くぼた沖縄日記2013 6月 日傘は偉大 祝30回目!

★6月22日 ライブ2本立て

今日も良く晴れている。つい部屋で紅茶なんか飲んでぐだぐだしてしまう。9時に県立美術館に着いている予定が、ホテルを9時半に出発する。

 10時に美術館に着き、11時から始まる月1回のイベント「美術館バックヤードツアー」を申し込む。定員は10名で無料。始まるまでの1時間どうしようかな…。建物の中が涼しくて、外に出る気になれない。

入ったことがなかった「ふれあい体験室」に入ってみる。ここはお子様向けだな。レントゲンフィルムを見て港川人と現代人の違いを学ぶ。

ふと見ると、沖縄のグスク(城)の城壁の木製模型が。沖縄のグスクは、なんといっても波打つような城壁がステキ!土台に付いた番号と木片の番号を合わせてパズルのように積んでゆく。自然石を積む野面積みから、四角な石を積む布積みを経て、不定形の石を加工して積む、これが「相方積み」なのか!幼稚園くらいの男の子と二人して城壁作りに熱中する。気が付けば、もう集合時間。まだやりたいという男の子に後を託して部屋を出る。

 バックヤードツアーは定員いっぱいでスタート。撮影は禁止です。ハンサムな学芸員さんに連れられて、関係者専用のドアから入る。靴を専用のスリッパに履き替え、粘着シートでほこりを落とし、さらに奥へ。美術館の施設や仕事の流れのお話を聞いて、実際の搬入室や修理室・資料室・資材置き場などに入れてもらう。美術品を守るため、虫とカビ対策がとても重要で、搬入の際には外気がそのまま館内に入らない設計になっているなど、なるほど〜。

沖縄県立美術館の美術品購入の予算は年間1000万円ほどで、億の予算がある美術館もある中で、大変低いそうだ。そのための基金もあるが、なかなか高額の作品は購入できないとか。1時間を過ぎ、また粘着テープの上を通って靴に履き替えツアー終了。午後からは同じ場所にある博物館のバックヤードツアーもあるのだが、それはまた今度。

またもや「ふれあい体験室」に入り、沖縄の行事食である重箱料理の実物大模型で遊ぶ。9種類の料理を縦横3列にきれいに詰めるのがお約束。スタッフの方から、おめでたい時は豚の三枚肉は皮の方を下にして、また不祝儀の時はイモ類は入れないと教えてもらう。そうなんだ!

 

モノレールで美栄橋まで戻り、「kuma café」で昼ごはんのつもりが、えー、1週間のお休みだって!?むむむ。ならばと「大東そば」へ。暑さでハアハアいう私に、お店の方が一番涼しい席を教えてくれる。大東ずし2貫がついたたまごそばセットを頼む。大東ずしはヅケにした白身魚をネタに握ったお寿司。ふわふわの玉子焼きがのったたまごそばもおいしい。

 時間がちょっとあるので、涼みがてら7月で閉店するOPAへ。初めて沖縄に来た時は、まだなかったOPA。17年の歴史だそうだが、入るのは初めてかも。屋上に思いがけなく大きなガジュマルの木があった。OPA閉店後はドンキホーテが入るそうだが、この木もそのまま残るだろうか…。何人もの女の子が行く方向へついていくと、「EXPG」という建物に入っていく。「EXPG」って何?「EXILE プロフェッショナル ジム」ってか。EXILEってこんな事業も展開してるのか。

牧志公設市場衣料部2階にある「ひやみかちマチグヮー館」へ。本日のイベントはタレント魅川憲一郎さんのものまねライブ。無料です。会場はもうたくさんの人。空席を見つけて座る。後ろの席のおばさま同士が「生で見たことないの〜!?歌もうまいし、お話も上手よ〜」

 名前からわかるように、魅川さんは、美川憲一に特化したものまねタレントさんで、沖縄で人気。「♪いいえ私はさそり座の女〜」と、クリーニング代が気になるスパンコール輝くピンクのスーツで登場。盛り上がる会場。狭くて老朽化激しい会場に今日は200人もお客さんが来て、入場制限が出たそうだ。

 

歌の合間のおしゃべりもうまく、「ここまでこられたのも、ほんとに沖縄のお母さんたちのおかげです。沖縄のお母さんたちの美意識の高さはすごいわ」ははは。歌いながら握手をして回り、私も握手をしてもらう。地元スーパーBig1のCMソングや、以前から気になっていたオリジナル曲「かに座のおとこ」も聞けた。「暑さでメイクの限界よ〜」とアンコール1曲で1時間ほどの楽しいライブ終了。

 

近くの「café プラヌラ」でお茶。先客は一人客の女性が二人。物音一つなく、音楽だけが流れる静かな空間。熱い紅茶で一服。しかし。私の席が良くないのか、暑い。じっとりと汗をかく。ここでさっきまで使っていた小さなうちわがないことに気付く。うー。

 晩ごはんはスーパーでお惣菜を買ってホテルで食べ、大きなうちわを持って(2つ持っていたのだ)「第23回一合瓶ライブ」会場の桜坂劇場に向かう。会場入り口で、主催者のボーダーインクの新城さんとばったり会う。お久しぶりです!「今回は久しぶりの泡盛飲み放題なんですよ。大人の雰囲気のライブです」

 

前から2列目の席を確保して、飲み物を取りに行く。飲み放題は泡盛だけでなくソフトドリンクもだった。まずはジュースをもらう。新良幸人(あらゆきと)と相棒サンデーが登場して、座開きに数曲。比屋定篤子(ひやじょうあつこ)とピアノのさとうゆうこ。泡盛も飲みましょう。

次のやちむんの奈須茂樹さんは比屋定篤子さんとご夫婦。いつの間にかやちむんは奈須さんだけになった。男前のタケシさん好きだったのに。前日参加が決まったというハシケン。初めて聞いたハシケンさんは、映像が浮かぶような歌だ。ライブの趣旨に沿って、もうちょっと酔わねばと泡盛おかわり。最後に新良幸人とさとうゆうこ。幸人の声は、いつ聞いても美声で色っぽいこと!酔いも相まっていい気持ちで聴く。11時前にお開き。

 

このライブは9年前と10年前にも来た。以前はライブハウスだったので、ミュージシャンと聞き手がすごく近く、客席の一番奥でミュージシャンたちも飲んでいて、会場全体でワイワイ酔っぱらっているようだった。ライブが終わっても知らない人と一緒に1時2時まで飲んでたし。しかし、ここは大きなホールで歌い手は舞台の上。へべれけに酔っている人もいない。それぞれが静かに聞いている。年を経て大人になったのか。ちょっと淋しい気もする。

 

 

 

 

◎大東そば 花笠店

  那覇市牧志1−4−59 TEL098-867-3339 11002300 無休

 

 

café プラヌラ 

那覇市壺屋1−7−20 TEL098-943-4343 13002200 火・水定休

 

 

 

 

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