沖縄日記番外編 フランス日記2011

★6月5日(日) パリ マルシェ・蚤の市・ミュージアム×2

夜中の雨は上がって、ホテルの前から乗ってみたかったトラムでヴァンヴの蚤の市へ行く。トラムから降りてみたものの、蚤の市はどこ?屋台らしきものが見えて、あれだあれだ。

野菜やらチーズやら、お肉やらが歩道の両側にずらずらと並んでいる。これが蚤の市??途中から骨董とか売ってるのかなぁ。楽しいからいいけど。初めて見る平べったいモモ。旬の太いホワイトアスパラ。つやつや光る巨大なナス。いろんなジャガイモにベリー類。クスクスなど北アフリカの料理。

肉屋さんの店先に、見慣れぬ皮をむかれた動物が。所々血の付いた小さな頭を見て、南米で食べられている、モルモットのようなクイかと思うが、商品名を見てHが「ウサギや」。おお、さすが『うさぎおいしーフランス人』(@村上春樹)。

屋台の最後まで行ってしまった。これってマルシェ(朝市)やん。きょろきょろしていると、トラムの線路の向こう側にまた屋台らしきものが見える。あれかー!

あたり!売ってる売ってる。銀器やアクセサリーをはじめ、こんなものまでというガラクタもある。Hは絵を数枚。私は古いガラスの小瓶を一つ買う。

☆ 

明日乗るTGVのチケットの発券(自分で機械を操作)と、下見を兼ねてリヨン駅に行く。ついでに明後日の帰りのローカル線のチケットも並んで購入。切符を買うのに、どうしてそんなに時間がかかるのだ?といぶかしく思うほど、みんな窓口で延々と話しこんでいる。なに相談してるんだ。旅行社か!

 

 

 

 

 

 

 

今日は第一日曜で、ルーブルやオルセー、オランジュリーなど、多くの美術館が無料になる。私たちは中世(旧クリュニー)美術館へ。ここは絶対に来たかったのだ。思ったより規模が大きい。女性たちが、聖歌を歌っている。どうやらリハーサル中らしい。石の空間に声が響く。

ここの一番のお宝は「一角獣を連れた貴婦人」の一連のタペストリー。これだけは別室で特別扱い。ウサギのかわいいこと。このウサギは人気らしく、ポストカードをはじめ色々なグッズになっている。かわいいと思う気持ちと、おいしく食べることは矛盾しないのだ。

建物から出ると中庭で、中世の騎士のコスチュームでのデモンストレーションが、ちょうど終わったところ。残念。最後のあいさつ部分だけ見る。

 

 

 

 

 

 

適当に入ったカフェで昼ごはん。チーズのサラダを頼むと、これまた大盛り。これだけでお腹いっぱい。カフェのテレビではちょうど全仏オープンテニス男子シングルスの決勝戦。昔から何度も耳にした「パリ郊外ローランギャロス」の近くに自分がいるとは、なんだか不思議な気持ちがする。パリの皆さんとしばし観戦。

こちらも本日無料のギュスターブ・モロー美術館に行くと、閉館時間15分前で中に入れず、「また来てね」と言われる。もう5時になっていたとは、明るいので時間の感覚が狂う。それならと、19時まで開いている建築・文化財博物館へと向かう。

☆☆

トロカデロ駅からすぐ。エッフェル塔が近い。フランスの有名な建築物のレプリカが多数展示されている。ル・コルビュジェが作ったアパート、ユニテ・ダビタシオンもあって、中を自由に見られる。なんだか昔の公団住宅みたいで案外狭い。リビングの椅子に座っていると、女性が入ってきたので「ウェルカム」と言うと、ちょっと受ける。

博物館の男性スタッフの制服が、黒のスーツに黒のシャツでネクタイがショッキングピンクという、日本では考えられないおしゃれさ!それに若いぞ。

エッフェル塔を眺めつつメトロに乗る。物乞いの男性が大きな声で歌うと、驚いたのか乳母車の赤ちゃんがこれまた大きな声で泣き出して、車内がびみょーな雰囲気。

地下鉄ホームの自販機でエビアンを買うと、全く冷えてないものが出てきて、二人で驚く。スーバーの4倍ほども高いのに。

 ホテル近くで開いていた食料品店で冷えた飲み物とオレンジ購入。この日の晩ごはんをどうしたのか、なぜか二人とも思い出せない。夜はまた土砂降り。

 

 

 

                                  ← BACK        TOP PAGE       NEXT→