旅の空からの伝言



2004年10月23日 ウユニより


ポトシからウユニにやって来ました。

ウユニ塩湖ツアーの起点になる町です。

ちいさな町で周りには荒野が果てしなく広がっています。

思いがけない旅人との再会もありました。

その旅人は自転車でウユニ塩湖140キロを横断して来たそうです。

荒野にある機関車墓場へ行ってワインで乾杯。

彼が採取してきたウユニ塩湖の塩(+胡椒+ガーリック)で焼肉をしました。

錆び付いた機関車の荷台で、そのまま昼寝。

今、ボリビアはゆっくりと夜に向かっています。

日本には朝がやってきますね。







■パクくんへのレスポンスより


ひさしぶり!

遊びに来てくれてありがとう!

オキナワでは一緒に変な時空間に紛れ込んでしまったという感じだったね。

お疲れ様でした。

何だかどこか地に足がついてないような心地でお互いアドレスも交換せずに別れてしまったのだなあ。

パクくんとサンタクルスでバッタリ会った直後、俺は詐欺(とは断定出来ないのだけど)にも遭って

「何でこんな事ばかりが起こってしまうのだろう」が、しばらく続いていたよ。

(「シャボン玉が舞う街角で」参照)

こちらは相変わらずボリビア、ウユニにいます。

(ウユニでは思いがけずマサくんに会った)

ボリビアが居心地良くて、もう70日くらいいるかな。

行きたい所がたくさんあって一度ペルーに出てから戻ってきた。

コパカバーナ、イスラ・デ・ラ・ソル、サハマ、ラパス、コチャバンバ、

サンタクルス、オキナワ、ルレナバケ、ソラタ、スクレ、タラブコ、ポトシ、ウユニ。

それぞれに何処も良かったなあ。

予定は日々変わるけど、大きなスパンでは予定通り。

俺もこれからウシュアイア目指して南に向かいます。

氷河がどーんと海に落ちる夏のパタゴニアを満喫するよ。

カウントダウンに入ったパク君の旅。

年末には日本なのか。

残りの時間も楽しんで下さい!

(もうあんな特異なことは無いと思うけど)気をつけて!

良い旅を!







■やじまくんへのレスポンスより


もうすぐ誕生日なのか。

38歳。

やじま君は大学の先輩だからなあ。

先日、ブエノスアイレスからのエア・チケットを調べてみた。

ヨハネスブルグ、ケープタウン(アフリカ)へは300ドル後半。

バルセロナ、アテネへは600ドル台。

シドニー、クアラルンプール、バンコクへは1000ドルちょっと。

ハバナ(キューバ)なんて480ドルだったよ。

世界は広く、そして近い。

ちょっとしたお金と時間さえあれば何処へだって行ける。

この時代に日本に生まれたことに感謝。

ただ行ってみるということを大切にしたい。

とんこつラーメン喰いたいなあ。

那覇の旅は深夜着ということで「桜坂社交場」→「農連市場」のコースかな。

乱波堂もよろしく!(「輪」の「沖縄」参照)

アミーゴ・タケシの良い店。

ジランバ(時乱場)が飲んでるかも。

その後は、夜明けのモーニングステーション!

ゆし豆腐!

お粥!

てんぷら!

おばちゃんの網タイツ!

女であることを忘れるな!

良い旅を!







2004年10月27日 ウユニより


ウユニ塩湖から町へ戻って来ました。

次の目的地はトゥピサ。

此処へ向かうバスは週に2本だけ。

このバスに合わせ塩湖から戻ってきたのですが・・・

「バスは出ない。おまえはジープで行くことになる」

どうやら人が集まらなかったようです。

出発時間は4時間繰り上がり朝の5時。

料金は聞いていたものの2、5倍。

おいおいおい。

代替案として列車(週4便)を使うことに頭を切り替える。

(夜行しかなく到着が朝4時ということで避けていた)

その日、深夜発の便があったので、切符を買いに駅へ行く。

なんと今度は鉄道がストライキ。

今、とりあえずウユニの町で待機です。

2日先の列車(ストはいつ終わるのだろうか)

4日先のバス(ホントに動くのだろうか)

思うようにならないのも旅の面白さ。

些細な事で腹を立てたり、先の事を思い煩うことが、少なくなりました。

笑顔でファック・ユー。







ウユニ塩湖は素晴らしく良かったです!

塩湖の真ん中にある塩のホテルに泊まりました。

ベット、机、椅子、テーブル、柱、壁(舐めたら辛かった)、全て塩で出来ているホテルです。

(食事の味付けも超塩辛い)

電気、ガス、水道は無く、夜は蝋燭。

敢えて月曜日に行ったので、狙い通り宿泊客は自分ひとり。

貸切状態でした。

地平線?しか見えない白い世界をひらすら歩き廻り立ち止まりました。

360度の地平線は丸みを帯びていて、自分が丸い星の上にいるのが良く分かります。

ちょうど、旅人からもらった太宰 治の「斜陽」を読んでいました。

「恋、と書いたら、あと、書けなくなった」

そんな印象的な文章が出てきます。

(その後、あなたの赤ちゃんを産みたい、妾で構わない、と長い恋文を何通か書くのですが)

自分はウユニで感じたことを「感動」と書いてしまったら何も書けない何も伝わらない。

「感動」という言葉に頼らないとしたら、どんな言葉が近いのだろう。

「熱く澄んだ湧きあがりが結晶する」が近いと思い至りました。


■「まるい星の上で」:http://www1.u-netsurf.ne.jp/~silent/a-world-0204-uyuni.htm







■ぴょんちゃんへのレスポンスより


日本から南米だと輸送が大変なんだろうね。

大型車だけは欧米のものが多い。

それ以外は、ほとんど日本車だよ。

ウユニ塩湖の上を走ってるのは100%トヨタのランド・クルーザー。

頑張ってるなあと思う。

バスが圧巻なのは、やはりミャンマー。

旅の中で感じる優しさには、いつもどうやって答えたら良いのかと考える。

自分だけの癒しを旅に求めるのは辞めた。

世界中に故郷が増えてゆく。

最高、幸せなことだと思うよ。

おいしく水を飲もう!







■こうじくんへのレスポンスより


オラ!アミーゴ!

静かな振動も、もうすぐ4歳。

こうじ君と同じ誕生日だったんだね。

これも何かの縁だ。

このサイトは自分ひとりで作ってるんじゃなくて、

訪れてくれる方から、たくさんの刺激をいただいているから、続けていられる。

ホント感謝してます。

11月11日。

世界平和記念日だというのは知らなかったよ。

こうじ君の誕生日でもあるし、俺にとっても更に大切な日になったな。

今回、ひさのすけ日記に呼応する形で文章を綴ってみて

普段なら書かないようなことにも触れられて楽しかった。

ひさの(宇宙人)によろしく伝えて下さい。







■ひさの(宇宙人)へのレスポンスより


オラ!アミーガ!

こちらこそ、ひさのすけ旅日記をアップさせてもらってありがとう!

俺はひさのの日記に呼応する形で文章を綴るのが面白かった。

感想のメールも何通かもらったよ。

どれもほのぼのと旅の様子が想像出来て微笑ましかったというような内容。

ありがたいね。

ひさのの書き込みから、晴々した気分で生活できてる様子が窺える。

問題は解決したのだろう。

悩んだ時間も、傷ついた時間も、何ひとつ無駄なものはない。

振り返れば小さなことに見えるかもしれないけど、やっぱり全部大切。

ペルーの家族からの手紙良かったね。

南米にも日本にも世界にも優しさは溢れてる。

それに気付ける自分であること。

受け取るばかりでない自分になること。

日々の中で学び実践してゆきたいと思っている。

らしくないなんてことは何も無い。

本当のことだけを語ろうぜ。

良い日々の旅を!


■「ひさのすけ旅日記」:http://www1.u-netsurf.ne.jp/~silent/a-world-0192-hisanosuke.htm







2004年10月30日 トゥピサより


2泊か3泊か4泊。

比較的、短いスパンで町から町へと移動を続けています。

初めてやってきた町で、まずやることのひとつ。

それは、冷えたビールを売ってくれる場所を捜すこと。

「セルベッサ・フリオ(ビール冷えてます)」

そんな看板を掲げていても買ってみると全く冷えてなかったり。

「冷えてねーじゃんかよ。どーいうことだ」

「充分冷えてる。ナチュラル・フリオだ」

いやいや、まいります。

ボリビア(特に標高の高い町)では冷えたビールを飲む習慣があまり無いようです。

(ペルーでも苦労した)

トゥピサへやって来ています。

(ウユニから列車にて移動。ストは2日で終了。未だダイヤは乱れたまま)

アルゼンチンとの国境ビジャソンまでは2時間半、95キロ。

ビールもアルゼンチンのもの(キルメス)が飲めます。

(ラベルは水色&濃紺&白、サッカー・チームのユニフォームと同じカラー)

トゥピサはピグモンのような赤い岩山に囲まれた標高2950Mの温暖な町です。

今後、物価の上がる国(アルゼンチン・チリ・ブラジル)に供えて

物価の安いボリビアにてハンティング・ナイフ(8ボリビアーノ=1ドル)を買いました。

これでコシーナ(台所)の無い宿でも、ちょっとした調理が出来ます。

本日はメルカドにて、パン×5、タマネギ×2、トマト×4、アボガドを購入。

(全部で3ボリ、安い!)

思いついたものを、ひたすらパンに挟むだけの、男の料理です。

プラス・ネスカフェ。

この後は、西に向かいタリハという町に寄ってからアルゼンチンに入る予定です。