くぼた沖縄日記2007・冬 宮古再会編
★12月3日 飛行機って、やっぱり早いのね&糖分多量摂取デー
朝食後、今日は貸してもらった自転車で出発。いくらも行かないうちに、泡盛の香りがぷんぷんして、見ると伊良部島の泡盛メーカー「宮の華」の工場だ。どうぞと案内された事務所でケースに入った商品を見ていると、観光バスがやってきた。ラッキー!説明を聞いているご一行に紛れて、私も工場見学。仕込み中の泡盛タンクなどを覗かせてもらう。さすがに試飲は気が引けて、飲まずに出発。今度「宮の華」買いますからね。
看板の地図を見ていると、そばの交番から若いお巡りさんが出てきて、「どうされましたか?」と訊かれ、道を教えてもらう。とてもやさしい。渡口の浜到着。雲が多いので、海の色がいまいち。やや、また別の観光バスが。流行ってるのか、伊良部島観光!?
橋を渡れば下地島。せっせと自転車を漕ぐ。あっ!このライトは飛行機の進入灯。自転車を止めしばらくすると、遥か辰巳の方角から(ウソ)、飛行機がー、来る!デジカメを構えてシャッターを切るが、タイムラグで上手く写せない。うむむ〜とうなっていると、次の飛行機。デジカメ構えて、またダメだ。次も次も次も、JALもANAもRACも、く〜、まともに機体が写せたものは皆無。あー、ここ下地島は、日本で唯一ジェット機のパイロット訓練場があるのです。なので、訓練のある日は、次々飛ぶ飛行機が見られる。この旅で見たかったものの一つだ。
下地島の観光ポイント「通り池」到着。ここでも大型観光バスが数台。「宮古・石垣8島巡り」なんてツアーだろう。バスツアーの年配の女性から、「ここ、何があるの?」と訊かれる。「海とつながっている池があるんです」と説明。「自転車で来てるの!?一人で旅行してるの!?」とビックリされる。「すごいわね〜。私は一人で毎年5回くらい外国行くの」、たぶんツアーだと思うが、そっちの方がすごくないですか?
「通り池」が見えるベンチで、宮古島名物激甘「うずまきパン」と三枝子ちゃんにもらったカーブーチー(みかんの一種)で、今日のお昼ごはん。「通り池」の中には、大型の海水魚もいるらしいが、上からは見えず。ダイビングでもすれば面白いだろうが、見る分にはふ〜んで終わり。
一本道を自転車で走っていると、すぐ横で飛行機の轟音。林の向こうが滑走路のようだ。林が切れて、滑走路とその向こうに飛行機が見える。周りの海が極上の青さ。青い海の向こうから飛行機が近づいて来ると、絵になるのだが(このアングルの写真多し)、今日は風向きが違うのだろう。逆方向に飛行機が飛んでいく。レンタカーで見に来ていた男性とちょっと話す。
しばらく海沿いに走る。浅い海に大小の岩が散在し、不思議な風景。八重山で、浜に打ち上げられている大きな岩といったら「明和の大津波(1771年)」なのだが、宮古でもやはり大きな影響があったのだ。日本の渚100選にも選ばれた、佐和田の浜。きれいな砂浜。誰もいない。
宿そばまで戻ったものの、ちょっと小腹が空いて近所の粟国商店へ。なかなか広い店内だが、その内使われているのは1/4程。商品も少なく、選択肢があまりない。結局違うメーカーの「うずまきパン」を買うと、店番のオバァが「よかったらここで食べて行きなさい」とレジ横に置いてあるイスを勧めてくれる。さらにサイダーをついでくれる。「オバァも、パン食べようかね〜」と、「うずまきパン」を手に取り、その半分ほどをこれも食べなさいと渡され、「こっちとそっち、どっちがおいしい?」と訊かれる。バタークリームにジャリジャリとグラニュー糖がたっぷりの「うずまきパン」の甘いのは有名。両手に「うずまきパン」、さらにサイダーと、甘い×3攻撃でくじけそうになるが、オバァの好意は無にできません。にっこり平らげる。
ゆっくりして行きなさいとのオバァの言葉に甘えて、おしゃべり。ここはご近所のみなさんの憩いの場なんだろう、次々とお客さんが買い物ついでに話しに来る。宮古方言は、それはそれはスペシャルで、交わされる会話が皆目意味不明だ。まるでアジアのどこかの国にいるようだ。
夕食に食堂に行くと、昨日はいなかったおじさん二人。その片方から、沖縄にはよく来ているのか、どこがよかったか、那覇の宿はどこか、などなど質問攻めにあう。とにかくスゴイ勢いでしゃべりっぱなし。自分が定宿にしている那覇の宿と、伊平屋島を一方的に勧められ、パンフやマッチ、おじさんの名刺をもらう。