くぼた沖縄日記2005 八重山久しぶり〜 小さい島に行きたい
★10月17日(沖縄そばの日) 浜辺のもらいもの
10時半の船で石垣島に戻ることにして、それまで自転車でうろつく。仲本海岸の隣の宮里海岸に行く。きのうも来たが、ホントにここは人がいない。この時も、海を見ている男性が一人だけ。黒島には他にもきれいな海岸がいくつもあるが、なぜか仲本海岸以外で泳ぐ人はほとんどいない。
港まで宿の車で送ってもらう。昨日海で会った女性たちも一緒だ。彼女たち、これから石垣島で体験ダイビングをするという。えええーっ、足が立たないところは恐いと言っていたのに、大丈夫?と思ったが言わないでおく。船が島を離れると、見送っていた何人もの人が海に飛び込む。
石垣港に着き、チケット売り場で鳩間島往復と言うと、「欠航です」とあっさり返事される。なんとー!どうしよ。鳩間島行きのフェリーは1日1便。月〜土は1日交替で違う船会社が運行している(日曜は休便)。明日の便は運行時間がとてもアバウトな会社の方。しばらく迷い、鳩間島行きを断念。民宿に断りの電話を入れ、以前も行ったことがある石垣島の白保に行くことにする。すぐ電話して宿確保。
ちぎれたシュノーケル留めを買わなくちゃ。これが、ないのよ〜。3軒目にたずねたお店の男性が、店にあったヒモなどを束ねるビニールテープを工夫して、応急処置をしてくれる。「代金はいりませんよ」ありがとうございます!ええ人や〜!お礼代わりに、ちょっと買い物をする。
バスの便が不便な石垣島で、白保行きは1時間に2本あり行きやすい。白保は3度目だが、今日の宿は初めて。せっかく世界一のアオサンゴ群生地に来たのだからと、明日のシュノーケリングツアーに参加することにする。ツアー3000円。ウエットスーツレンタル1500円也。
荷物を置き、一応水着も着こんで浜に散歩に行く。今日も風が強い。今日は満月で大潮。ずっと沖まで潮が引いている。ウェイダー(胴長)を着て、写真を撮っている男性がいる。あいさつしてしゃべっていると足元を見て、「あ、このナマコは食べられるよ。ここら辺で食べられるのは、これだけだよ。こんなに立派なのはめったにない。宿に持ってかえって、調理してもらいなさい。山城カズオが食べられると言っていたと言ってね。絶対捨てないでね」とナマコを渡される。持ってかえって、事情を話すと宿の若い奥さんは、ナマコなんて食べたことがないと困った顔をするが、主人が戻るまで冷蔵庫に入れておきますと言う。酢の物でたべるナマコと違うのかなあ。
夕飯までもう一度散歩。以前はプレハブ建てでまだ準備室だったWWFしらほサンゴ村がとても立派な建物になっていて見学。浜にいた関西から来た若い女性としばらく話す。一緒に堤防に上がると、あー、7年前に会ったオジィだ!堤防のすぐそばに以前は屋根と床がある小屋が建っていたが、この前の台風で壊れたという。今は、ベニヤ板がテーブル代わりでビールケースに渡した板がベンチ代わり。もうすぐ酒と肴が届くから、待っていなさいと言われる。
7年前と同じように、宴会が始まる。ま、オジィたちは毎晩のことなんだろうけど。関西の女性とその友達で石垣市街の美崎町のスナックで働いてる女性。6年前から白保住人になったというべらんめえのおじさん。浜に散歩に来たおじさんなどなど。島豆腐と酢醤油をかけた刺身がおいしい。満月も昇ってきた。夕食の時間になったので失礼する。
厨房から声がかかり、宿のご主人で船長でもあるヒデさんが、ナマコはやはり食べないと言う。しょうがない。山城さんのご厚意だったが。今日の泊まり客は総勢4人。なんと!昨日黒島の仲本海岸で会ったご年配のご夫婦と一緒だった。すごい偶然。お二人が82歳と83歳と分かりさらに驚く。明日のシュノーケリングツアーに参加すると聞き、心強い。もう一人は常連の30代の男性。食事後は4人で和やかにゆんたく。常連の男性が水割りを作ってくれたりといろいろ世話を焼いてくれる。ここは、とても常連さんの多い宿だそうだ。やっぱり、個室は気が楽だ〜。