くぼた沖縄日記2005 傘さしてオキナワ

 

  6月18日 気を取り直してラテンな夜

 

それにしても。キュウリが豊作なんでしょうか。夕食2回、朝食2回、全部に同じ味のキュウリの酢 の物。付け合わせもキュウリ。ついに今朝はおみそ汁にも入ってきた。

 

 

那覇に戻るフェリーは10時15分発。おじさんの車で港へ。ターミナルに入り、ふと見ると、ガガ ーン!「本日10時15分の便はエンジントラブルのため欠航」の札が!どゆことっ!?チケット売りおじさんに聞くと「民宿に泊まってたの?連絡するの忘れたなあ〜」今朝になって決まったこ とだという。「午後は出るよ」金・土曜だけは15時45分発の第2便があるのだ。よかったー。

 

 

でもでも。今日は午後から那覇で、出版社ボーダーインクの「15周年記念出版シンポジウム」に 行くつもりだったのだ。せっかく、新城編集長が誘ってくれはったのに…。ものすご、楽しみやった のに…。かりゆしウエアにアイロンかけてきたのに…。午後のフェリーでは全然間に合わない。う う、残念!かなりめげる。

 

 

連絡し忘れた後ろめたさか、売り場のおじさんが宿に電話してくれ、宿に逆戻り。「もうチェックアウ トされたから、お部屋を使うと別料金いります。食堂ならいいですよ」さすが内地で働いていただけ あって、おじさんはちょっとビジネスライク。食堂で充分です。置いてあった雑誌や新聞を読んでご ろごろする。この宿を紹介した雑誌もあって、やはり宿の女性はヘルパーさんだった。沖縄の人で はないようだし、彼女はなぜこの島にやって来たんだろう。この仕事、向いているとは思えない。 いったい彼女に何が…。その彼女から、「1時に港にお送りします」と告げられる。は、1時?フェリ ーは3時45分なんだけど…。わかりました。

 

 

ふたたびターミナル。あ〜、ヒマ。本でも読むか。フェリーを待つ先客はおじさん一人。「さっきから大きな魚みた いなのが時々現れるんだよ」へ〜。「あ、また来てるよ!あそこ!」どこどこ?港の中を、茶色くてかなり大きな ものが泳いでいる。んん〜、あれはウミガメでは?「そうだね〜、ウミガメだね〜」とおじさんとも意見一致。一件 落着。

 

 

フェリー到着時刻の30分ほど前になって、やっと売店が開く。特産のモチキビは、この売店でしか売ってない のだ。これまた特産のアーサ(ヒトエグサ)も買わせていただこうじゃないの。しかし、モチキビはただいま収穫 中にて品切れ、さらにアーサも品切れ。商品はみそなど3点のみ。欲しいものが何もない。そしてこの売店は、 フェリーが着くのを待たずにもう閉店だ。はやっ。

 

 

フェリーはほとんど揺れることなく、ウトウトしている内に那覇港到着のアナウンス。起きあがると、足元で寝て いたでっぷり太ったでかい男も起きあがるところで、きたないケツの割れ目が目に飛び込んでくる。もう!いきな り大不機嫌になる。見苦しいもの出すんじゃねえっ!びっくりなのが、その男の連れが腕にタトゥーのとてもき れいで小柄な男の子なのだ。美少年と野獣。なんなんでしょう。お稚児さん、なんて言葉が浮かぶ。

 

 

出版シンポジウムは行けなかったが、夜はライブに行 くのだ。市場へ晩ご飯の買い出し。おかずが足りない ので、天ぷら屋さんへ。沖縄の天ぷらは、ぽってり衣 が付いたフリッター。イカと魚1つずつで計80円。小 銭がなく、すいませんと1000円出すとおばさんが小 声で「えっと、おつり820円」と不安なことを言う。 「あ、920円」そうそう。しかし、受け取ったおつりを見 ると930円。多いよ。「あ〜、そうね〜」

 

 

今夜のライブはサルサバンドKACHIMBA(カチンバ)1551。サルサって、ラテン系のご陽気な音楽という知識しかなく出かける。相席になったのは、陸上自衛隊音楽隊トランペッターの若い男 性二人。ライブは最初から踊る人有りで大音量の音の洪水。オルケスタ・デ・ラ・ルスみたいな音 楽を想像していたが、それよりもっとネイティブな感じ。今回はキューバ凱旋記念ライブだそうで、 キューバみやげプレゼントのクイズ大会で、葉巻とかわいいコンガのキーホルダーをもらう。

 

 

休憩 時間に、バンドのメンバーがテーブルを回って話しに来たり、一緒に飲んだりしてくつろいでいる。 後半も盛り上がって、やっぱりカチャーシー踊るお兄ちゃんがいますね〜。帰ろうとすると出口で メンバーの男性に引き止められしばらく話し、さらに女性メンバー達のところに連れて行かれ、ま たしゃべる。いやあ、こんなに気安くしゃべっていいのね。大音響のせいでボワンボワンした耳で帰る。

 

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