くぼた沖縄日記2013 6月 日傘は偉大 祝30回目!

★6月23日 びっくりお呼ばれ

今日も朝からカンカン照り。勝手な当てが外れて夜までぽっかりと時間が空いた。関東に住む友人から、南城市にヨナグニウマに乗りに行けばとアドバイスメールをもらうが、この暑さではアウトドアは体がついていけません。ケチなので、エステでまったりなんて思いつかない。

美術館にしました。モノレールのフリーパスで割引あり。今日は沖縄慰霊の日で、県立美術館・博物館入り口の国旗と県の旗は半旗だ。「東松照明と沖縄の植物」を見る。沖縄の写真をたくさん撮った東松照明は、亡くなる2年前に沖縄に住民票を移し那覇で亡くなった。写真の中の繁茂した植物が印象的。

お昼を食べに首里まで行く。首里駅構内に「35コーヒー」の売店がある。沖縄県産発酵コラーゲンペプチド使用って、よくわからないけど、売り上げの3.5%がサンゴの再生活動に使われるそうで、お土産にいいかも(使用豆は外国産)。売店の女性に、帰りに買いますと言って別れる。

ゆし豆腐(固める前の豆腐)専門店の「とうふ家 Beans」。変わったもの食べよう。トマトチーズゆし豆腐セットください。4種類の前菜、雑穀ごはん、食後の飲み物とデザート付き。トマトソースとチーズがたっぷりかかったお豆腐は、何の違和感もなくおいしい。

3人のおばさまたちがにぎやか。予約していたお持ち帰りを取りに中学生の男の子が現れる。お店の人とのやり取りを聞いていると、お客さんは地元の人が多いのかな。

ごちそうさまでした。いつの間にか、お客は私一人になった。

と、お店の女性から「おから要ります?」と聞かれる。旅行で来ているのでというと、「えっ!」と驚かれてしまう。「いやあ、てっきりご近所の方かと思いました」私、なじんでたでしょうか。そこからお店の若いご夫婦と、ご主人が大阪で料理修行されたことや、私が昨日魅川憲一郎さんの無料ライブに行った自慢やら、モノレールはほとんど乗ったことがないという奥さんに、便利です〜とか話しまくり。また来ます。首里城はすぐそこ、歩いて5分と言われ、じゃあと向かう。

県立芸大の横を通り、花の写真を撮っていると、反対側の歩道にいた客待ちらしきタクシー運転手さんから「それ何か知ってる?」と声がかかる。月桃!と答えると「お、知ってるねえ。じゃ、何に使うか知ってる?」ムーチー(餅)!「そうそう、詳しいねえ」沖縄30回目!と指を3本立てると、大げさにのけぞるおじさん。「いい旅してね〜」は〜い、ありがとうございます!

突き当りに首里城の波打つ城壁。城壁に沿って道があり、右に行けば入り口や守礼門がある。左の方は行ったことがないので行ってみましょう。城壁の角々にとんがった石が。風水説など諸説あるらしいが、実用性はないようで、当時の琉球の美意識にかなった形だったのだろう。

どんどん行くが、人がほとんどいない。やっと前から男性が二人来た。「こんにちは」と言われ、思わずお暑うございますと返事する。蝶がたくさん飛んでいる。蝶が死者の魂だという伝承は世界中にあるらしいが、沖縄でも同じように考えられているとどこかで聞いた。こんなにたくさんの蝶が飛んでいるのは今日が慰霊の日だからかなと思う。

帰りは儀保駅からモノレールに乗る。あ、しまった「35コーヒー」!儀保駅には売ってない。駅員さんに聞くと、空港駅と首里駅、おもろまち駅での販売だそうだ。帰りの空港駅で買うことにしよう。

 

ホテルに戻る。エレベーターで一緒になった男性と、暑いですねえとあいさつ。「これからクーラーガンガンに効かせて昼寝します」と男性。それはいいアイデア。夜に備えなくちゃね。「そうです!」

部屋で一服して、今晩のお呼ばれのための手土産を買いにリウボウ(デパート)へ行く。リウボウ前の歩道でチラシを配っている人が何人か。その中の一人の女性と目が合う。「ご旅行ですか?」そうです。「マンション、要りませんよねえ」はは、そうですねえ。「観光なら美術館とか行かれました?」そこからなぜかその女性Oさんと、話が止まらくなってしまう。私は楽しいからいいけど、Oさんいいのかなあ、仕事中なのに。

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リウボウでお土産を買って、新垣ちんすこう本舗でもちょっと買い物。モノレール駅に向かい、さっきの歩道を通りかかると、まだOさんはチラシを配っていて、「あら〜」とまたまた話し出してしまう。私が壷屋焼物博物館に行ったことがあり、中で上映されていたビデオがすごくよかったと言うと、「私、ちょっと映ってるんですよ」そうなんですか!?「じゃあ、沖縄の陶器の本、2冊同じものを持っているので、1冊お送りしましょうね」といわれ、住所を書く。「沖縄に何度も来てくれて、沖縄の文化に興味を持ってくれてありがとう」と言われる。

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ホテルに戻る途中でジュンク堂書店地下のスーパーBig1に寄り、晩ごはんのお総菜やお土産を買う。レジに並んでいると、後ろのおじさんに話しかけられるが、ヒアリングがついていけない。態度の悪い若者のことをお怒りのようだが、全然違うかもしれない。

 

Tさんと待ち合わせの、沖縄三越前のバス停に立っていると、あ、下川裕治さん!2度目の目撃です。お知り合いらしき男性としばらく立ち話されて、別れて一人で安里の方に歩いて行かれた。

 

打ち合わせのお食事を終えたTさん登場。なんとこれからTさんのお誘いで、作家の仲村清司さんのお宅にお呼ばれなのだ!さっき下川さんをお見かけしましたというと、「下川さんも来られますよ」えええっ!

空にはきれいで大きな満月。後でこの夜は地球と月が一番接近するタイミングでの満月で、スーパームーンと言うのだと友人からのメールで知った。

 

ステキなマンションに到着。仲村さんに現役CAの美しい奥様、かわいい猫の向田さんが迎えて下さる。居酒屋「おとん」の主のIさんと、これまたきれいな彼女さん。下川さんと、あ、さっき下川さんと立ち話していた男性もお客様だ。那覇狭いっ!

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料理上手な仲村さんの凝った手料理をいただきながら、ワイワイとおしゃべり。現役CAさんならではの裏話をあれこれ。CAさんがコロコロしているキャリーバッグって、会社からの支給品ではなくて、自分で買うんですって。知ってた?どこかで聞いた、ブランド物のストッキング支給の話もガセでした。さらにはトイレ話で盛り上がる。アジアではウォシュレットが広まりつつあるそうだ。

下川さんも仲村さんもずっと好きで昔から本を読んでいた。そんな方たちと一緒におしゃべりしているなんて、それもべらべらと。不思議。その間中、猫の向田さんは、みんなの間を歩いたり、部屋の隅でちんまり香箱作っていたり。参加型の猫ちゃん。なごむなあ。

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楽しい時間、ありがとうございました。最後に向田さんを抱っこさせてもらい、幸せ。奥様から「沖縄が好きで何度も来ていただいてうれしいです」と言われる。

帰り道、Tさんが仲村さんとIさんが共に大阪出身で、どちらのパートナーもとても美人ということで、「大阪の男性が沖縄の美女にモテるんだよなあ」って、そういう問題ですか!?

 

◎とうふ家 Beans

  那覇市首里当蔵町2−15−24 TEL098-927-4849 11001900 木定休

 

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