 臨時休業大はやり 類は友を呼ぶ
今日から3泊するいつもの新金一旅館に歩いて移動。暑い〜。到着直前、ホテルの冷蔵庫にペットボトルを忘れてきたことに気づく。うう、無念…。
こんちわ〜。ラッキーなことに、部屋にすぐ入れるという。クーラーを付けて、寝ころびながらテレビを見る。おお、本土は台風で大変だ。友人からも、今思いっきり台風が来てて、仕事が休みになったとメールが来る。
今日は旧暦5月4日。ユッカヌヒでハーリー(海神祭)がある日だ。しかし、糸満ハーリーは台風の影響でまだ海が荒れているため延期。んーと、何しようかなあ。あ、何年も前から気になっていた、「うどい」に沖縄の踊りを見に行こう。あそこなら台風の影響も関係ない。念のため電話すると、なんと、今日の午後は出張公演のため、臨時休館だという。バス片道1時間。聞いてよかった。
雑誌で見た作家さんの陶器を探しに、壺屋に向かう。細い道があれば、入ってみる。「いつもの角を曲がれば、それがもう旅」(@永六輔)。で、きっちり猫がいてうれしくなる。那覇のすーじ小(ぐゎ、路地)の記憶は猫とセットになっていて、歩いていると前はここに猫がいたなあと思い出す。
壺屋焼物博物館もいいかも。行ったことないし。博物館に行くと、げげっ。収蔵品薫蒸のため、今週は臨時休館。なんだか今回はよく振られる。渡名喜島も闘牛も、行く気満々だった宜野座村の「かんなタラソ」(オバァだらけの安いゾーンだけじゃなく、海藻パックなんかする高い方ね)も、設備メンテナンスのため臨時休業中なのだ。やっぱり、10周年のお祝いなのかなって、違うだろ!
何軒もある陶器屋さんをふらふら見ていると、同じ女性に何度も会ってしまう。3度目に会った時、彼女の方から笑いかけて「すぐそばに、よさそうなお店があるんだけど、いっしょにぜんざい食べませんか?」と誘われる。いいですよ。と、「茶屋すーじ小(ぐゎ)」に行く。あ、この道は、10年前に写真を撮った道だ。ポインセチアが塀の上からのぞいていた、きれいなかわいい道。ぜんざいを初注文。沖縄のぜんざいは、かき氷。白玉と甘く煮た金時豆や小豆が氷の下に入っている。古い民家を改造したお店。なかなか居心地よし。
声をかけてきたのは、体調を崩して現在無職の西平さんという女性。店を出て、公園や市場、お店など西平さんのガイド付きで歩く。アパートを借りるため国際通り周辺はかなり歩いたというだけあって、詳しい。てくてく歩き倒す。なんせ二人ともヒマなので。
暑い、暑い。涼みにシアトルコーヒー。沖縄ならではのユタの話しなどを聞く。亡くなってから一度も夢に現れなかったお父さんが、毎晩お母さんの夢に出て、心配したお母さんがユタに見てもらったところ、「娘の旅行はやめた方がいいとお父さんは言っている」。お母さんから「あんた、旅行行くの?」と電話があったのが、出発前夜。「一言も旅行に行くなんて言ってなかったのに、もう、びっくりしたワケ〜」ほほ〜。なんだかんだと3時間半ほどもしゃべりっぱなしで一緒にいた。初対面なのに。結局、探していた作品は見つからず。
シャワーを浴びて、服を着替え、宜野湾行きのバスに乗る。また来たぜ、「koba’s」。ややや、シェフがやせてるやんかー!「くぼたさん、やせて来るって言ってなかった?」くやし〜!その予定だったんだよっ。ふん。今日は全部食べたいので、軽い目の鴨のローストなどをチョイスする。ごちそうさま〜。満足!シェフと沖縄と関西におけるレストラン状況などあれこれ言いたい放題しゃべる。このお店とのつきあいも、もう10年。あっという間に時間がたったなあ。感謝してます。じゃ、また。元気でね。
茶屋 すーじ小(ぐゎ) 那覇市壺屋1-15-23 TEL 098-863-9040
カフェ レストラン koba’s 宜野湾市大山1-12-32 TEL 098-890-3536