「くぼた沖縄日記2000 日替わり定食大盛り」

★6月23日
 南十字星 生演奏付き

朝食後、同宿の女性、瀬戸さんとシュノーケリングに行くことにする。瀬戸さんはパワーリフティングをしていて、なんと海女志望!一緒に海岸に行くが、潮はひたひたと満ちつつ あり、体力のない私は、波に逆らって泳ぐ自信がない。
 
一人宿に戻り、自転車でお出かけ。宿泊者はただで自転車が使える。自転車だけでなく、冷たい麦茶も、泡盛も飲み放題。沖縄に100回以上来ている男性も、この民宿がベスト!と言う。黒島来るなら”みやよし荘”。

黒島は人口220人ほど。牛はその10倍。黒島と言えば「牛」。牧場の牛を左右に見ながら走る。御嶽(うたき)の神様によろしくとごあいさつ。
 
「日本の道100選」のひとつ「東筋(あがりすじ)」は日を浴びて白く輝き、家々のお花が咲き乱れ、人っ子ひとり居ない。ギンギンの太陽の下、静まり返る集落。

島でたった一つのお店「たま商店」は、単に「商店」と呼ばれていてる。アイスのケースの中は、空っぽ!郵便局のクーラーが有り難い。切手を買うと、局員のおじさんからタオルをもらう。うれし


草の茂る細い道を行く。たくさんの蝶々が蝶々が…。黒島の自然や歴史を紹介する「黒島ビジターセンター」の前に、ひょっこり出る。受付は民宿みやき荘の主人でもある、宮喜清おば ぁ。5人の子を抱え、夫に先立たれたおばぁの、半生記を聞く。その合間にも、「いま、みやよし荘は、1泊いくら?」とチェックも怠りない。

黒島のもう一つ「ウミガメ」。「八重山海中公園研究所」に、ウミガメを見に行く。 B5〜B4サイズの甲羅の子ガメ。前足を甲羅の上にのせて、浮かんでいる。体やわらかいやん。

午後3時をまわり、やっと潮も引き、シュノーケルポイントの仲本海岸に行く。たくさんの熱帯魚。同じ場所に私もいるのが不思議。潮の干満、日の入り、月の出。普段、全く気にも止めないことが気になる。自然がとても近いと感じる。

夕食後、山本さんがキャンパーに「星博士」が来ているとの情報を得て、ふたりで南十字星を見に出かける。道の途中で、放し飼いか?大きな牛3頭に出会う。「ちょっと通してください」と言いつつ、通る。恐い。

「星博士」に会い、南十字星の見方を教えてもらう。思ったより小さい。上の3っつは何とか見えるが、 一番下が水平線ぎりぎりで、なかなか見えない。「あ、見えたような気がする」「見えたことにしましょう」

「星博士」はウクレレプレイヤーでもあって、もう一人ギターを持っている男性と、浜のあずまやで演奏会が始まる。博士に誘われて、私たちも演奏会に参加。ああ、こんな南の島の浜辺で、ウクレレのドラゴンアッシュを聞こうとは!

ギターはブルース。なかなかかっこいい。総勢7人で歌ったり、聞いたり。星明かりだけの演奏会。 「星博士」は、いったいどんな顔だったんだろう。
                         

←BACK  TOP PAGE  NEXT→