「くぼた沖縄日記2000 日替わり定食大盛り」

★6月24日 となりの浜は何する人ぞ

朝食後、阿名泊(あなどまり)海岸に向かう。昨日の仲本海岸よりいいらしい。山本さんも後から来ると言う。ここかな?なんか、ゴミだらけ。海を見ると、小さくて黒い巻き貝が、何事?というくらいびっしり!これは、結構嫌がる人がいそうだ。地図を見ると、しっかり間違っていた。

道を戻って、今度はちゃんと着く。小さな浜。ここは、なぜかビーチグラスがいっぱい。満ち潮だが午後には島を出るので、泳ぎ出す。山本さんが言ってた通り、人気が全然ない。なんかあったら…とちょっと不安。

となりの浜で、なんか作業をしている。ガガガガとすごい音。削岩機で水中を削ったり、ツルハシをふるっている人たちが見える。ん?なんなんだ?あんなことしていいのか?怪しいぞ!

岩の下のホンの小さな日陰に、フィンを敷いて体育館座り。前の海にモーターボートが来て、手を振ってくるので振り返すと、近づいてきて「一緒に釣りしませんか?」「あんまり時間ないの」「ちょっとだけしましょ」ま、いいか。若い兄ちゃん二人のボートに乗る。

ボートはそのままそばに浮かんでいる、クルーザーに行く。そこには、怪しいと思っていたとなりの浜の人たちが。話を聞くと、NTTの使わなくなった海底光ケーブルをはずす仕事をしている方達でした。疑ってごめんね。

冷たい冷たいスイカをごちそうになる。ああ〜!男前の兄ちゃん(ガタイもいいぞ)が「そんなに沖縄好きなら、住めばいいよ〜。沖縄でもその仕事できないの」と、熱心に沖縄移住を勧めてくれる。気持ちだけでもうれしいぞ!

「シュノーケルすれば?ライフジャケット使えばいいよ。ダイビング出来るなら、ボンベも使っていいよ。時々船の位置確認するんだよ」とあくまでも優しい。シュノーケルをしばらく。船に人がいるので、心強い。
 
岸までまたボートで送ってもらう。ああ、みんなの写真撮っとくんだった。男前揃いだったのに。後悔。それにしても、山本さんは来なかったなあ。

宿に戻り、宿の手伝いもしているはじめ君が、港まで送ってくれる。船が港を出ても、ずっと手を振ってくれる。いいとこだったなあ。人も自然もフレンドリー。黒島、きっとまた来るよ!

石垣島に戻り、今度は小浜島へ30分の航海。今日と明日は、DA PUMP忍の実家の民宿。2階のテラスが、風が吹き抜けて天国。八重山のほとんどの島が見える。青い青い海を眺めながら、溶ける。


夕食後、勧められた泡盛を、ヘルパーさん達と話しながらゆっくり飲んでいると、近所の男性ノブさんが来る。笛の名手で、笛の演奏で世界中を回った事もあるノブさんは、三線も上手。小さな音で弾いてくれる。1ヶ月後に豊年祭を控えているので、大きな音で演奏してはいけないそうだ。豊年祭はとても大切なお祭り。島の人の思いも深い。

ノブさんの三線に合わせて、1歳半の千広ちゃんがカチャーシーを踊る。「は〜い」「いや〜」「キティ〜」くらいしか言えないのに。恐るべし、沖縄の血。

 

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