「久保田沖縄日記 '99 ずっしり」

★10/9 2日目 伊是名の平和な一日

伊是名島は、ちょこっと歩いて回れるような小さな島ではない。レンタサイクルを借りに、となりの集落まで民宿のおじさんが連れていってくれることに。原付に二人乗り、ノーヘル。レンタサイクルは24時間、700円。名前も書かずに借りる。島の地図をもらい、上天気の下こぎ回る。この島は、琉球王朝の尚円王生誕の地、だそうで王様ゆかりの地を巡る。あっと言う間に日焼け、半袖の跡が付く。

港の堤防で釣りの少年。「釣れる?」「2匹釣ったよ〜」どれどれ。ベラが2匹釣れていた。彼らの針の周りは、透明な水を通してチョウチョウウオなど、もろ熱帯魚が群れていた。なぜかブダイの腐った大きな頭が釣れて大騒ぎの少年達。おかしい。

民宿近くの集落に戻り、どっかでパンでも(食堂はない) と思いお店に。民家の縁側に商品をおいた、ナイスなお店。お米、お酒、トイレットペーパーからお線香まで、生活必需品はだいたいここで揃う。しかし、パンはない。じゃ、お茶ください。そこから山川シゲおば ぁの、おもてなし攻撃を受ける。うこんのお茶、牛乳、おせんべ、味付けのり、おつけもの、本島に住む息子さんが持ってきてくれたという洋菓子、おまけにダンナさんにと黒砂糖のおみやげまでもらう。

ビーチの木陰のベンチで、はがき書き。「今沖縄に来ています」の一言書きたさに、いきなり筆まめ。風が心地よく、空は晴れ、目の前の無人島まで続く遠浅の海はあくまで明るい。無人島は通称「こんがりここなつ島」とほほ…。屋那覇島でなぜいかん。暑いんだけど、結局泳がず。

静かな集落。誰もいない家の縁側には、お茶の用意。誰がいつ飲んでもいいとか。こんにちはと挨拶してくれる子供。ぺたぺた、裸足で歩いている小さな女の子。

夜、民宿のおじさんが取ってきた貝のむき身を、一緒になってつくる。おばさんもまじえて3人でおしゃべり。空には天の川。

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